夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち
夢惑う世界散文・昆虫たち31
61 ゲロンタイマイ(チビタイマイ)
(アゲハチョウ科タイマイ属) Graphium gelon

 ニューカレドニア中部のサラメアは、小川あり、林ありの美しいところである。
 牧場を抜けて山への道を行くと、ところどころにランタナの花が咲いている。その花蜜を求めて、チョウたちがやってくる。アオスジアゲハ風のゲロンタイマイも、小振りの花に力強く翔びながらやってくるので、翅端がすり減っているのが多い。

  ゲロンタイマイ♂表   ゲロンタイマイ♂裏  
(オス表) (オス裏)開帳 57mm
Fig.61s ゲロンタイマイ(ニューカレドニア、サラメア産)
62 サルマキスムラサキ(サザナミムラサキ)
(タテハチョウ科ムラサキ属) Hypolimnas salmacis

 森林は少ないがリンベの町も歩き廻ってみれば、いい場所が見つかるかも知れない。この小さな植物園にも、いろいろとチョウが翔んできている。
 植物園の中には丘があり、丘の頂上がホテルみたいになっているという変なところである。ホテルの入口にもガードマンがいて、当然無断では入れない。ホテルの坂道を上ってゆくと、海から心地好い風が吹いてくる。ふと上を見ると黒い影が視野に入った。条件反射的に網を振ると、この美しいサザナミムラサキが入っていた。

  サルマキスムラサキ♂表   サルマキスムラサキ♂裏  
(オス表) (オス裏)開帳 91mm
Fig.62s サルマキスムラサキ(カメルーン、リンベ産)

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