断脚前後比較


患肢(左足)の経過(受傷時〜術前)

受傷二日目

画像は診察中のミル。先生が退出した一瞬にパチリ(^^;;
左足首がないのは、腫脹のため
優にピンポン玉位の腫れを足首に抱える。
受傷一ヶ月半位の頃・・

自宅での巻き換えをするようになり、受傷後初めてミルの足を見た。
これまでの経過や説明からは、想像を絶する患部。
熱感が非常に強く硬結してはいない。
この頃、まだ両足の裏はキレイ・・
受傷二ヶ月を過ぎて・・・

バンテージで巻かれた足は、乾燥を保てず二ヶ月に満たないウチにカビ発生。そこから脱毛が始まる。
それとは別に、足関節からの腫脹に伴い、足背・足底も腫脹していることが、脱毛によって視覚的に観察できる。
受傷三ヶ月を過ぎて・・・・

明らかに異常な増殖。この頃原因の真意、悪性腫瘍に辿り着く。
この日から、手術当日までも、腫瘍の増大は加速度的に酷くなっていった。

最終的に、薄い表皮の破綻が始まり、侵出液も少量見られた。
これが悪性の肉腫という正体
手術直前

増悪する患肢の塊は、ただ苦しみをもたらせる悪魔と化し、足を着くことは全く出来なかった。これだけ酷い状況下で転移をも想定した上での決断。
決めたら、一日でも早く楽にしてあげたい。一日千秋の思いで待つ。

優柔不断な故に、オペ日が4日先になる。
完璧な全身状態で手術に望ませてあげたかったが、直前に食事が全くとれなくなる。
前日、やや復活の食欲を見せてくれる。どこどこまでも健気ないい子・・・




患側(断脚した左側)の経過


手術当日

術後二時間くらいの時。
縫合線に沿って、漿液侵出。よく頑張った。お疲れさま。
手術翌日

一番辛いとき。
縫合線はちょうど画像の下になっている。
この状況を乗り越えてくれた。えらかったね。
術後四日目にして退院

退院後自宅で。

ナイロン糸にて縫合。
先生、カラーを付けないでくれてありがとありがとありがとう!!!!(これだけは避けたい)

自己抜糸しちゃってもいいよって、いいのか?(;^^A
慰めの絆創膏処置
術後二週間

四分の一くらいは、すでに自己抜糸している(汗)
それでも、縫合不全もなく、化膿も感染もせず無事抜糸に漕ぎ着ける。

痛みも取れ、軽くなって、うれしいね。
術後三週間位

縫合線から下、南半球は白い毛が生え揃い、
上、北半球は裸のまま(^^;;;
術後一ヶ月

→矢印のところから縫合線が斜め下へと続いています。
キレイに下半分は白いミルちんのお腹色に生えてきました。
上は、まるでホルスタイン柄(笑) 
ボソッバサッと、うさぎらしいふざけた生え方。楽しいですね(^^)
○で囲んだところは、断脚部。
わかっているかのように、大切に全て被われました。



健脚(右足)の経過

何よりこれを見て下さい。私が一番心配していた残されてしまう一本の後ろ足です。

→→→
こんなにおしっこで、汚れてしまう足底。それでも、毎朝毎晩、キレイにふわふわに頑張っていましたが・・・・・

受傷二ヶ月頃

遂に、ソアホック状況へ
体重負荷が一番の原因とのこと。
こうなると、ケアそのものが負担になることもあり、緩い経過ながら悪化の一途を辿ります。
受傷三ヶ月頃

化膿してきました。
左側の丸い部分が、どんどん大きく白い膿の塊になっていきます。
手術

切開排膿
赤く脱毛している左側、やや黒い部分が切開部。
プチッと開けて、キュッと絞った跡です。

術後二週間

なんとなんと、どんなに酷くなっていくかと心配した足の裏は、
新しい被毛が生まれ治りつつあります!!


そして、右脚内側の尿やけの様子です。
受傷二ヶ月頃

こちらも、頑張っても頑張ってもケアが追いつかず尿やけから遂に脱毛。
皮膚も赤くただれてきます。

日に日に悪化するこの右足が、たった一本になってどこまで耐えられるのか、究極の心配事でした。
術後一週間

痛い脚が無くなってからたった一週間で、なんと産毛が生えてきました。
全く予測していなかったこと。獣医さんもビックリです。



術後一ヶ月

どうでしょうか? かなり痛々しさが消えました。
術後、だいぶ歩くのもバランスも上手になり、
おしっこが伝わらなくなったことが一番の理由だと思いますが、
苦痛から解放されることによって、全身状態が改善した最大の証です。


こんなにキレイになりました。
残された脚は、
切っても切らなくても変わらずに弱っていくと思っていました。
とてもうれしい誤算です。


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