散文・昆虫たち２５

散文・昆虫たち２５

４９　トガリメニシキカマキリ

（カマキリ科ニシキカマキリ属）　？

　広大なバルサハン刑務所の中には、市民の憩いの場になっている川が流れている。そこは、毎週日曜日に開放される。

　渓流沿いに広がる森林は、非常に良い採集地である。花々には、シロチョウの仲間が訪れている。よくよく花を見ていたら、いる。いる、いる。顔を、胡散臭そうにこちらに向けて、”ジャマ！！”







	翅端長　３１ｍｍ

	Fig.49s　トガリメニシキカマキリ（フィリピン、パラワン産）

５０　アルバニアコバネヒメシロチョウ

（シロチョウ科コバネヒメシロチョウ属）　Enantia albania

　山岳の町シウダー・バリオスの街中から歩いて１５分もすると、山間の渓流となる。切り開かれた山の斜面には、野草が茂っていた。

　残念ながら、チョウは余りいない。薄いオレンジ色のアルガンテオオキチョウが翔んでいたと思ったら、突然、小形の黄色いチョウを追い駈け始めた。”求愛中かい？！”と思ったけど、大きさが違いすぎる。逃げ惑うチョウを掴まえてみると、なんとコバネシロチョウであった。そして、それも雄。ストーカ行為はいけないよ！







	（オス表）		（オス裏）開帳　４８ｍｍ

	Fig.50s　アルバニアコバネヒメシロチョウ（エルサルバドル、シウダー・バリオス産）