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火山高 |
韓国。監督 キム・テギュン。主演 チャン・ヒョク。
火山高を舞台にした、サイキック学園バトル。秘伝の書「師備忘録」を手に入れようと、生徒・教師が大乱戦。
文句なく面白いです。
終わりの対決がちょっと長くダルい感じがするのが難点。でもそれは無理にあげた欠点で、映画自体はとても素晴らしいです。
まず映像。鈍い銀色の画面。もう自分はこれだけでも十分。
話。これは「くだらない」のですが、例えるなら少年ジャンプのようなものです。幼稚ですが、漫画の良さは「くだらない」でも「面白い」というところ。火山高も「くだらない」。でも漫画チックに「面白い」です。
人物。キャラクターが立っています。主人公よりも脇役たちが面白い(人気のある漫画もたいがいそう)。チャン・リャンを筆頭に、ヒロイン・氷玉、赤い爪、カタツムリ。敵対する学校鎮圧教師5人衆たちの面々。
「シュリ」のときもそう思ったけど、韓国映画はすごい。こう書くと日本映画はダメみたいですが、自分はそんなことはないと思います。
今は5月公開予定の「あずみ」に期待。
評価。
DVDになったら買います。
ものすごく面白かった。あと何回でも見たいです。
一緒に見た人のコメント。「途中まで面白かったけど、すべてが中途半端で、いまいち。アクションならアクション、笑いなら笑いをじっくり見せて欲しかった。消化不良」 |
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ギャング・オブ・ニューヨーク |
米。監督 マーティン・スコセッシ。主演 レオナルド・ディカプリオ。
テロの影響で完成が遅れて、待ちに待った映画。かなり楽しみにして公開翌日の日曜、1時間の長蛇の列をこらえて見に行きました。
話はまず1846年。「アメリカ生まれの」白人集団ネイティブ・アメリカンズとアイルランド移民からなるデッド・ラビッツのニューヨーク・ファイブポインツの利権争いから映画がスタート。いきなりの大抗争。胸は高鳴りましたが、しだいにその間延びしたヴァイオレンス描写に不安の影。明らかに仰々しく見せてはいても、暴力を正面から見据えることを映画がさけています。
その抗争でネイティブ・アメリカンズのリーダーに父親を殺されたディカプリオ演じるアムステルダム。少年院に入れられ16年後、復讐を胸に町に帰ってきます。そして情念に満ちた復讐劇が展開するのかと思ったら。。。思ったらそんなことはありませんでした。
ひどい映画だ。唯一の救いは当時の風俗を再現した点。肝心の中身は見るところなし。
だいたい日本人の自分から見たら、白人同士で移民は国に帰れと言い合うのがナンセンス。どっちも早いか遅いか、五十歩百歩、移民は移民。映画の中の白人たちの頭の悪さにむかつきます。
まぁそういったことはお国の事情で自分には察しのつかないこともあるかと思うので、物語のほうに目を向けるとこっちもまた、これだけお金を使ったんだから脚本にももっとお金をかけろよ、と言った感じでした。
個人の復讐劇なのか、民衆の暴動(300ドル払えないと徴兵とは知らなかった。怒るのも当然。しかも蔑んでいる黒人のための戦争)がメインなのか、クライマックスはかなりどっちつかず。
お粗末。
恋愛映画としたら深みに欠け、アクション映画としたらスピード感がまったくない。
物語の進行、それどころか物語自体がまったくない。かといってドキュメンタリーのような現実を追っているような臨場感もない。
筋書に沿って時間がきたから「アムステルダム君恋に落ちて」「アムステルダム君ハイ復讐開始」そろそろ「アムステルダム君2度めの対決」とうとう主人公が物語を動かすことなく、映画は勝手に進んで、勝手に終わります。
悪口もつきないのでこの映画の感想もこの辺で終わりにします。
一緒に見た人の感想。「途中までは面白かったのになぁ、あれはないだろ? あのクライマックス。何が言いたいんだか。あとディカプリオは相変わらブサイク」
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ゴジラ×メカゴジラ |
監督 手塚昌明。主演 釈由美子。
あまり期待はしていなかったのですが、これが意外や意外、かなり面白かったです。
「とっとこハム太郎」と併映のため、親子連れがほとんど。紛れてカップルが何組かと、1列に一人か二人、年輩の一人客がいました。きっと往年のゴジラファンです。若くて一人で来ているのはほとんどいません。
「とっとこハム太郎」はかなり苦痛でしたが、子供はとても楽しそうでした。
ゴジラの方は、平成ガメラシリーズに較べるとクオリティが落ちる、というのが自分の見解でしたが、今回の「ゴジラ×メカゴジラ」で目からウロコが落ちました。でもゴジラシリーズ、テレビで何本か見たけど今回のが突出していて、他のは愚作・駄作、前回ガメラの監督金子修介のやったのもひどい出来。でも今回のは自分の中では最初の「ゴジラ」よりも面白かったのでは、と思っています。
話は1999年、40年ぶりにゴジラ日本上陸。対するはメーサー砲を主力にした対特殊生物自衛隊。しかしその装備ではゴジラには歯が立たず、次期主力兵器の開発に乗り出す。
2003年。ゴジラの骨をベースに作られた生体ロボット、3式機龍が完成。期待を背負いゴジラと対戦するが暴走(エヴァンゲリオンっぽい)。町を壊滅状態にしてしまう。DNAの塩基構造を変え対策を施し、再びゴジラとの死闘を繰り広げる。
無駄のない、シンプルな構成がいいです。あと特撮も良くできています。手作りっぽい、でも工夫の見られる点がオールCGよりも好感が持てます。
評価。
DVDになったら買います。
すごく良かった。
★2002年。
自分の中の2002年ベスト5は、
1位「少林サッカー」
2位「ゴースト・オブ・マーズ」
3位「ゴジラ×メカゴジラ」
4位「火山高」
5位「修羅雪姫」
ワーストは、
1位「es」
2位「ジェヴォーダンの獣」
3位「フロム・ヘル」
4位「ギャング・オブ・ニューヨーク」
5位「修羅雪姫」
ベスト俳優。
チャウ・シンチー「少林サッカー」
ベスト女優。
ヴィッキー・チャオ「少林サッカー」
2002年はなかなかいい映画に当たりました。日本映画の健闘も光ります。
「修羅雪姫」はベストにもワーストに入ってます。すごくつまらない、出来の悪い映画なのですが、アクションシーンは最高です。
2002年は釈由美子に始まり、釈由美子で終わった年でした。
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