鍼灸で治す腰痛

ぎっくり腰は、温めるの?冷やすの?

よくぎっくり腰は、温めるの?冷やすの?って質問されます。


ご存知ですか?
実はぎっくり腰と言う病名はありません。


ぎっくり腰って
病名だと思っていた・・
なんて良~く聞きます。


急激に痛くなった腰痛を総称してぎっくり腰と言います。

なので

肉離れから圧迫骨折、椎間板ヘルニア、腎盂腎炎に至るまで、急性の腰痛総てがぎっくり腰になります。

温めるの?冷やすの?この質問はいろいろあるので、何が原因かを把握しなければ答えられないのです。

西洋医学的には、急性期の腰痛はRICE処置と言って


外傷を受けたときなどの緊急処置は、患部の出血や腫脹、疼痛を防ぐことを目的に患肢や患部を安静(Rest)にし、氷で冷却(Icing)し、弾性包帯やテーピングで圧迫(Compression)し、患肢を挙上すること(Elevation)が基本です。(日本整形外科学会HP)



では、漢方医学的にはどうなのか?

必ずしもそんな事はなく


病名を鑑別して、患部の状態や脈を確認して処置を決めますので、必ずしも急性期の腰痛は冷やしません。

冷やすのは無難なのですが、鍼灸院では整形外科と違って早く治す事が求められますので、経験的に冷やさない方が治りが早い場合もよく経験しています。

一番大切な事は

何が原因か調べる事

診察診断治療

当院ではそんな当たり前のことを大切にしています。


2021年01月13日

ぎっくり腰って,クセになる?

毎年この頃になると
ぎっくり腰になるけどl


ぎっくり腰ってクセになりますか?


そんな質問をよく受けます


ぎっくり腰は
温めるの?
冷やすの?
でお話したように



ぎっくり腰は
急性期の腰痛を総称したもの


内臓疾患もあれば
肉離れもあります。


そのなかで多いのは

筋肉の痛み

関節の痛み


今回はそんなタイプのぎっくり腰に
絞って書きます。


医学的には

筋肉の場合は
筋筋膜性腰痛

関節の場合は
腰椎症



そもそも

ぎっくり腰って
なんで起こるの?


偶然?
それとも必然?


偶然が何回も起こるの?
もしかしたら他に
原因がある必然じゃないの?




長い経験を経て
たどりついた答えは


必然


運動器だけで考えると
腰は○○の犠牲者


例えば
立っていて
靴を履こうとする

股関節が固かったら
どうだろう?


腰が無理して頑張るでしょ


足関節が固ければ
やっぱり
腰は無理をするでしょ



しかし


理屈が解っていても
改善できないのが現実


なぜ改善できないか


運動不足?
ストレッチ不足?


これで改善できる人はいいが


これでも
解決できない人は



身体を守るために
身体が
固くなっていたとしたら?


脳が固くなるように命令を出していたら?


内臓の反射が固くしていたら?


クセになるでしょ

結果だけを治療しない

当院は

そんな鍼灸整骨院を目指しています。

2021年01月13日

ぎっくり腰にコルセットは必要か?

ぎっくり腰にコルセットは必要か

筋膜性腰痛や仙腸関節炎、そして椎間板ヘルニアなどの椎間障害の急性期の腰痛に対しては、状態に応じて簡易タイプから強力なタイプまで勧める事があります。


理由は楽になるから


着けて楽ならそれが答え


先生によっては一般的に市販されているような簡易タイプの腰部コルセット(以降簡易腰部コルセット)はダメだしする先生もあります。



それには理由があって


簡易腰部コルセットの目的は腹圧を高める事で腰部の安定性を保つ目的で使用されていますので、それを使用することによって、体幹を安定させる筋肉が保護されると同時に、並行して体幹の役割が低下する恐れがあると考えるからです。。

良くコルセットはオムツと同じだと表現されますが、長期に使用すると、もともとある人間の機能が退化することになることもありますので、長期的な使用は専門医との相談が必要です。


ここからが大切!


深く考えてみましょう。


実は簡易腰部コルセットで楽になったイコール体幹が弱ったとも逆説的に論が立ちます。


根本から治そう、もうぎっくり腰は嫌だ!


