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太陽の中の対決
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1967年米。監督 マーティン・リット。主演 ポール・ニューマン。 西部劇。子どもの時アパッチに誘拐されそのまま育てられた白人青年が主人公。トマス砦で捕虜になっているところを資産家のラッセルが拾い上げ世話をするもインディアンのところへ逃げてしまった過去を持つ。そのラッセルが死に、遺産(時計と下宿屋)が彼に転がりこんでくるが、彼はそれを売却。街を出ていく事にする。 彼は駅馬車に乗る。それが鉄道開通のため廃線になっているところを、インディアン居留地顧問フェイバーが金を出した特別便。実はフェイバーは居留地の公金を横領していて私腹を肥やしていた。それを狙う盗賊団が駅馬車を襲撃する。 駅馬車内でのドラマ、盗賊団とのかけひき。 たまにはこういうはじけていない西部劇もいいかも。つまらない訳ではなく、わりと地味ですが緊迫感があります。 ただ小さくまとまりすぎています。作り手が生真面目すぎるというか、インテリぶっているというか、登場人物がどれも将棋の駒のようで、作り手の思惑の範囲内でしか動きません。まるでシミュレーションを見ているよう。銀がいきなり斜め後ろに動くような、予想もしない動きを誰一人とらず、はじめから与えられた動きだけをキャラクターたちはしているだけです。非常に正しい映画。 クライマックスはよく出来ています。迫力があり、とてもシャープ。北野武の映画のアクションシーンと少し似ています。 それとアクションシーンで笑えるところが一つ。中盤で主人公が盗賊を倒すところ。ライフルで相手を撃ち抜くのですが、弾着がなく、アニメみたいな赤い点をフィルム上につけ、撃たれた男にかぶせるという粗末な物。この67年時点で弾着がなかったのか? たぶんあったはず。2年後の「ワイルドバンチ」は弾着使い放題。58年「灰とダイヤモンド」でも使っていましたし、戦前32年「暗黒街の顔役」では撃たれた男の背後の窓ガラスと読んでいる新聞紙に穴があく、という芸当をすでに見せています。なんで監督はあんな安いことをしたのか? 謎。せっかくリアリズムを気取って、アクションも高揚感をそいで地味に仕上げているというのに、あのシーンだけけちったために台無し。
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ミッドウェイ
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1976年米。監督 ジャック・スマイト。出演 チャールトン・ヘストン ヘンリー・フォンダ 三船敏郎 ジェームズ・コバーン ロバート・ミッチャム。 1942年4月。真珠湾攻撃から6ヶ月。さらに米軍を追い込もうと山本五十六がミッドウェイ侵攻をはかる。米軍は軍事力では圧倒的不利。情報戦を駆使して日本軍を迎え撃つ。日本とアメリカの立場のターニングポイントとなったミッドウェイ海戦を、豪華キャストで、当時の映像を交えながら。 たいしたことない。「パールハーバー」を見てしまった目には空中戦もぬるい。ロマンスは「パールハーバー」よりは5割くらいましですが、別にこの映画に必要もないですし、豪華キャストもどうなんだか。ロバート・ミッチャムなんてはっきりいらない。これでギャラもらっているのか? ていうか、よく作ったなぁ、こんな映画。きっと大金がかかっているだろうに。出演料にだいぶ資金を割いてしまい、脚本には余裕がなかったんだろうなぁ。 たくさん有名俳優の顔を見せて、適当にドンパチしていれば当たる、と思ったのかもしれません。 実際に公開当時はヒットしたのでしょうか? 去年(2001年)やったヘンテコ映画「パールハーバー」のようなもの?
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血の祝祭日
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1963年米。監督・撮影・音楽 ハーシェル・ゴードン・ルイス。主演 コニー・メイスン。
若い女性を次々と狙った猟奇惨殺事件。犯人は食材店の主ラムゼス。彼は古代エジプトの暗黒の女神イシターを崇拝していて、女神復活のための儀式を執り行おうと若い女性の臓物を集め、料理していた。
スプラッター・ムービーはこの映画から始まった、と言われています。自分はH・G・ルイスの他の作品は「カラー・ミー・ブラッド・レッド」と「2000人の狂人」を見ていますが、この作品が一番血なまぐさく感じました。
他の作品と同様、低いレベルながらも伏線を張ったきちんとした破綻のない展開、職人芸です。演技とかもチープで、味わいがあります。
「200人の狂人」の時も感じましたが、ミステリーゾーン、もしくは昔のワイドショーの再現フィルムみたいです。
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