夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 昆虫燦々 |
チョウトンボ属 Rhyothemis | |||||||||||||||||||||
2001年7月25日 森みつぐ 翅に模様が付いたトンボは、札幌で育った私にとっては憧れのトンボであった。札幌ではせいぜい、翅の先が焦げ茶色のノシメトンボや中央部が焦げ茶色のミヤマアカネが飛んでいるにすぎない。
初めてチョウトンボを見たのは、沖縄県の西表島に訪れたときであった。青空を背景に空中をひらひら飛ぶ様は、今でも目に浮かぶ。ベッコウチョウトンボ(オキナワチョウトンボ)である。
チョウトンボは、主に熱帯・亜熱帯地域に生息している。翅の付け根に少し模様がある種から、翅全体がメタリックな光沢を帯びる種まで様々である。私は、東洋区、オセアニア区及びエチオピア区(マダガスカルのみ)で採集した。新熱帯区ブラジルのアマゾンでも、それらしきトンボを採集したのだが、チョウトンボの仲間かどうかは不明だ。 柔らかな胴体や幅広い後翅など、弱々しそうに見えるトンボなのだが、意外と生命力はある。
ニューカレドニアへ行ったとき、ラ・フォアの町にホテルを取り、早速周辺を歩いてみた。牧場が広がり、森林なんて見当たらない。時折見かけるチョウは、密入国のモンシロチョウであった。郊外で少し採集して、そろそろ戻ろうかなと思いながらも川を見つけたので川岸に近付いてゆくと、手前の叢にチョウトンボが飛んでいた。海外では、久し振りに見た。このチョウトンボは、その後イリアンジャヤの浜辺で飛んでいるのも掴まえた。
ふわりふわりと |
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昆虫図鑑2.3.3 トンボの館チョウトンボ属を、ご覧下さい。
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