神奈川県勢・年度別戦績表(1960年)

1960年春 慶応

出場回数初出場
主な選手(1)渡辺泰輔(慶大→南海) (2)宮川保弘 (3)加藤達郎 (4)木南一也・深谷宣義 (5)丸山武三 (6)松方正範 (7)保坂清和 (8)須々木邦彦 (9)山本剛資・村上勝成
対戦成績 1回戦15-2鹿児島商業
慶応 2 4 1 0 1 2 1 1 3 15
鹿児島商業 1 0 0 0 0 1 0 0 0 2
1960h1.bmp 1回、相手の遊ゴロエラーをきっかけに、宮川の2塁打などで2点を先制する。2回表には相手連続エラーも絡んで一挙4点。慶応は大会タイ記録21安打に盗塁7の猛攻。慶応は神奈川勢としてセンバツ大会初勝利を挙げる。相手投手:佐藤−福永−島崎。
2回戦5-3東邦
東邦 0 0 0 1 0 0 0 0 2 3
慶応 2 0 1 0 2 0 0 0 X 5
1960h2.bmp 土井正博(クラウン)がいる豪打・大鉄を降した東邦との対戦。小雨の中、ナイターで行われる。立ち上がりから、東邦・尾関を攻め、1回裏には2死から3番松方が左中間2塁打で出塁。宮川が四球の後、5番保坂の中越3塁打で2点を先制。3回にもショートのエラーで1点を追加。4回、東邦・先頭の2番伊藤にヒットを打たれ、5番大島太の右越2塁打で1点を返される。5回、四球と安打で2死満塁とされるが渡辺が踏ん張り、3番・久野を3ゴロに打ち取る。5回、先頭の松方が左前打で出塁。4番・宮川の右越2塁打で1,3塁となった後、6番・丸山のスクイズで1点。さらに渡辺も左前打し、宮川迎え入れて計2点を追加。最終回、渡辺が急遽乱れ、3連続四球で無死満塁のピンチ。押し出しと暴投で2点を奪われるが、後続を断ちベスト8に進出。相手投手:石塚−近藤−尾関。
準々決勝1-2秋田商(延長11回)
秋田商業 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2
慶応 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
1960h3.bmp 2回表、秋田の先頭打者・成田に左前打を打たれ、続く栗橋の2ゴロをエラーし、無死1,2塁に。続く今川が送って1死2,3塁の後、庄司にスクイズを決められ1点を先制される。0-1のまま迎えた9回裏2死から、加藤が四球で出塁。続く松方の中前打を相手の中堅手が後ろへ逸らし、加藤が一気に本塁を陥れて同点に。11回表、1死から秋田の谷に四球を与え、続く成田に右前打されて1死1,2塁。続く打者・栗橋の際、暴投で2,3塁となり、栗橋に左前打され決勝の1点を奪われる。伏兵・秋田商に敗れる波乱。相手投手:今川敬三(早大→秋田商業監督)
《秋田商業のその後》準決勝●0-2米子東
甲子園決勝戦高松商2-1米子東4回、米子が連続四死球から宮本の2塁打で1点を先制。4回裏、高松は安打で出た走者を3塁に進め、パスボールで同点に。以降、両投手一歩も譲らず9回へ。9回裏、高松商業の3番・山口富士雄(立大→阪急→大洋)が、2-1からレフトラッキーゾーンへ史上初のサヨナラ本塁打を放ち、劇的な幕切れ。高松商業・松下が米子東を1安打1点に抑える。投手:松下利夫(2年、明大→四国電力)−宮本洋二郎(早大→巨人→広島→南海)。
《高松商業の戦績》高松商業4-1平安/高松商業2-0滝川/高松商業2-0北海/高松商業2-1米子東
