夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち
夢惑う世界散文・昆虫たち90
179 イリティアヒメキマダラタテハ
(タテハチョウ科ヒメキマダラタテハ属) Byblia ilithyia

 ハボロネの郊外に一歩でも出ると、そこはアカシアの灌木が広がるサバンナであった。
 ツマアカシロチョウやヘリグロシロチョウが草原を翔び交っている。そしてサバンナのタテハチョウは、アフリカタテハモドキとルリボシタテハモドキである。そんなチョウたちを尻目に、濃い褐色のチョウが時折翔んでゆく。“何だろう?”と思っていたら、派手さはないがちょっぴり美しいヒメキマダラタテハであった。
  イリティアヒメキマダラタテハ♂表   イリティアヒメキマダラタテハ♂裏  
(オス表) (オス裏)開帳 44mm
Fig.179s イリティアヒメキマダラタテハ(ボツワナ、ハボロネ産)
180 sp2ヨツボシトンボ
(トンボ科ヨツボシトンボ属) Libellula sp2

 エルサルバドルでの採集は、場所を見つけるだけでも、かなり難しそうである。シウダー・バリオスで見つけた渓流は、町から1kmも離れていなかった。
 なかなかチョウはいない。真っ赤に色付いたトンボが、先程から目に付く。コフキショウジョウトンボよりひと回り大きく、腹部が平たくなっている。オオハラブトショウジョウトンボというイメージである。翅に紋様が少ない分、トンボは、見分けるのが難しい。
  sp2ヨツボシトンボ  
体長 56mm(開帳 79mm)
Fig.180s sp2ヨツボシトンボ(エルサルバドル、シウダー・バリオス産)

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