夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち |
散文・昆虫たち16 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
31 イピスオオセセリ(イフィスオオセセリ)
(セセリチョウ科オオセセリ属) Pyrrochalcia iphis カメルーン山山麓に近いチコの町周辺は、大規模なバナナやヤシのプランテーションが広がっているため昆虫採集には向いていない。
そんな場所でも歩き廻って、少しでもいい場所を探さなくてはならない。町後方の丘が良さそうなので歩いてゆく。小径がずっと続いているが、丘も小さく区切られていて果樹などが植えられていた。そんな中にも、少しだけ残された自然林があり、そこで採集した。薄暗い中、じっとしていると向こうからコウモリみたいなのが翔んできた。翅をぱたつかせながら、ふわりふわりと翔んできて下草に止まった。大きいことは、いいことだ!! |
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32 セミヒアリナチョウトンボ
(トンボ科チョウトンボ属) Rhyothemis semihyalina モラマンガ周辺には、まとまった林がない。それは、覚悟をしていたのだが、やっぱり寂しい。
町から郊外へ歩いていると、道は砂地である。これでは、よほど雨が降らない限り森林は育ちそうにない。林立している木々は、針葉樹みたいである。40分位歩いて見切りを付けて脇道に入っていった。ちょっとした林の林縁には、ランタナの花の群落があった。そこに足を踏み入れるとまっ先に目に飛び込んできたのは、この黒い翅のチョウトンボである。”こんなところにもいるんだ!” |
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