夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち |
散文・昆虫たち94 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
187 ミロンタイマイ(セレベスアオスジアゲハ)
(アゲハチョウ科タイマイ属) Graohium milon プンチャックから渓谷の奥地へと細い径を通って入ってゆく。
狭い岩だらけの川があり、そこには綺麗な紫の翅を持ったカワトンボが生息している。そして、川の流れに沿ってザリンダトガリシロチョウが赤い炎のように素早く通り過ぎてゆく。同じように、川の流れに沿って猛スピードで翔んでゆくチョウがいた。青い稲妻のようである。
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188 sp4ニイニイゼミ
(セミ科ニイニイゼミ属) Platypleura sp4 スンバワ・ブサールの町周辺は、どう見ても乾燥した台地だけが広がっていた。
郊外を歩いていると日本語のできる人と知り合いになって、最初に案内してくれた場所が田圃だった。近くでは、乾燥している割には、か細いながらもセミの聲がしていた。"ニイニイゼミの仲間かな?"と思っていたのだが、やはり何処で啼いているのか分からないままだった。田圃を引き上げ、3m位の木が一本立っている休憩小屋のところに戻ると、セミがいっぱい啼いていた。眼を凝らしてみても見つけられないので、適当に網を振ったら一匹だけ雌が入っていた。
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Copyright (C) 2009 森みつぐ /// 更新:2009年3月8日 /// |