そんな方は


ちゃんと体幹が正常かどうか調べて、自分の身体に本来備わった機能を取り戻してください。。。


ピンチはチャンス


そんな事を考える鍼灸整骨院です。


2021年01月15日

気を付けなければならないぎっくり腰

ぎっくり腰されどぎっくり腰

ぎっくり腰のなかには
気を付けなければ
ならないぎっくり腰があります。


ぎっくり腰とは
急性腰痛全般を指す場合が多く


なかには深刻な
お身体の状態の時が有ります。


広島大学病理学教授故坪倉先生によると


ひとつの診方として
なにもしなくても
ズキズキ痛む場合は


内臓性の疾患が疑われ
専門医への受診が必要になります。


なかでも


シクシク痛む場合は
要注意!



これまで
当院の経験したなかには


ごくまれな経験ですが
急性の腰痛で来院されましたが
経験的に
症状から内科疾患だと疑い


医科で診察を勧め
すい臓がんだった経験
などがあります。


ぎっくり腰
あなどることなかれ


そんな事を考えながら
今日も診療をしています。

2021年01月15日

寝違いってなんだろう?

当鍼灸整骨院に良く来られる疾患のなかにに寝違いがあります。



寝違いってなーに?


 

寝違いって



朝突然


痛くて頸部が動かなくなった状態のこと


寝違いという病名はありません。


日本整形外科学会のHPによると


何が起こって痛みが出ているかについては


いろいろな意見がありますが検査や画像でとらえられるような変化がないのが一般的なので


正確な原因であるという証拠はありません。



1)睡眠中不自然な姿勢が続いたために一部の筋肉が阻血(血液の供給が不足)におちいり時にしこりとなっている


2)前日などにいつもはしないスポーツや労働をして一部の筋肉が痙攣している(こむら返り)


3)頸椎の後ろの関節(椎間関節)の袋(関節包)に炎症がおこる


などの原因が考えられています。


それ以外には

頚椎椎間板ヘルニア
頚椎症性神経根症
頚椎症性脊髄症
転移性脊椎腫瘍
脊髄腫瘍
強直性脊椎炎
関節リウマチなどの
本格的な病気の可能性もありますし


肩こりの症状が強いだけの場合もあります。


治療に重要な事は


鑑別診断と言って
原因がなんであるか
調べる事が大切です。


そのうえで
治療は成り立ちます


正確に早く的確な
診察診断治療が大切


当院は


そんなあたりまえの事を


大切に考える
鍼灸整骨院です。



2021年01月16日

手のシビレ首の痛み頸椎性神経根症

当院の外来で多いのが


頚椎性の神経根症

と言っても

一般の方は
なじみが薄いので
簡単に説明します




背骨は
首が7個
胸が12個
腰が5個



椎骨が積み重なって
出来ています



そのなかを
ストローのように
脳から神経が通っていて


木の枝のように


骨の間から
神経が出ています






頚椎
といわれる首の骨


積み重なった頚椎の間から
出た神経が
ヘルニアや骨の変形などによって
圧迫され
トラブルが起こったものを



頚椎性神経根症



痛み止めの
効果が少なく
眠れないケースも




病院に行っても
痛みが
なかなか
改善されなくて
当院に訪ねて来られる
患者さんも・・・



どのように

鍼灸整骨院では
考えるか



着目点は
どうして
神経が炎症を起こしたのか



多くの患者さんに
共通する特徴は



猫背


長年凝り固まった
背骨




背骨が固い為に
頸椎の負担が多くくなり
神経根症に移行するケースが多い


この疾患


短期的にも長期的にも
考えなければならない


短期的には
コルセット等で
安静を支持


ここから
当院では
背骨の動きを出す



気を付けなければいけないのは


なぜ


背骨が固くなったか



運動不足


それだけならいいが


呼吸の仕方や


体幹の使い方



意識の使い方



腰部の疾患


股関節の固さ



座り方


歩き方



そんなことを考える
鍼灸整骨院です

2021年01月19日

膝の痛み

 

