夢惑う世界・昆虫たち 昆虫の散文<木漏れ日> 散文・昆虫たち
夢惑う世界散文・昆虫たち97
193 ギリップスカバマダラ(ジョウオウマダラ)
(マダラチョウ科カバマダラ属) Anosia gilippus

 フォルツーナは、近くに国立公園を持っている。と云うよりもコスタリカが国を挙げての自然保護活動をしているので、いいなと思った森林は、殆どが保護区域である。そのような場所でも何とか昆虫採集できる場所を探し出す。
 牧場の中を川が流れていて、そのようなところは、まだ幾分森林が残っている。ここでも、そのような場所を見つけて歩いた。ただ場所が狭いので歩き廻るというにはいかない。大木もあれば、ちょっと開けた場所もある。その開けた場所で行ったり来たりしながら翔んでいたのが、このジョウオウマダラであった。

  ギリップスカバマダラ♂表   ギリップスカバマダラ♂裏  
(オス表) (オス裏)開帳 76mm
Fig.193s ギリップスカバマダラ(コスタリカ、フォルツーナ産)
194 タカサゴナクマゼミ
(セミ科クマゼミ属) Cryptotympana takasagona

 台湾東部の花蓮市と台東市の中間に位置する玉里市に行ってきた。この玉里市をベースとして、いろんな場所に出かけた。
 玉里市滞在の最終日は、この市郊外の山で採集した。台湾に来てからいろんな町の駅前では、良くクマゼミのがしていたが、その正体を見つけることができないでいた。日本では、木のにへばり付いて啼き喚いているクマゼミを良く見かけるが、台湾では、そんな幹では啼いていなかった。山を歩いていると、ここでもクマゼミが良く啼いていて、運良く、飛んできたクマゼミを掴まえることができた。やっぱり、日本のクマゼミとは違っていた。

  タカサゴナクマゼミ  
(メス)体長 62mm
Fig.194s タカサゴナクマゼミ(台湾、玉里産)

Copyright (C) 2009 森みつぐ    /// 更新:2009年6月28日 ///