夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち
夢惑う世界散文・昆虫たち119
237 ウァウウォルクセミイアミメモンシロチョウ
(シロチョウ科アミメモンシロチョウ属) Tatochila vauvolxemii

 コルドバ山脈から南部は、パンパ、パタゴニアと森林の乏しい地域へと変わる変化点である。
 ラ・クンブレの街から4kmほど離れたクルス・グランデの小さな川岸で採集を始めた。ごく普通に白いチョウが川原にやってきては、石の上に止まっている。そんなところに、何処からともなくふわりふわりと低空飛行でスジグロシロチョウみたいだが、少し化粧したシロチョウが訪れる。最初、この2匹を別の種とばかり思っていたのだが、どうも雄と雌らしい。

  ウァウウォルクセミイアミメモンシロチョウ♀表   ウァウウォルクセミイアミメモンシロチョウ♀裏  
(メス表) (メス裏)開帳 57mm
Fig.237s ウァウウォルクセミイアミメモンシロチョウ(アルゼンチン、ラ・クンブレ産)
238 ニパレンシスオニヤンマ
(オニヤンマ科オニヤンマ属) Anotogaster nipalensis

 カトマンドゥ近郊のプルチョッキ山の登山道は、最初の1kmくらいは、小川が並行して流れている。
 風変わりな尾のサナエトンボが飛んでいた。山道を歩いているとからヤンマが飛び立ち道路上を旋回して舞い戻ってきた。オニヤンマである。日本のオニヤンマとそっくりであるが、前胸の八の字が薄く消失している。このとき、雄、雌を各1匹掴むことができた。

  ニパレンシスオニヤンマ  
(メス)体長 86mm(開帳 105mm)
Fig.238s ニパレンシスオニヤンマ(ネパール、ゴダワリ産)

Copyright (C) 2012 森みつぐ    /// 更新:2012年10月14日 ///