夢惑う世界 草紙<蜃気楼>
夢惑う世界 蜃気楼 その194 発行日   2017年12月24日
編集・著作者    森 みつぐ
  季節風
 今年の冬は一気に寒さが訪れたが、札幌の私が住む地域では雪が少ない。西高東低の典型的な冬型の気圧配置になると西風になるので、私に地域の西側にある1000m級の山々にブロックされて雪雲が入って来ないのである。この地域は冬の初めと終わり頃、北海道近辺を低気圧が通過するので、その際、風が南、東や北風となって雪が降るのである。寒さが緩むとそのうち大雪になる。
 つい一週間前まで私の部屋には百日草が咲いていたが、やはりこれまでだった。今は、朱色のカランコエの花が咲いているだけである。もう一月以上経った4本の枝のハイビスカスは、まだ葉を残しているので枯れていないみたいである。このまま根付いて欲しいのだが、暖かいので残念ながらハダニが蠢いている。
  言いたい放題
 最近、夜間の車のライトはハイ・ビームが基本であると言うのをよく聞く。そのことを聞いて、私は思い出した。会社勤務のとき、帰宅後、夜、ジョギングする時期があった。車の通行量も多く、店や街灯も多かったのでジョギングをしていても足元は良く見え、安心して走ることができた。
 ただ危なかったのは、猛スピードで歩道を走ってくる自転車とハイ・ビームで近付いてくる車である。ジョギングしているとそのハイ・ビームが眩しくて、足元が全く見えなくなってしまい、危ないので車が通り過ぎるまでゆっくり走ることになってしまう。
 車同士だと擦れ違うときには、ハイ・ビームからロー・ビームに切り替えるのだろうけど、歩行者には問題ないと思っているから気にもしていないのだろう。もし、車道を走っている自転車だと、かなり恐怖心を感じることになるだろう。ハイ・ビ-―ムは、対向車のみならず自転車も歩行者も見つけたら擦れ違うときには、ロー・ビームに切り替えて頂きたいものである。車は、凶器であり動き出したらすべてが危険運転状態になることを認識して、十二分に注意して運転してもらいたい。
  つくしんぼの詩
 先日、母の所に行くのに4キロの道を歩いていた。この冬、2度目のツルツル路面である。雪道は、もう4週目だったのでツルツル路面も歩くのには問題なく、少し早歩きで歩いていた。私の早歩きは、もともとがゆっくりなので、他の人から見ると、普通のスピードであろう。
 スーパーに近付いてくると、高齢の方3人が歩いていた。足元を見ながら恐る恐る歩いているのが、傍から見ていても良く分かる。転んで骨折でもしたら、それっきり寝たきりになるかも知れないので真剣そのものである。高齢者にとって、北国の冬は厳しい。
  虫尽し
 母の所のハイビスカスがかなり背丈が伸びてきたので、出窓に置くことができなくなるから3分の2ほど切ることにした。冬のこの時期に切るのがいいのかどうか知らないが、バッサリ切って、根付けばラッキーと思って、自分の家に持って行って鉢植えにした。
 それから一月も経たないうちに、葉っぱに糸を張って小さな虫がいっぱい蠢いていた。“クモ!”と思ったが、ハダニのようである。ハダニは、クモみたいに糸を張るのである。それからハダニとの格闘が始まった。また母のハイビスカスに新しい葉が伸びてきたと思ったら、アブラムシがびっしり付着していた。虫さんたちは、強い!
  情報の小窓
『とてもではないけれど、IT革命が、われわれの生活を真に豊かにしたなどとはいえません。それにもかかわらず、ITがこれほどまでに拡散するのは、もっばら、それが様々な分野に波及して、それなりの経済効果をもったからです。一方、それが一因となったであろう親子の断絶や道徳的規範の弱体化、人々の信頼関係の崩壊などというマイナス面は、計測されないのです。数値化されないために、無視されてしまうのです。
 携帯電話は確かに通信を便利にしましたが、たとえば、子供たちが親を通さずに、真夜中に電話でつながり、深夜に出かけてゆく、などということが日常の光景になりました。そして、24時間営業のレストランやコンビニエンスストアにたまって、彼ら独自の閉鎖的な世界をつくってしまう。家族や地域のつながりなど望むべくもなくなってゆくのです。』
 新潮新書「さらば、資本主義」佐伯啓思著

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