夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち
夢惑う世界散文・昆虫たち76
151 アマンガエグリアカシジミ
(シジミチョウ科エグリアカシジミ属) Axiocerses amanga

 ジンバブエ東部の町ムタレは、モザンビークとの国境に近い山々に囲まれた静かなところである。
 山の中腹にある小径を歩いていた。そうすると前方に赤っぽいチョウが翔んできて、葉の上に止まった。掴まえてみると尾っぽの形状がユニークなシジミである。この形は、エグリムラサキに似ている。また、暫く行くと葉っぱの上で翅を閉じてじっとしている雄と、その近くで翅を広げてじっとしている雌もいた。2匹とも、本当に近くで写真を撮ってもじっとしていた。
  アマンガエグリアカシジミ♂表   アマンガエグリアカシジミ♂裏  
(オス表) (オス裏)開帳 31mm
Fig.151s アマンガエグリアカシジミ(ジンバブエ、ムタレ産)
152 ボネッリイクビナガハンミョウ
(ハンミョウ科クビナガハンミョウ属) Collyris bonellii

 ミャンマー東北部のピン・ウー・ルウィンから10kmほど行ったところに、深い緑の谷底へと落ちてゆく滝がある。その谷底へと下りて行く径で採集した。
 谷底では、舞い上がる水飛沫で木々が良く育っている。ゆっくりと径を上ってゆくと下草の葉っぱに、虫がちょこっと止まった。クビナガハンミョウである。“カメラに納めたいな”と思い、カメラを取り出そうとすると、ちょこんと次の葉っぱに乗り移る。このクビナガハンミョウ、私みたいに写真に写るのが好まないみたいである。でも、いつかは・・・。
  ボネッリイクビナガハンミョウ  
体長 14.5mm
Fig.152s ボネッリイクビナガハンミョウ(ミャンマー、ピン・ウー・ルウィン産)

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