夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち
夢惑う世界散文・昆虫たち47
93 オクタウィアタテハモドキ(アオアカタテハモドキ)
(タテハチョウ科タテハモドキ属) Junonia octavia

 バレ近郊植林された林の真ん中に、一本大きな道が走っている。幅広い道なので、ここには草地性のチョウがやってくる。
 タテハモドキの仲間は、なかなか厄介なチョウたちである神経質で、敏感で、臆病なのである。一度ターゲットを決めると、辛抱強く追い続けるだけである。このチョウは、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、枯れ枝に止まったりと追いかける鬼側も大変である。

  オクタウィアタテハモドキ♂表   オクタウィアタテハモドキ♂裏  
(オス表) (オス裏)開帳 49mm
Fig.93s オクタウィアタテハモドキ(ウガンダ、バレ産)
94 ダルボミイマルハナバチ(インカオオマルハナバチ)
(ミツバチ科マルハナバチ属) Bombus dahlbomii

 チリ南部パタゴニアの町プエルト・モンは、入り組んだに面した町である。
 湾を望む丘の斜面に緑がかろうじて広がっている。丘を上り始めて虫さんを捜していると、からマルハナバチの羽音が聞こえてきた。“大きそうなマルハナバチだな?”と思って、網を構えて叢から出てくるのを待っていたら、巨大なマルハナバチが重そうな体をやっとの思いでに浮かせて、私の前に姿を現した。大人しそうなハチだった。

  ダルボミイマルハナバチ  
体長 29mm
Fig.94s ダルボミイマルハナバチ(チリ、プエルト・モン産)

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