散文・昆虫たち１２２

散文・昆虫たち１２２

２４３　レギナツマアカシロチョウ

（シロチョウ科ツマアカシロチョウ属）　Colotis regina

　エチオピア南部の街アワサに宿を取った。“暑いだろうな”という予想に反して、朝晩はすっかり冷え込む。朝６時半過ぎ陽が昇るが１０時頃、採集地の丘に行っても、まだチョウは出てこない。１１時頃から、やっとぼちぼちチョウの姿が見え出してくる。暑くはないが、日射しは強い。

　寝坊助のチョウに合わせて、やっとチョウを採り出す。地面すれすれに翔ぶツマアカシロチョウたちを採っていると、前の方から私の胸当たりを目指して翔んでくるチョウがいた。フロレッラウラナミシロチョウかなと思ったが、網を振って中を見ると、初めてみるツマアカシロチョウが入っていた。







	（オス表）		（オス裏）開帳　５４ｍｍ

	Fig.243s　レギナツマアカシロチョウ（エチオピア、アワサ産）

２４４　ルゾニエンシスミドリカワトンボ

（カワトンボ科ミドリカワトンボ属）　Neurobasis luzoniensis

　アシンの手前に谷川が流れていて橋が架かっている。この谷川沿いに小径があり、奥に数件の民家が建っている。

　谷川の岩の上に陣取ってチョウが来るのを待つが全然いない。そこで、近くで飛んでいたトンボを掴まえる。ミドリカワトンボに似るが、色合いは青い。美しいカワトンボであることには、変わらない。







	（オス）体長　５７ｍｍ（開帳　５１ｍｍ）

	Fig.244s　ルゾニエンシスミドリカワトンボ（フィリピン、ルソン島産）