2002年の時事放談
2002/08/01 今もよみがえる30年前の記憶 −2002/7/24付 神奈川新聞に掲載された投稿記事−
- ちょうど三十年前の七月十四日、日米大学野球選手権でのことである。走者であった早大・東門明選手が送球を頭部に受け、若くしてこの世を去るという痛ましい事件が起きた。
- 松浪中で野球を学んだ東門は、昭和四十年代半ば古豪・武相高校のエースとして活躍。早大入学後、早くも2年生にして全日本入りという輝かしい球歴の持ち主であった。
- 私が小学生であった昭和四十五年夏の保土ヶ谷球場。二年ぶりの甲子園を狙う武相は、新鋭・東海大相模と準々決勝で激突。伝統校のマウンドを託された東門は、東海・上原投手と息詰まる投手戦を繰り広げ、奮闘空しく惜敗した。東海は、抜群の破壊力で甲子園大会を勝ち進み、そのまま初の全国制覇を成し遂げることとなった。
- 後に知るところ、東門は勉強に対しても大変な努力家であり、猛勉強を重ね念願の早大に合格を果たしたとのことである。本人の喜び、周囲の期待はいかほどのものだっただろうか。彼が存命ならば、その経験を活かし素晴らしい指導者になっていたのではないか。毎年、高校野球が華やかに開幕する頃、この古い記憶が蘇り胸を締め付けられる。
2002/06/18 館長の予想
- 今日は久し振りに神奈川高校野球資料館館長らしく、夏の県大会予想なるものを書かせていただきます。当館は資料館ですので、特段の戦力分析はしておりません。その辺は他のホームページの文豪達にお譲りするとして、最近の成績や過去の歴史からヤマ感予測をさせていただきます。まず、優勝候補の筆頭ですが、分厚い投手陣を擁し、関東大会等公式戦の経験も豊富な東海大相模を挙げさせていただきます。こちらについては、25年ぶりの夏がかかっていますので、神奈川の高校野球ファンとして、後押ししたいと思います。もう片方のヤマからは第3シードながら横浜。ここは前評判にかかわらず、最近とにかく夏は強い。特に準決勝・決勝の横浜スタジアムでの戦い方がうまい。さすが渡辺監督、勝ち抜き方を知っているなと、この2年間感心しています。東海大相模は、この横浜スタジアム特有の守り方を、最後の詰めとして研究すべきだと思います。この2校に続く学校でベスト4候補は、やはり機動力野球の桐蔭学園と春の実績を買って日大藤沢でしょうか。ただし、桐蔭は栂野投手一本で行くと、勢いのあるY校にやられる恐れがあります。投手の起用がポイントだと思います。これは日大藤沢にも言えることで、投手の出来次第で平塚学園あるいは県商工に足元をすくわれる可能性があります。まあ、かなり一般的な予想だと思いますが、皆さんはいかがお考えでしょうか。
2002/06/09 スゴイな稲本
- 今日はワールドカップ予選リーグで日本がロシアに勝利し、日本がワールドカップ初勝利を挙げました。もともとサッカーにはあまり興味がないので、選手のことも良く知らなかったのですが、決勝点を挙げた稲本はすごい男ですね。顔は昔の原田真二系。髪の毛は金髪で、ちょっと目立ちたがりの男かなと思っていたのですが、眼光が鋭く、インタビューもクール。話す内容には、彼の真摯な姿勢がにじみ出ていました。プレーも守備から攻撃までしゃかりきにこなし、日本のピンチを救いながら肝心なところで点を決めてくれた。素人の私が言っちゃ悪いが、小野選手の3倍くらい働いているように見えた。決勝リーグ進出がぐっと近づいたが、これからもどんどん進化して、日本に夢を与えてください。
2002/02/08 センバツの議論
- 1月31日に春のセンバツの組み合わせが行われました。私にとって春の訪れ、球春を告げるイベントです。さて、そんな中、今年は”おやっ”とするような出来事もありました。関東4校の選出方法です(関東ベスト4の太田市商が落選し、ベスト8の水戸短大付属が当選)。私も正直驚きましたが、案の定、地元市長から高野連宛て抗議の文書が出されたとか。最近の傾向は、地域の枠配分も含め、どちらかと言えば実力主義でした。その証拠に、昨年は関東ベスト4の中から、茨城県が3校も選出されたんですから(そのおかげで茨城県民は9試合も楽しめた。)。高野連の言い分は”地域バランス”だそうですが、急に今年になってそんなことを言い出すのも、おかしいなと思います。5校枠の時、5校目を選出する基準として持ち出すのなら話はわかるのですが。まして、群馬県は3年ぶりの出場なんだし。物事の透明性が求められる時代、いっそのこと2校なら決勝進出校、4校ならベスト4進出校と決めてしまい、なるべく半端な枠は設けないことにした方が良いのでは。その方が、地味な秋季地方大会もきっと熱くなると思いますがいかがでしょう。(以前書いたのですが、ラグビーの大阪3校というのもいまだに理由がわからない。)
2002/01/04 紅白雑感
- 毎年、年の始めに同じ話題で書いております。昨年は、この話題を書いたきり、いつの間にか1年を終えてしまいました。いつもスポーツの話題が多いのですが、今年は折にふれて意見を書かせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【全般的な意見】
- 今回は、番組を通して何となく退屈だった。曲順の問題かもしれないが、演歌系が多いような印象を受けた。(実は、昨年とあまり変わっていないのだが。)また、演歌以外の実力者が少なかったような気がした。私の持論であるが、やはり、入場行進や優勝旗返還、そして選手宣誓や派手な応援合戦は是非とも復活して欲しい。そうしないと全体的に締まらないと思う。
【個別意見】(良かった・・・○ 残念・・・×)
- ○Kiroroはさわやかだった。全般的にアコースティックなサウンドが少ない中、さわやかに、しかも伸びやかに歌い上げてくれた。来年も是非出てくれ。
- ○ドリフターズは見れてよかった。「何で今ドリフなの?」という疑問を事前によく聞いた。でも、あの5人の姿を21世紀になっても見れるとは、個人的に大きな感動である。当時の想い出を子供にも語り継いでしまった。各コーナーでのいかりやの活躍もよかった。
- ○両司会者は淡々としていて心地よかった。昨年までの着せ替え人形のような紅組司会者に比べ、非常に落ち着いており、しかも聞いている者に安心感を与えてくれた。紅白の司会者はあれでよいと思う。
- ×森昌子はあっさりし過ぎ。進行が押していたのか、あっさり歌ってあっさり帰ってしまった感じ。最近の生活ぶりなども聞いて見たかった。歌は相変わらずうまいな。
- ×SMAPが出なかったのは本当に悔やまれる。稲垣君も復帰するのに良いチャンスだったと思うのだが。来年は是非とも出場してほしい。
- ×和田アキ子のトリはもう飽きた。白組は特に気にならないのですが、紅組はほかにいないんですかねぇ?それとも他の人にすると機嫌を損ねてしまうのかなぁ?久し振りに石川さゆりあたりを次回は期待したい。