夢惑う世界2 外国語が苦手な人のための旅行術
 どうしても相手に伝えなくてはならないことは、旅では、空港で、移動機関で、ホテルで、レストランでが、主に考えられます。
 喋れないときには、まず最初に、「I can't speak English,a Little!」とか、「No,Espanol!」(最低限必要な言葉は、覚えておくこと!)

 ここでは、4つの場所での伝達情報を想定してみましょう。

 1 空港で

 空港は、主に飛行機での出発と到着でしか利用しません。

1.1 出発時

 出発時は、普通の空港では、(1)預荷物の検査(2)チェックイン(3)出国審査(4)待合室入室時の手荷物検査という流れになります。ここで、(3)出国審査は、国際線だけです。

 (1)預荷物の検査 (4)待合室入室時の手荷物検査

 多くの国では、X線検査ですが、一部の開発途上国では、オープンチェックを受けます。何も隠さず、指示通り素直にチェックを受ければ、問題ないはずです。
 国際線では、英語が通じますので知っている単語を並べるほかありません。それ以上になれば、ボディランゲージで説明することになります。

 (2)チェックイン

 何処でも、ほぼ英語が通じます。最低限の英語は覚えておきましょう。例えば、「No Smoking seat,Please.」「Window seat,Please.」など。カウンターでチケット(国際線では、パスポートも提出)を出せば、ボーディングパスが発行され、ゲートNo.と搭乗時間を教えてくれます。最後に、”Thank you!”と言えば、終わりです。

 (3)出国審査

 何処の国でも英語が通じます。パスポート、出国カード、ボーディングパスを提出します。質問されることは、ほぼないでしょう。質問されたときは、焦らずじっくりと聞くほかないでしょう。

1.2 到着時

 到着時は、普通の空港では、(1)入国審査(2)預荷物検査という順になります。ここで、入国審査は、国際線だけです。

 (1)入国審査

 何処の国でも、英語は通じます。パスポート、入国カードを提出します。入国カードに必要事項を記入してあれば、余り質問されることはありません。質問は、稀に目的、目的地と日数位を訊かれる程度です。目的は、「Sightseeing」程度でいいでしょう。

 (2)預荷物検査

 国際線では、関税申告書を記入し提出する国が多いです。
 荷物検査は、先進国では怪しい人と思われた人が選別されてオープンチェックを受けます。開発途上国では、多くの国でオープンチェックされます。
 国内線では、荷物を受け取れば、後は自由という国が主です。

 1.3 その他

 (1)リカンファーム

 国際線では、リカンファームは絶対必要ですので、面倒臭がらず行って下さい。
 国内線は、絶対という訳ではありませんが、発展途上国では、フライト変更が多いので、日時の確認の意味でも、リカンファームを極力行って下さい。

  リカンファーム1:

 空港で利用航空会社のオフィスを探す。なければ、チェックインカウンターで頼んでみる。言葉に自身がない方は、書いておいたメモを見せればよい。

  リカンファーム2:

 市内の航空会社のオフィスに行って、リカンファームを行う。

  リカンファーム3:

 言葉ができない人には大変なことではありますが、電話を掛ける。リカンファームで必要な事項は、英語でメモに書き込んでおきましょう。

 2 移動機関

 私は、循環系の市内バスは分からないので利用しません。バスは、遠距離用でしか利用していません。
 タクシーは、目的の場所が何処にあるのか分からないとき、歩いていると危険であるような地域のとき使用しています。

 (1)タクシー

 乗るときには、目的地を書いたメモを見せます。発音が単純なところでもアクセントが違っていて間違いなく伝わるかどうかが疑わしいので、メモ書きを見せた方がいいと思います。そして料金交渉は、走り出す前に、筆談で行います。従って、メモ帳とボールペンは、必ず持ち歩きましょう。

 (2)バス

 バスターミナルが何処にあるか分からないときは、タクシーを使うといいでしょう。バスチケットを買うときも、行き先を書いたメモ書きを見せると間違わなくていいと思います。

 3 ホテル

 宿泊ホテルは、まずはガイドブックで決めておくのが一番です。ただ、ガイドブックに記載のない町へ行ったときは、歩き廻るか、地元の人に尋ねるしかありません。エコノミークラスのホテルを見つけるには、人に尋ねるときのために、その旨を書いたメモを用意しておくと良いでしょう。
 ホテルに入ると、当然ホテルの人は、宿泊をしに来た客人として迎えてくれるはずです。その時、喋るのに自身のない人は、部屋の要求内容等を書き込んだメモを見せると良いでしょう。それから宿泊費の交渉をします。そして、部屋を見せてもらって最終的な決断をします。
 海外では、どんな安宿でも記帳するところが多いです。記帳内容は、主に氏名、出身国、生年月日、パスポートNo.、職業、何処から、何処へ、サイン等です。

 4 レストラン

 私は、高級レストランは全く知りません。利用するのは、極力、大衆レストランを利用するようにしていますが、安直に宿泊ホテルにレストランがあれば、そこを利用することも度々です。
 英語のメニューがあれば自分が食べれそうな物は、おおよそ見当が付くのですが、殆どの大衆レストランには、メニューさえもありません。
 言葉が通じないときには、ボディランゲージで食事を摂りたいという意思を表明します。そして、言葉が分からないことを伝えます。
 近くで食べている人がいて、もしそれで良いならば、とても失礼に当たるのですが、指さして、”あれ!”と言います。
 それが出来ないならば、やはり覚えている単語を並べます。
 それでも、ダメなら相手が、”あれは?””これは?”と言ってくるので、適当に、“イエス!”とか、“シー!”とか言えば、何かを料理して持ってきてくれます。期待して待つのがよいでしょう。
 食事が終わったら、“サンキュー!”とか“グラッシャス!”を言うことを忘れずに!
 好き嫌いの多い人は、覚悟を決めていた方がいいでしょう。でも、飢え死にすることはないように!


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