ウントット山の山頂３０００ｍ付近で、採集のため林の中に入り込んだ。３０００ｍと云ってもここは熱帯なので、日中はＴシャツ一枚でも寒くない。林の中で最初に見たのは、オレンジ色のエレクトモンキチョウである。モンキチョウを掴まえていると、ひらりひらりと白いチョウがゆっくりと翔んでくる。ネキシロチョウかなと思いながら掴まえてみると網の中には、大きなモンシロチョウが入っていた。“知らなかった！アフリカにこんなのがいるなんて！”

　１種類セミの啼き声がしていたので、“帰りまでに採集したい”と思って歩いていた。木陰も少ない非常に暑い中歩き廻っていると近くで、“チッ！チッ！”と言う音が聞こえてくる。“もしかして！”と思い、音がする木の幹をじっと見ていると、“いた！いた！”ニイニイゼミの仲間である。