オールドボーイ
韓国。監督・脚本 パク・チャヌク。主演 チェ・ミンシク。
酒癖の悪いサラリーマン、オ・デスは娘の4才の誕生日に何者かにさらわれ、その後、15年もの間監禁、ある日突然解放される。自分を誰が、なぜ、監禁したのか? オ・デスは15年間食べさせられた餃子を頼りに、日本料理屋の女板前の助けを借りながらその答えを探す。
壮絶。自分にはちょっとついていけない映画でした。圧倒的な力量。すごいのは伝わってくるのですが、自分はもう少しマイルドな口当たりのいい映画が好みのようです。
しかし! 自分の好みにかかわらず、傑作であることは間違いありません。展開も早く、必要最小限のことだけを語りながら、物語は怒濤のラストまで走りきります。
さすがカンヌグランプリといった感じです。
自分は生ものがダメで、タコを食べるシーンでドン引きです。
それにしても韓国映画おそるべし。どしん、ときます。
ラストがちょいとわかりませんでした。謎が残ります。それとも自分が話を理解していなかったから? もしくは解釈を観客にゆだねた?
そうだとしたら、自分は「知らぬが仏」とハッピーエンドととりました。

一緒に見た人の感想「よかった。退屈させない。これほど先の読めない映画もない。グロいシーンはちょっとひいたけど、すさまじい映画だった。でも内容自体はそれほどでもないような★★★★★」

スカイキャプテン
米。監督 ケリー・コンラン。主演 ジュード・ロウ。
1939年ニューヨーク。謎のロボット軍団が突然現れる。出動要請をうけスカイキャプテンが立ち向かう。ロボットの目的は?
面白いです。レトロフューチャーです。その映像だけでも見応え十分。話の内容も「ルパン三世」のような冒険活劇。最後まで一気に見ることができました。
宮崎駿チックな造形のメカがよかったです。話とか、血なまぐさくないところも、昔の宮崎駿にそっくり。
メカの中ではロボット軍団もエモーショナルでしたが、スカイキャプテンの乗る飛行機がよかったです。かっこいい。
キャラクターは彼女役のグウィネス・パルトロウの自己中ぶりがよかったです。
お正月映画らしい正月映画。

一緒に見た人の感想「ちょっと物足りない感じもあるけど、そこそこ面白かった。スカイキャプテンの彼女がいい味。アンジェリーナ・ジョリーはいらないんじゃない?★★★」

僕の彼女を紹介します
韓国。監督・脚本 クァク・ジョエン。主演 チョン・ジヒョン。
仕事熱心が行き過ぎた警察官ギョンジン。誤認逮捕がきっかけで女子校の教師ミョンウと知り合い、二人は恋仲に。しかしギョンシンが凶悪犯を追跡中に警官の誤射でミョンウが死亡。二人は永遠に別れ別れに。
失敗作ですが、自分は面白かったです。特に最後の最後で見せる映画の奇跡がよかったです。それがなければ凡庸な映画なのですが、その一点で大逆転です。
チョン・ジヒョン、「猟奇的な彼女」と同じ役はいやだと生意気なことを言って駄作「四人の食卓」に出たのに、なんだかんだ言って同じような役に返り咲きしています。
でも今回の彼女はちょっと共感できるところが乏しい気もします。ただのがさつな女になっています。双子の挿話もいらなかった。ギャグも騒々しいだけで上滑りが多かった。まぁ何カ所かヒットはありましたが。
最後の奇跡があるので愛すべき佳作。残念ながら宣伝のような「泣ける」映画ではありません。

一緒に見た人の感想「つまらん!最悪。バカップルが大騒ぎしてるだけ。あの女もさっさと死んじまえよ。それと死ぬ前に気前よく金をやれ。確かに死んでからの使い道はない。かなり苦痛な映画。面白かったのは幻のキスシーンのみ。0★」