夢惑う世界旅での注意
 1 空港で預ける荷物の注意

(1)荷物には、鍵を掛け容易には開かないようにしておくこと。

 特に、東南アジアやアフリカでは、ナイフで切られたり、鍵を壊されたりして中身を盗られることがありますので、貴重品は、手荷物として持ち歩くようにして下さい。

  私の経験

 タイで1度、南アフリカで2度経験しています。

(2)トランジットの時は、荷物がなくなる危険性も高くなります。

 特に、東南アジアやアフリカの航空会社を利用するときは危険です。
 途中で、航空会社が変わるときは、絶対荷物は手荷物にすることを勧めます。

  ケース1:ケニアで

 初めてのアフリカ旅行の時、ケニアでトランジットをしてタンザニアに入ったのですが、荷物は最後まで出てきませんでした。チェックインの時、念を押して確認したのですが、荷物とは別れ離れになってしまいました。(パキスタン航空、ケニア航空)

  ケース2:インドネシアで

 インドネシア内で、途中降機したのですが、荷物だけが最終地まで行ってしまいました。後で、戻ってきましたが。(ガルーダ航空)

  ケース3:ケニアで

 マラウィからケニアに到着したのですが、荷物が出てきませんでした。出発時、荷物はチェックしているのだから、おかしいと思って探しに行くと、別の場所に持って行かれるところでした。(マラウィ航空)

 注)紛失したときのことを考えて、荷物の写真を持って行くと役に立ちます。

(3)アフリカの多くの国では

 搭乗する前に、機外に置かれた自分の預荷物を指示して、機内の荷物室に入れてもらうシステムになっていますので、忘れないようにして下さい。忘れると荷物が置いてきぼりになってしまいます。

 2 入出国時の注意

(1)入国カード、出国カード

 東南アジアでは、主に入国カード・出国カードは、1つになっているので、入国したら、出国カードはなくさないように大事に保管する必要があります。
 中南米では、主に入国カードと出国カードは別々になっているので、出国時、出国カードを受け取って記入することになります。
 アフリカは、中南米と同じく別々です。国によっては、入国カードと出国カードは、全く同じ書式のところもあります。

(2)セキュリティチェック

 南米では、アメリカの航空会社を利用すると、南米出国時チェックイン前に航空会社によるセキュリティチェックがあります。荷物検査ではなく、以下の質問を受けます。「誰かからの預かり物がないか?」「自分の物以外の物が入ってないか?」「何処へ行ってきたのか?」、パスポートを見ながら、「パキスタンには、何の目的で行ったのか?」・・・
 搭乗するときにも、また「待合室で荷物を何処に置いていたか?」「預かり物はないか?」を尋ねられます。

(3)治安

 空港ロビー内に、一般客が入り込んでいるところでは、注意した方がいいです。
 入国時、近付いてくる人は、タクシーの呼び込みが主である。出国時は、ポーターと出国請負人です。不用意にポーターに荷物を取られても、お金を要求されますので、小銭は、用意しておきましょう。出国請負人は、荷物チェックやチェックイン、空港税の支払いを手伝って、出国カードを用意してくれたりして、最後にお金を要求されます。出国の際、全く自信がないときは、これを利用するのもいいでしょう。暴力的なことはしないと思います。

 一番問題だったフィリピンは、大分改善しました。

 アフリカのフランスが宗主国だった国、例えばマダガスカル、ガボン、カメルーンは待合室に入る前のバッゲージチェックは、十分注意して下さい。不正な要求をされます。持っているお金を出させ、荷物を開けて、何かと難癖を付けては、お金を要求してきます。パスポートを取られ、言葉が通じなければどう仕様もありません。極力、被害を最小限に留めるのが精一杯です。従って、こういう国では防衛策として必要以上のお金は、腰巻き型のパスポート入れに隠しておくことを勧めます。ポケットはチェックされますが、これは気付かないでしょう。当然、所持金全てを巻き上げられる訳ではありませんから、それを計算の上で小銭を含めて持っておくことがいいでしょう。当然、その前に抵抗はしましょう。

 3 その他

(1)空港には、3時間前に!