歩けなくなったらどうしよう

膝の痛みが出た時に
ふと、よぎる不安


鍼灸整骨院には
膝の痛みを訴えて
毎日のように患者様が
ご来院されます。


膝の痛みの原因も千差万別



大切な事は
どうして痛むのか



痛む原因を特定しましょう


そのうえで



鍼灸整骨院は何が出来るのか


根本的な考え方は

なぜ痛んだのか


ケガは偶然と思われる方も多いでしょう


急に走ったから
階段が急だったから
重いものを持ったから
立ち上がり方が悪かったから
年だから



でも


同じ年で
同じように使って


なぜ


痛むひと痛まない人がいるのでしょう


安静にして
患部の治療をすれば
症状は落ち着きましが


本当の原因が解らないと
症状が繰り返される


行きゆく先は
痛み止め
そして
人工関節による手術


年だから仕方がない


本当にそうでしょうか


膝は○○の犠牲者ではないでしょうか
この○○を一緒に探してみませんか


そんな事を考える鍼灸整骨院です。

2021年01月20日

原因不明の不妊症

不妊症の原因


原因不明の不妊症
原因不明の不妊症は、全体の1~2割といわれています。人工授精や顕微授精でも妊娠しないケースを含めると、原因不明の不妊症の割合はもっと多くなります。


冷えが不妊症の原因
当院に来院される多くの方が、お腹と足の冷えに悩んでいることから、昔から言われるように、冷えが不妊症の主な原因ではないかと考えています。


不妊症の原因は子宮と卵巣の冷え
不妊症に悩む女性のほとんどが、お腹や足の冷えに苦しんでおり、体外受精や顕微授精で着床率の低い患者様ほど、その傾向が強い印象を受けます。


子宮と卵巣の老化
子宮と卵巣の老化は、血液循環の悪化に伴って進行します。骨盤周りの低温が続くことで、子宮や卵巣の老化が進み、ホルモンバランスを崩すことが不妊症の大きな原因だと思います。


冷えの原因はストレス
不妊症で当院に通院される患者様は、皆さま多くのストレスを抱えています。そして、自分のストレスの強さを自覚していないケースが多くみられます。ストレスは一時的に体の抵抗力をつけますが、長引くストレスは子宮や卵巣の血液循環を悪くします。そして、ストレスによる冷えは、体を温かくする工夫をしても解消されないようです。


男性不妊
近年、不妊症の中でも男性不妊は大きな問題となっています。男性の6人に1人が精液所見に異常があると報告されていますが、半数以上が原因不明で治療法がないのが現状です。

男性不妊の原因は、多くが「精液に関する異常」です。ストレスによって精子の数が減少する、精液の中に精子が全く存在しない「無精子症」等があり、不妊は女性だけの問題ではありません。

2018年、鍼治療を行うことで精子数の増加と、精子が活発になる効果が確認され、精子が少ない状態、精子の動きが悪い(精子無力症)についての改善も認められており、鍼治療は、男性不妊にも高い効果が発揮されることがわかっています。


無精子症
精液の中に全く精子が認められない状態をいいます。精子そのものが出ない「無精液症」とは異なり、精液が出るが、精子が存在しないのが無精子症です。精液は出るため見た目ではわかりづらく、専門医による検査が必要です。
当院で行える治療
自律神経の乱れを治療することで、体のバランスを保ち、冷え症を改善します。子宮や卵巣の環境を良くすることで質の良い卵子を採取でき、子宮内膜を厚くする効果も期待できます。

不妊症の治療は、以下2つの治療法の中から、鍼灸師が必要と判断した治療法を組み合わせて治療を行います。


治療A
主に子宮の温度を上げる治療です
治療B
主に自律神経を調節する治療です

2021年01月21日

子供のスポーツ障害を臨床現場で思う事

スポーツ障害とは?


スポーツによって関節、靭帯、腱、骨などに繰り返し外力が加わることで引き起こされる障害のことです。オスグット病、シンスプリント、疲労骨折、腰椎分離症、野球肩、野球肘、テニス肘などがあります。



臨床の現場で求められること

的確な判断
早く治し
早く復帰させ
再発を予防し
以前よりパフォォーマンスを向上させる
など


最初にしなければならないこと
どうなっているか?
検査で確認すること


次に適切処置


そのうえで
当院の目指すものは
オンリーワンの治療


例えば


膝の障害があるとします。
使い方が悪い事が
原因だとすれば...


障害を治しても
また同じように使えば
再発してしまう。。。


臨床現場では
そんな子供たちが多い


我々から考えれば


ケガが繰り返されるのは
偶然ではなく
必然に起きている場合が多く


身体の使い方を
少し変えるだけで
大幅に痛むリスクが解消される


病院に行く
レントゲンやMRIなどの検査を行う
説明を受け処置を行う


なぜか?
一般の人は
ここで納得する


もっと掘り下げて・・・


なぜ、そうなったの?


痛んでいるのは結果
原因はなんなの?


