夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち |
散文・昆虫たち83 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
165 オネガフチドリスカシマダラ
(マダラチョウ科フチドリスカシマダラ属) Oleria onega イキトスのアマゾン河沿いにあるロッジ周辺で採集していると、隊列を作って歩いているハキリアリの中に踏み込んでしまうことがある。気付くのが遅いと、痛い目に遭ってしまう。
そんな薄暗い森林内で歩き廻っていると、微かに翅を震わせながら闇の中を揺らめいている黒っぽいチョウがいた。周囲の風景に溶け込む隠蔽が上手なマダラチョウであった。
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166 ラヤールリタマムシ(シナルリタマムシ)
(タマムシ科ルリタマムシ属) Chrysochroa rajah タイ北部で昆虫採集をしようとすると、どうしてもミャンマーとの国境近くの山岳地帯に行くことになる。メーソートもタイ北部の南側に位置する国境の町である。
そのメーソートから、27km離れた洞窟のある山中で採集していた。一ヶ所、日当たりのいい空き地があり、チョウが行ったり来たりしていた。ある時、大きな緑色の翅をした昆虫が大空を飛んでゆく。"ミドリカワトンボ?・・・違うよ!タマムシだよ!"その後も、時々見かけるのだが、高い空を飛んでゆく。ところがある時、網の届くところを飛んでいた。"よし!"と思ったが逃げられてしまった。がっかりしていると、また近付いてきた"今度こそは!"
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Copyright (C) 2007 森みつぐ /// 更新:2007年8月26日 /// |