散文・昆虫たち３８

夢惑う世界・昆虫たち

昆虫の散文＜木漏れ日＞

散文・昆虫たち

散文・昆虫たち３８

７５　sp2ヒゲブトハンミョウ

（ハンミョウ科ヒゲブトハンミョウ属）　Dromica sp２

　マラウィ南部のブランタイヤ周辺は、どうもこれと云った森林はない。タクシーに頼んで森林のあるところまで連れて行って貰ったが、やはり森林と云えるようなところではなかった。

　乾燥した木々の丘の道を歩いていると、アリみたいな虫が歩いている。”もしかすると？”と思い顔を近づけてみると、案の定、ハンミョウである。このハンミョウは、飛べないみたいである。結局、６匹のハンミョウを掴まえた。ホテルに戻って、よくよく観察していると６匹とも、種類が違うみたいである。“ああ、もっと採っておけば良かった！”







	体長　１６ｍｍ

	Fig.75s　sp2ヒゲブトハンミョウ（マラウィ、ブランタイヤ産）

７６　ランスドルフィスジミナミヒョウモンモドキ

（タテハチョウ科スジミナミヒョウモンモドキ属）　Eresia lansdorfi

　６２ｋｍにある牧場内の森林は、まだまだこの辺りは、豊かであることを証明している。

　牧草を植えている周縁を歩いてみた。ここの周縁は、余り森林が深くないと見えて、チョウもそんなにいない。そんな折り、ひらひらと翔んでいるチョウがいた。小形のドクチョウである。“こんなチョウもいるんだ”と思いながら採集して、帰国してから調べたところ、ミナミヒョウモンモドキの仲間だった。







	（オス表）		（オス裏）開帳　５４ｍｍ

	Fig.74s　ランスドルフィスジミナミヒョウモンモドキ（パラグアイ、６２ｋｍ産）