散文・昆虫たち６９

夢惑う世界・昆虫たち

昆虫の散文＜木漏れ日＞

散文・昆虫たち

散文・昆虫たち６９

１３７　ティスベミスジ（オオキイロミスジ）

（タテハチョウ科ミスジ属）　Neptis thisbe

　ウラジオストックの街は、バスがいっぱい走っているのだが、旅行者には路線が分からないので、仕方なくタクシーを使って郊外へ向かう。郊外に出ると、そこは、緑がいっぱいだった。

　昨日帰り際に、オレンジ色の模様をしたミスジチョウが翔んでいるのを見つけたのだが、掴むことが出来なかった。“今日こそは！”と思いながら歩いているが見つからない。“その内きっと！”と思っていると、前方に、多分そのミスジらしきタテハが翔んで来て、葉っぱに止まった。“逃げないでよ！”と近付いてゆくと、近くにイトトンボもいた。“掴まえたいけど、またね！”と言いながら、ミスジチョウを掴まえた。







	（メス表）		（メス裏）開帳　７２ｍｍ

	Fig.137s　ティスベミスジ（ロシア、ウラジオストック産）

１３８　sp1フナガタタマムシ

（タマムシ科フナガタタマムシ属）　Acmaeodera sp1

　ちょっと乾燥気味の低山地の中にあるサン・ホセ・デ・オコアの町を訪れた。そして街中から、ほんの１０分ほどの所にある山に上った。

　乾燥した林の中には、ときおりカスリタテハを見かける程度である。“もう少し、湿り気がないとダメだよ！”と思いながら、戻りの下り坂を歩いていた。“あれっ！”葉っぱに何かが止まっている。よくよく見ると、タマムシみたいだ。“あっ！綺麗じゃない！！”写真に撮るからね、動かないでいてよ。今日は、これだけで満足！







	体長　１２ｍｍ

	Fig.138s　sp1フナガタタマムシ（ドミニカ、サン・ホセ・デ・オコア産）