夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち |
散文・昆虫たち144 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
287 ワルナアケボノアゲハ
(アゲハチョウ科アケボノアゲハ属) Atrophaneura varuna タイ北部の小さな観光の町タートーンで採集していた。町を川が貫き、タイ北部の都市チェンライへと向かって流れている。
街中から1時間ほど山に入った谷間の村に通じる林道で採集していた。短い距離を行ったり来たりしながら、然程の成果もなく歩いていた。既に山影となり暗くなり始めている道に差し掛かったところ、頭上から黒い物体が舞い降りてきた。何はともかく網を振ってみると、中には初めて見るアゲハが入っていた。
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288 エウカリスツマアカシロチョウ
(シロチョウ科ツマアカシロチョウ属) Colotis eucharis 南インドは、すっかりアフリカの一部である。しかし、少し湿度が高すぎる。ベッロール近郊の灌木の茂る中の道を歩いていた。
シロチョウがあっちこっちへと翔び交っている。白・黄・橙・水色と多種多様なシロチョウが翔んでゆく。そんな中でも、前翅の先が非常に目立つ赤紫色のツマアカシロチョウが可憐な姿を披露してくれる。アフリカでも、こんなにいっぱいツマアカシロチョウを見たことないし、せわしく翔ぶアフリカのとは性格も違っている。“ああ、これがインド南部か!”
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Copyright (C) 2015 森みつぐ /// 更新:2015年4月5日 /// |