ソードフィッシュ
ジョン・トラボルタ主演、犯罪映画。麻薬取締局がプールしていた95億ドルを強奪する犯罪映画。謎が謎を呼ぶ物語、スピーディな展開、大迫力のアクション。冒頭の銀行強盗での人間爆弾爆発シーンがよかった。VFXと呼ばれる技術らしいですが、センス・オブ・ワンダーを感じさせます。X-MENでウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンもアクはなくなってしまったけど、これはこれで十分かっこよかった。「ダーティ・ハリー」のころのクリントイーストウッドに感じが似ています。

(ここから先は未見の人は読まないでください)謎かけが自分の反応がおそいせいか十分吟味されないまま話がどんどん進んでしまい、正直言って自分には大きな謎を残す映画でした。
あのワインセラーのガブリエルの死体は何だったのか? 自分が見ていた限り劇中では答えていません。では劇中で死体の種明かしをしていないという前提で推理を進めると、あれはイスラエルのモサドのガブリエルと呼ばれる男の死体である。では生きていて銀行強盗をしているガブリエルは? これはガブリエルになりすましている偽物。官警の目をくらませるための罠。「男」はガブリエルになりすまし銀行強盗をして、そしてヘリコプター墜落のときにガブリエルは死んだと皆に思いこませお金を手に入れる・・・とここまで書いて気がつきました。死体の謎が解けました。
あの死体はガブリエルではなく、死体の方がガブリエルに似せた偽物です。ワインセラーで保管して、あらかじめヘリコプターに乗せて、ガブリエルの死体として発見されるよう用意していたのです。
ということはトラボルタはモサドのガブリエルということになり、最初の自分の他人説は間違いということになり、ストーリー的にもこちらの方がすっきり行きます。
きっとこんなことふつうに見ていれば、謎でも何でもなかったかもしれません。自分は深読みしすぎてしまいました。「ジャッカルの日」のように主人公の素性が謎のまま終わるのではないかと、ラストに出てくるトラボルタが白髪で急に老けていたので、黒髪のガブリエルとは別人ではないのかと思ってしまったからです。

一緒に見た人のコメント。「バスのシーンがよかった。途中からぼーっとした。主人公を生かしておく意味なんてないんじゃん、殺しちゃえばいいのに」
スパイキッズ
監督 ロバート・ロドリゲス 主演 アントニオ・バンデラス。
これは文句なく面白かったです。話は元一流スパイだった両親が罠にはまりとらえられ、その子供姉弟二人が両親を助け出そうと奮闘します。作りが丁寧。小道具もカット割りも手抜きがありません。アントニオ・バンデラスの父親役もよかったし、子供たち二人も、母親役(カーラ・グギノという女優らしい)もよかったです。ギャグあり、アクションあり、実写版宮崎駿といったところです。
ひょっとしたらロバート・ロドリゲス監督作のなかで一番売れているのでは? 全米3週連続宸Pとパンフには。自分が見た映画館は小さかったのですが、客の入りがよく、年齢層はまちまち。意外と子供が少なかったのが残念。皆「千と千尋の神隠し」や「とっとこハム太郎」にとられたのでしょか?
自分はロバート・ロドリゲスの「フロム・ダスク・ティル・ドーン」が、ビデオを買ってしまったほど好きです。「フロム〜」の主演ジョージ・クルーニーとダニー・トレホが重要な役で出ています。

一緒に見た人のコメント。「バンデラスがよかった。完璧にお子様仕様なのに肝心の子供たちに見向きもされていないのが惜しい」
2001年ベスト
2001年に見た映画。「バトルロワイアル」「ブラザー」「リトル・ダンサー」「ギャラクシー・クエスト」「スターリングラード」「ハンニバル」「誘拐犯」「パールハーバー」「赤影」「VERSUS」「ウォーターボーイズ」「トゥームレイダー」「ソードフィッシュ」「スパイキッズ」の14本。
この中での自分のオススメは「スターリングラード」「ウォーターボーイズ」「バトルロワイアル」「赤影」「スパイキッズ」で、特に「スターリングラード」が傑出しているのではないかと思います。
逆に面白くなかった映画はなんと言っても「ハンニバル」です。

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