ラストサムライ
米。監督 エイドワード・ズウィック。主演 トム・クルーズ。
南北戦争で活躍した将校がその技術を買われ日本の軍事顧問になる。初戦で負け捕虜となり、そこで侍の生き方にひかれた将校は日本政府を裏切り、反乱軍に肩入れしはじめる。
期待したほど自分は面白くはなかったです。見所はありましたが。
良かった点。
○小雪! 天は小雪の上に小雪を造らず、小雪の下に小雪を造らず、と言った感じでした。(って一体どんな感じだ?)
○合戦シーンの物量。
悪かった点。
○結局はトムの俺様映画だということ(はじめからそのつもりだったら楽しめたけど、もうちょい格調高いのかと勘違いしていた。アカデミー作品賞は無理、これがとったらアカデミー賞は地に落ちた、ただし日本人の役者の演技はよかったから助演男優賞とかはありかも)。ほんの数ヶ月剣術の訓練をうけただけで何人もの刺客をばっさばっさと斬れないつーの。なめすぎ。これこそ日本人をなめすぎ。刺客というのはきっとそれなりのプロだからそんなに弱くはないはず。
他にもトムには弾丸が当たらない。当たっても死なない。どんなに味方が壊滅状態でも、トムは簡単に生きのびる。生死をわけるのはただたんに「主人公」という理由だけ。
○日本人が見ても違和感がないよう渡辺謙と真田広之はクチを挟んだらしいけど、なーんで忍者がでてくる?
明治時代に忍者なんかいないっつーの。忍びやら喇叭やらお庭番やらは江戸の初期には衰退していて、活躍したのは300年も前の戦国時代。
一体あの二人は何を偉そうにハリウッドのスタッフに吹き込んだんだ?
だったらもっと自由に作らせた方が絶対面白かったはず。「キル・ビル」くらいのびのび作れば、多少変なところはあろうとも、もっとパワフルな作品になったはず。なんか人目を気にして(気にしすぎて)こぢんまりとしてしまった失敗作のような気がしてなりません。残念。せっかくの力作なのに。

一緒に見た人の感想「まぁまぁ。そこそこの感動。途中から「ロード・オブ・ザ・リング」に映画はシフトする。天皇がよかった。渡辺謙がよかった。トム・クルーズはデブ。小雪は小雪。見た目もスケールもでかい女だ★★★★」

マトリックス・レボリューションズ
米。監督 ウォシャウスキー兄弟。主演 キアヌ・リーブス。
前作でアクションも話も失速を見せたので期待はしていなかったのですが、これが結構面白かったです。
とくに自分はザイオンでの、人間対センチネルの戦闘に燃えました。
ミフネ船長がかっこよかったです。それと圧倒的な物量。これまたやりすぎの美学がみられて、気分は高揚しまくりでした。
シリーズ3作を通じて、この3作目が自分は一番面白かったかもしれません。
ただし話はあまりよくわからず、ネオのシーンになると眠くなる眠くなる。DVDになったらちゃんと話の筋も追ってみたいと思います。
ネオもぱっとしませんでしたが、前2作までの主役たち、モーフィアス、トリニティも見せ場なし。代わりに先述したミフネ船長、ナイオビが大活躍していました。

一緒に見た人の感想「あまりおもしろくなかった。のれない。APUがそこだけアナログぽいのが笑えた。もっと笑えたのがトリニティ。センチネルの追撃の中、太陽をみて「きれい」と乙女顔。デート中のドライブじゃないって★★」

MUSA
韓国。監督 キム・ソンス。主演 チャン・ツィイー。
見終わっての感想は、長い、です。とにかく長い。上映時間が2時間13分とやや長め。話ももっと燃えるのかとおもいきやそうでもなかったです。
高麗からの使節団が明に行き、流刑になり、偶然蒙古軍に捕らえられた姫をたすけ、南京をめざす、という話。
アクション・シーンがもたついてる。スローモーションが多く、カットが細かく、何がなにやら全く分からず、かぶさる演歌みたいな音楽もいまいちぴんとこない。スピードとシャープさにかけていました。
話もひねりがなく、「ティアーズ・オブ・ザ・サン」の時も同じでしたが、こちらも蒙古軍との頭脳戦がないのが不満。
そしてさらに不満なのが先にも言ったアクション(「ティアーズ・オブ・ザ・サン」はアクションが良かった)。
砂漠一面を見渡す限り埋め尽くす敵=蒙古軍みたいなビジュアルを期待したのですが、かなり少人数、しょぼかったです。これは映画のせいでなく、そう感じた自分に責任があるかも。「二つの塔」やら「マトリックス」などで物量作戦にならされてしまったせいです。

一緒に見た人の感想「面白かった。主人公がかっこいい。籠城戦サイコー。姫はブス。韓国人の名前はおぼえられん★★★★★」
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