各種CDR(W)のレポート(3つだけですけど..(^^;)

ネット上では前々から言われていたことですが、 ある雑誌に「音楽CDをコピーすると音質が変わるってホント?」という記事が載っていたので、 思わずテストしてしまいました。(^o^;

調査ドライブ概要(2000.2.9)

  1. メルコ CDRW-S4224W
    ・SCSI、外付タイプ
    ・読込24倍速、書込4倍速、書換2倍速、バッファ1MB
    ・中身のドライブは、SONYのCRX100EというATAPIドライブだが、メルコのSDAT技術でSCSI仕様にしている模様。
    ・2000.1、メルショップのジャンク市で、\6000で購入。
     ジャンク品ということで、SCSI番号設定部分がはずれているが、動作上問題なし。
    ・外箱はプラスチックなのでかなり軽い。
    ・トレイの開閉は、TEACほどではないが早くてかなりスムーズ。
    ・読み出し、書き込み、通常時とも動作音は小さく、振動もほとんど無い。
  2. YAMAHA CRW4416SX-VK
    ・SCSI、外付タイプ
    ・中身のドライブは、YAMAHAのCRW4416S。
    ・読込16倍速、書込4倍速、書換4倍速、バッファ2MB
    ・1999.6、αランドインターネットショップのお宝探しゲームで、\19800で購入。
     1999.7、振動が激しいため、αランド名古屋にて同型品と交換。
     1999.7、交換してもらった物がSCSI機器として認識されないため、αランド名古屋にて同型品と交換。
    ・外箱は金属製でかなり重い。
    ・トレイの開閉は、CDRW-S4224Wに比べてスムーズさにかける。
    ・読み出しの際の振動はかなり激しく、動作音も大きい。通常時、ジーという音がし続けることがあるが、動作上問題なし。
  3. YAMAHA CDR200TX-VK
    ・SCSI、外付タイプ
    ・中身のドライブは、YAMAHAのCDR200。
    ・読込6倍速、書込2倍速、バッファ1MB
    ・1997.12、OAシステムプラザ大須店で最後の1台を、\47000(税込)で購入。
     1998.1、レーザーが正常出力されない問題が毎回発生するため、OAシステムプラザ名古屋店にて同型品と交換。
     1998.1、異音がして頻繁に書き込み異常が発生するため修理2週間。
    ・外箱は金属製でかなり重い。
    ・トレイの開閉は、かなり遅い。
    ・読み出し、書き込み、通常時とも動作音は小さく、振動もほとんど無い。

CD-DAデータ−>WAVEデータ吸い出し性能テスト(2000.2.5)

ある音楽CDから、WinCDR 5.0hを使用して複数の速度でWAVEファイルを複数個作り、 それをWaveCompareで比較(ゼロをスキップ&一致点を探す)した。
  1. メルコ CDRW-S4224W
    1倍、8倍、24倍の吸い出し をそれぞれ2回ずつ実行して比較したが、全て一致!24倍成功は驚き!(*0*)
     (他のドライブテスト用に1倍のデータをリファレンスと決定)

  2. YAMAHA CRW4416SX-VK
    1倍(3回)、4倍(1回)、10倍(2回)の吸い出しを実行してリファレンスと比較したら、
    1倍速吸い出しで、成功=2/3
     (1回目=15曲中1曲(7番)のズレ発生、2回目=ズレ無し、3回目=ズレ無し)
    4倍速吸い出しで、成功=0/1
     (1回目=15曲中2曲(4番と5番)のズレ発生)
    10倍速吸い出しで、成功=0/2
     (1回目=15曲中3曲(7・14・15番)のズレ発生、2回目=15曲中2曲(7・11番)のズレ発生)
     * バイナリチェックでズレが発生した曲でも、1倍速吸い出しのデータは音飛びなどはなく、人間が聞く分には判別不能レベル

  3. YAMAHA CDR200TX-VK
    1倍(3回)、4倍(1回)、6倍(2回)の吸い出しを実行してリファレンスと比較したら、
    1倍速吸い出しで、成功=1/3
     (1回目=15曲中2曲(9・13番)のズレ発生、2回目=15曲中3曲(4・5・13番)のズレ発生、3回目=ズレ無し)
    4倍速吸い出しで、成功=0/1
     (1回目=15曲中3曲(9・13・14番)のズレ発生)
    6倍速吸い出しで、成功=0/2
     (1回目=15曲中15曲(全て)のズレ発生、2回目=15曲中15曲(全て)のズレ発生)
     * バイナリチェックでズレが発生した曲でも、1倍速吸い出しのデータは音飛びなどはなく、人間が聞く分には判別不能レベル

    以上の結果から、ATAPIドライブ自体が必ずしも性能が低いとは言えず、 SCSI製ドライブ自体が必ずしも性能が高いとも言えないと思われます。
    (完全なATAPIではありませんが...)

    <注意>
    この結果はあくまで音楽CDデータの吸い出し性能であり、 通常のデータCDの吸い出しでは、YAMAHA製ドライブでもデータのズレ (ファイルをFileComp32 Ver1.23でバイナリチェックして得られる結果) がないことを記しておきます。

CD-DAデータコピー性能テスト(2000.2.9)

ある音楽CDを、WinCDR 5.0hを使用してCD-RWメディアに複数の速度でコピーし、 それをWAVEデータに変換して、吸い出し性能テストで使用したリファレンスと WaveCompareで比較(ゼロをスキップ&一致点を探す)した。
WAVEに変換したものが一致しない場合、ドライブを別のドライブに換えて再び吸い出しを行い、 ドライブによる吸い出し性能の問題が起こらないようにした。
  1. READ=CDRW-S4224W、WRITE=CDRW-S4224W
    1倍速READ−>2倍速WRITE 成功=2/2
     2回とも一致。
  2. READ=CRW4416SX-VK、WRITE=CRW4416SX-VK
    1倍速READ−>2倍速WRITE 成功=0/1
     15曲中2曲(5・11番)ズレ発生。
    1倍速READ−>4倍速WRITE 成功=0/1
     15曲中2曲(7・9番)ズレ発生。
  3. READ=CDR200TX-VK、WRITE=CRW4416SX-VK
    1倍速READ−>4倍速WRITE 成功=0/1
     15曲中6曲(4・5・7・9・11・12番)ズレ発生。
  4. READ=CDRW-S4224W、WRITE=CRW4416SX-VK
    1倍速READ−>2倍速WRITE 成功=2/2
     15曲全て一致。

    サンプルが少ないのも悪いのですが、何とも言えない結果となりました。
    4番のテスト結果からは吸い出しさえ良ければ、書き込みが失敗することはなさそうなのですが、 2番のテスト結果を見ると、書き込みも影響がありそうですし...
    もうちょっと多くのテストが必要なようですね。