痛んでいる個所は結果
なぜ、痛みが起きたの?


なぜ、他の子に怒らない事が?


臨床現場では
そんな事を考えながら治療にあたる。



基本的な人間の動きはどうなのか


ちゃんと
スクワットやランジ
できるのか


野球肘や野球肩なら
投げ方はどうなのか


サッカーでの膝の痛みなら
蹴り方はどうなのか


バトミントンならラケットの
降り方はどうなのか

バレーボールなら着地は
スパイクの打ち方は


場合によっては
専門家を交えて
原因を探すことが大切


そんな事を考えながら
治療しています。

2021年01月22日

腰椎脊椎分離症


日本整形外科学会によると
脊椎分離症の
原因と病態について

多くは体が柔らかい中学生頃に
ジャンプや腰の回旋を行うことで


腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。


「ケガ」のように1回で起こるわけではなく
スポーツの練習などで繰り返して
腰椎をそらしたり回したりすることで起こります。


一般の人では5%程度に分離症の人がいますが
スポーツ選手では30~40%の人が分離症になっています。


分離症は10歳代で起こりますが

それが原因となってその後徐々に
「分離すべり症」に進行していく場合があります。

 


症状
腰痛(腰のベルトのあたりの痛み)の場合と
お尻や太腿の痛みを出す場合があります。


痛みは腰椎を後ろにそらせた時に強くなります。

腰痛は10~15歳ころから生じますが
青少年から高齢者まで
広い範囲にわたって
腰痛や下肢痛・しびれが出ます。




鍼灸整骨院の現場で多い症例

すべり症に発展するので
注意深く診療する必要がありますが



わたしの注目する着目点

一般の人では5%程度に分離症の人がいますがスポーツ選手では30~40%の人が分離症になっています。


なぜ



全員がならないの?


ここにメスを入れると
いろんな事が見えてくる



これまで臨床の現場で
オーバーユーズ
いわゆる使いすぎ
と思ってきたが


それなら


なぜ



発生する子と発症しない子がいるの



こんな疑問を
選手にも家族にも
持って欲しい


食べ物?
体格?
柔軟性?
性格?


確かにそんな事もあるでしょうが


わたしが注目するのは
わたしがスポーツをしていたころは


今の様にケガは多くなかったように記憶しています。

なぜか


生まれ育った環境が違うから


野山を走り
木に上り
海や川で泳いだ


そうしているうちに
運動能力が開発され
身体に対して
合理的な動きが出来るようになる



そんな基礎的な能力があるうえでの
野球やサッカーなのでケガが少なかった。

なので

スポーツをする際は
その運動能力を
身に付けたうえですることが大切


指導者の先生方も
自分がこうだったから


なんて


価値観は排除して
子供たちにあった指導をして欲しい


そんな事を考えながら診療しています。

2021年01月23日

首の障害を考える


当鍼灸整骨院には
多くの首の異常を訴えて来院される患者さんが多くいらっしゃいます。

首の障害には
頸椎ヘルニアなどの頚椎症など
いろいろな首の障害があります。


ここでは
寝違いや一般的な頚椎症について書きます



人体の解剖から

頭蓋骨を支えるのは

首の骨は7個

胸の骨は12個

腰の骨は5個

24個の骨で背骨は構成されています。


骨盤は、左右1対の寛骨、仙骨、尾骨で構成され

大腿骨

下腿骨


足根骨他で

体重の1/10を支えています。


人が右を向く時
足首

股関節
骨盤
腰椎
胸椎
頸椎


と協力し合いながら
右を向きます


しかし
当院に首の障害を訴えられて
来院される人の多くは

その協力が出来てない人が多い

特に胸椎がまるっきりと言っていいほど
動かない


胸椎が動かない分

頑張って
頸椎が動いて
首の障害が現れる


こんな人が沢山


胸椎を良く見てみると
総てに肋骨がついています。

この肋骨


肺呼吸と関係が深く

胸椎が動かないと言うことは
胸式呼吸が難しい場合が多い

猫背の傾向が強くなり
大きな呼吸もしにくくなり
免疫力が低下のする恐れも

確かに客観的に
首の骨がどうなったか

検査することは大切

首引っぱって
コルセット付けて
電気かけて
薬飲んで
応急処置としては
ありだと思うけど


長い目で見れば


骨全体の動きを見なければ
根本的な解決に至らないのでは

そんな事を考えながら診療しています。



2021年01月26日