夢惑う世界 草紙<蜃気楼>
夢惑う世界 蜃気楼 その152 発行日     2014年5月25日
編集・著作者       森 みつぐ
  季節風
 新緑が眩しい季節になった。まだ木々の緑は、6割程度であろうか。イチョウの葉は、まだ完全に開ききっていないので、小さく可愛らしい。桜やエゾムラサキツツジの花も終わり、今は、ライラックの花が咲き始めている。
 毎年、母親の育てているエゾムラサキツツジの花には、エゾコマルハナバチをはじめとする多くのハナバチやハナアブが訪れるのだが、今年は、全くといっていいほどその姿を見なかった。“あれっ!”と思いながら、今年の行方を見ている。
  言いたい放題
 「政府の有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」は15日、首相官邸で7回目の会合を開き、憲法解釈を見直すことで、@集団的自衛権の行使を限定的に認めるA国連決議に基づく多国籍軍など集団安全保障に参加できるようにする―――ことなどを求めた報告書を安倍首相に提出した。首相はその後の記者会見で、集団的自衛権の行使の限定容認に向け、憲法解釈の見直しを政府・与党で検討してゆく考えを表明した。これまで「保有するが、行使できない」とされてきた集団的自衛権をめぐる論議は大きな節目を迎えた。(読売新聞より)」
 日本は、国連で認められる集団的自衛権を、「行使できない」と憲法で抑止している極めて珍しい国であるという。これを嘆かわしい・恥ずかしいことと感じるか、誇らしいことと感じるかの違いであろうか。問題を解決するのに、武力を持って制することが困難であることは、既に分かっているはずです。抑止力も然りである。最大の抑止力である原爆を各国で保有することになったら、世界はどうなるか想像がつくだろう。
 日本は、今まで通り自然災害に備えて、また国を守るための最低限の防衛力を保持するだけでいい。問題を解決するには、外交を持って解決するしかないのである。そのためには、常任理事国の拒否権の廃止等の国連改革に全力を注いだ方がいい。力には力では、真の問題解決には繋がらないだろう。
  つくしんぼの詩
 「政府の経済財政諮問会議の有識者会議「選択する未来」委員会は13日、人口減少と超高齢化への対策をまとめた提言を発表した。70歳までを働く人口に位置づけるほか、出産や子育て関連の給付に関する支援額を倍増させることで、経済の活力を保ちながら、50年後の2060年代に1億人程度の人口を維持することを目指す。(読売新聞より)」
 70歳までを生産年齢人口とするとは、大きなお世話である。労働とは、賃金労働が全てだとは思っていない。社会に対する貢献方法は、いくらでもある。ただ年金の受給開始年齢が繰り下げられてゆくと、70歳まで働きたくなくても働かざるを得なくなってゆくかもしれない。
  虫尽し
 今年の冬は、後半の大雪で春が遅くなると思っていたら、春になって暖かい日がしばらく続いたので、一気に雪は融け、春が来てしまったようである。天候と私の都合によって、結局、定山渓には、今週、やっと歩きに行ってきた。
 すでに、今年羽化したスジグロシロチョウ、ルリシジミ、コツバメ、サカハチチョウ、キアゲハに混じって、越冬したクジャクチョウ、シータテハ、エルタテハが林道に舞っていた。そして、数は少ないがエゾハルゼミの聲も聴こえてきた。今年の虫さんの盛衰は、どうなってゆくのだろうか。
  情報の小窓
『真面目な人は、意味を求めすぎるという過ちを簡単に犯してしまいます。
 一生懸命何かをやっても面白くないなと思ったときは、暗闇で手探りをしているような気分になります。真面目な人は焦って、「これではいけない、何か意味を見出さなくてはいけない」と思うのです。
 つまり意味を求めたくなるのは、不安な気分に陥ったときなのです。しっかりつかまれるものが何か欲しいという気持ちが出てきたとき意味を求め出すのです。
 意味を求めがちな人は、意味を求めている瞬間、自分は何かにつまずいているんだということに気づくといいでしょう。つまずいたから、立ち止まっていろいろ考えすぎてしまうのだ、と気づくことです。』
 集英社新書「小さな「悟り」を積み重ねる」アルボムッレ・スマナサーラ著

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