 国際線の場合には、大体2時間から2時間半前にチェックインが始まります。南米では、チェックイン前にアメリカの航空会社の場合、セキュリティチェックがあります。ベネズエラの空港で、2時間前に到着したのですが、このセキュリティチェックのために待たされて、間一髪というところまでかかってしまいました。国際線の場合は、3時間前に到着することを勧めます。早めにチェックインすれば、リカンファームが受け付けられてなかった場合でも、混雑していないので善処してくれます。
 但し、私の経験からチェックインは早く済ませても、発展途上国のちょっと怪しいところでは、出国審査や待合室での荷物検査は、他の人たちと一緒の方がいいと思います。早いと、相手も暇なので、検査をしつこくされる恐れがあります。
 国内線は、2時間くらい前に行って様子を伺ったりして観察しています。やはり、時間には余裕を!

(2)チケットの紛失に備えて

 チケットを紛失したら、航空会社のオフィスで再発行して貰いましょう。でも、その時必要な物があります。チケットNo.を控えておいて下さい。または、最後のページ(サマリー)をコピーしておけば大丈夫でしょう。手数料は取られますが、再発行してくれます。

(3)トラブルに巻き込まれないために

 旅行中、トラブルに巻き込まれないように、十分注意して下さい。
 親切にしてくれる人たちに疑心暗鬼で接していたならば楽しさも半減してしまいますが、これ以上はという境界線は引いておく必要があると思います。
 日没後の行動には、十分気を付けて下さい。周囲の人への目配りも忘れないようにして下さい。
 以下に、私の経験と旅で聞いた話を載せておきますので、ご参考にして下さい。

  ケース1:ベトナムでの私の経験

 バンメトゥでの最後の夜、毎日案内してもらっていたバイク・タクシーのティーン氏が食事を摂りに行こうとしつこく誘うので食事へ出かけました。ホテルに戻って荷物の片付けをしていると、お金が無くなっているのに気が付きました。多分、ホテルの人と共謀しての犯行と思われます。盗まれたのは、ベトナムの紙幣だけで、日本円で4000円程度だったのですが、非常に口惜しい思いをしました。ホテル名は、ホテル・ホンコンです。

  ケース2:ケニアで旅行者A氏の経験

 A氏がある町に辿り着いて、ホッとしていたときに、2〜3人の人が、“よく、ここまで来た”と歓迎して、ジュースをご馳走になった。そして、そのまま眠ってしまった。気が付いたときには、現金だけ全て盗まれていたとのことです。

  ケース3:南アフリカで旅行者B氏の経験

 B氏が、ヨハネスブルク市内の銀行から出てきたところ、パスポート、チケット、現金が入ったウェストポーチを、ひったくられてしまった。
 ウェストポーチは、このような被害も無きにしも非ずですが、手にバッグを持ち歩くよりも、非常に安心で便利です。バッグは、つい置き忘れるということもありますから。

  ケース4:セネガルでの私の経験

 地図で見つけた小さな町ニョロ・ドゥ・リに行ったのですが、その町には外国人旅行者が泊まれるようなホテルがありませんでした。ただ、一軒だけホテル?(HOTEL ACCUEIL)らしき宿泊場所があった。そこの管理人は、とても親切にしてくれたのですが、夕方食事に出たとき部屋に入られカメラを盗まれてしまった。外出するときは、貴重品を持って出るのですが、カメラだけはいつも置いています。今後は、対策を考えておかなければと思っています。

(4)病気への備え

 発展途上国では、飲み水には十分注意しましょう。ミネラルウォータは、何処の国でも手に入りますので、必ず飲み水だけはミネラルウォータにしましょう。
 私は、ガイアナで、ついうっかり井戸水を飲んでしまって、A型肝炎に罹ったことがあります。
 油物も注意が必要です。ガボンで食べた油で揚げた芋団子で湿疹と下痢に悩まされました。多分、古い油だったのでしょう。
 私は、予防接種は、黄熱病とコレラを受けています。体は、丈夫なので上記のような軽い下痢がたまにある程度です。コレラ、マラリアには、まだ一度も罹っていません。でも今後もという訳にはいかないでしょう。
 罹病しないように気を配りながら旅行をしなければなりませんし、帰国後一月半は、その前兆に気を遣っています。

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