夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち
夢惑う世界散文・昆虫たち34
67 ラキドュラウラギンタテハ
(タテハチョウ科ウラギンタテハ属) Dynamine racidula

 ウラギンタテハは、新熱帯区に広く生息する小形のチョウである。ウラギンタテハの中で、雄の翅表が緑色に輝いている仲間の雌は、黒地に白斑模様があるのが普通である。ここに示した雌は、翅基部が薄い緑色を帯びていて、とても美しい。
 ボリビア側アマゾンは、ほぼ湿地帯で形成されている。その中心都市トリニダー郊外に流れる川沿いに広がる森林内の小径で、このチョウが葉っぱにちょこんと止まっていた。チョウの仲間は、主に陽の当たる開けた場所には、雌よりも雄の方が多くいるのだが、何故か、このウラギンタテハは、雌の方が多くいた。私が、このチョウの雄よりも雌の方が気に入ったせいかも知れないが。

  ラキドュラウラギンタテハ♀表   ラキドュラウラギンタテハ♀裏  
(メス表) (メス裏)開帳 36mm
Fig.67s ラキドュラウラギンタテハ♀(ボリビア・トリニダー産)
68 sp1ミイロハンミョウ
(ハンミョウ科ハンミョウ属) Thopeutica sp1

 ランテパオから車で1時間半ほどでプンチャックに着く。プンチャックは、山の中腹に位置する村である。渓谷雲霧林には、それほど多いではないが、ヒルがあんよを狙っている。
 渓谷の小径をずっと奥に入ってゆき、林内の沢を歩いていると、ハンミョウが葉っぱの上にちょこんと乗っていた。道の上で歩き廻っていそうなハンミョウだが、ここでは葉っぱの上にいる。

  sp1ミイロハンミョウ  
体長 19mm
Fig.68s sp1ミイロハンミョウ(インドネシア・スラウェシ島産)

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