夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち
夢惑う世界散文・昆虫たち63
125 アンティノエオレンジタテハ
(タテハチョウ科オレンジタテハ属) Catonephele antinoe

 新熱帯区のオレンジタテハの仲間は、雄と雌とでは、別種と思えるほど模様色彩が異なっている。雄は、ここに示したようなオレンジ色の斑紋を持っているが、雌は、黄色いミスジチョウみたいな斑紋である。このことを知らないと、当然のごとく2種類掴まえて束の間の幸せを感じる。
林道を歩いていると、木の葉から急に翔び立ち、敏捷に舞う。そして燦々と降り注ぐ光を受けたオレンジ色のチョウは、より一層煌めいて見える。生物は、やはり生きているときが一番美しい。
  アンティノエオレンジタテハ♂表   アンティノエオレンジタテハ♂裏  
(オス表) (オス裏)開帳 61mm
Fig.125s アンティノエオレンジタテハ(ボリビア、トリニダー産)
126 sp1オオアオビタイヤンマ
(トンボ科オオアオビタイヤンマ属) Staurophlebia sp1

 アマゾナス州のイタコアチアラの町は、アマゾン川に面した意外と広い町である。その郊外の林内で採集した。
 車1台が通れるような林道を歩いていると緑色と茶色のコントラストが美しいヤンマが時々飛んでいるのを見かけるが、なかなかタイミングが合わずに逃げられてばかりいた。3日目の最終日の朝もまた、林道で見つけた。向こうもまだ、眠気から醒めていなかったのか仕留めることができた。”うん!やっぱり美しい!!”
  sp1オオアオビタイヤンマ  
(オス)体長 80mm(開帳 106mm)
Fig.126s sp1オオアオビタイヤンマ(ブラジル、イタコアチアラ産)

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