夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち |
散文・昆虫たち62 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
123 シュレイベルヒメフタオ(イチモンジフタオチョウ)
(タテハチョウ科ヒメフタオ属) Polyura schreiber 山岳地帯を歩きたかったのだが、町は盆地にあった。それでも歩き回った末、見つけた山道も今日で終わりである。
これだという昆虫も見つけられないまま、最後の戻り道を歩いていた。前方に何かがいることに気が付いた。近づいて行くと、空高く舞い上がってしまったのだが、また路上に下りてきた。5〜6mも近づかないうちに、翔び立ち、また先へ。遠くから見ていたら、アタマスヒメフタオのように思えたが、近づいて行くとちょっと大きい。2〜3度翔び立ち、道は、直角に曲がった地点までやってきた。“今度、翔び立ったら、こちらに向かってくるな!”と予想しながら網を構え直す。そして、その瞬間がやってきた。
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124 クルタルビーハナダカトンボ
(ハナダカトンボ科ルビーハナダカトンボ属) Chlorocypha curta 西アフリカだからと言って森林が生い茂っている訳ではなさそうである。ガーナの首都アクラから北上したのだが採集に向いた場所はない。
谷間にぽっかり空いた滝の下に広がる林が狭いながら様々な昆虫の住処になっていた。川の縁に押しやられた枯れ枝を見ていると赤い物が見えてきた。その先は、鮮やかな水色である。よくよく見るとハナダカトンボであった。緑の中で赤や水色は目立つ。アフリカのハナダカトンボは、派手好みが多いみたいである。
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Copyright (C) 2004-2016 森みつぐ /// 更新:2016年7月10日 /// |