出来事沖縄の特別枠は本土返還に伴って第45回大会(48年)から廃止。今川敬三投手(秋田商)が74球の最少投球数の新記録。米子東、秋田商、北海高校といずれも雪国地方の学校が大活躍。高松商が山口富士雄(立大→阪急)の史上初のサヨナラ本塁打で第1回大会以来、2度目の優勝。那覇が沖縄勢として初出場、牧志清順主将が宣誓を努める。神奈川・慶応が1回戦・鹿児島商業戦で神奈川勢として1924年の初出場以来、センバツ大会初勝利を挙げる。
主な選手 ◇育英:土井正三(立大→巨人)・井上勝巳(大毎→近鉄)◇関西:亀山勝人(日本石油)・佐藤叡(松下電器)・高田親雄(松下電器)・海保誠(電電中国)◇高松商業:山口富士雄(立大→阪急→大洋)・松下利夫(2年、明大→四国電力)・石村稠(電電四国)・森岡千治(百十四銀行)・松田正和(電電四国)・滝口紘史(四国電力)◇秋田商業:今川敬三(2年、早大→秋田商業監督)・成田光弘(大毎→阪急)◇静岡:石田勝広(早大→大昭和製紙北海道)・石山建一(早大→日本石油→プリンスホテル監督)・渡辺尚(立大→金指造船所)・大塚恭弘(立大→トヨタ)・花城政夫(立大)・古畑博之(中大)・横山弘(東芝)
◇大鉄:小野坂清(不二越鋼材→近鉄)・吉田勇(三協精機)・出野恒夫(三協精機)・伊藤幸男(積水化学→近鉄→阪神)◇滝川:柏木勝好(鐘淵化学)・折野信次(明電舎)◇東邦:田中稔(亜大→東芝)・成田釛造(日本通運名古屋)・久野耕平(日本通運名古屋)・小野松己(日本通運名古屋)◇徳島商業:広野功(2年、慶大→中日→西鉄→巨人→中日)・矢野義明(住友金属)・小川晃義(大協石油)・中村健(大協石油)◇平安:大崎隆雄(大洋→近鉄)・石丸弘幸(法大→鐘淵化学)・堤光二(日大→日本通運)・谷川勲(関大)・浅井勝(龍谷大)・間瀬雄一(龍谷大)・山本隆(東洋レーヨン)◇米子東:宮本洋二郎(早大→巨人→広島→南海)・直江輝昭(早大→住友金属)・矢滝伸高(2年、関大→米子東監督)・清水賢(東映)・荒松稔雄(亜大)・松本勝彦(日本軽金属)・井畑彰(大協石油)・常藤幸治(電電近畿)◇北海:佐藤進(富士鉄室蘭→国鉄→中日)・高屋敷日出夫(富士鉄室蘭)◇柳川商業:吉浦寿昭(松下電器)・下田鎮男(松下電器)・西山寿光(松下電器)・谷平恒男(三菱造船長崎)・久良木武敏(北洋水産→トキコ)◇和歌山海南:木原義隆(法大→近鉄→大洋→広島→太平洋)◇慶応:渡辺泰輔(慶大→南海)・松方正範・宮川保弘・須々木邦彦・保坂清和・山本剛資・木南一也・加藤達郎・丸山武三・村上勝成

1960年夏 法政二高

出場回数4年連続6回目
主な選手(1)柴田勲(2年、巨人)・加地孝博 (2)奈良正治(法大→八幡製鉄→日大藤沢監督) (3)西山量夫(全藤倉→立花高校監督) (4)高井準一(近鉄) (5)是久幸彦(2年、東映) (6)幕田正力(2年、日本石油) (7)的場裕剛(2年、大洋) (8)幡野和男(阪神) (9)山田恒彦
対戦成績 1回戦14-3御所工業
法政二 1 1 0 3 0 4 0 0 5 14
御所工業 0 0 0 0 1 0 0 0 2 3
1960n1.bmp 1回表、的場の左翼線2塁打に続き、幡野が中前打し1点を先制。2回表、先頭打者・是久が左前打で出塁し、西山の犠打で2進。チャンスに山田が中前打し1点を追加。4回表、的場、幕田、高井、幡野、柴田の連打で3点を追加。5回裏、御所工業の中山、石原に連続安打され、続く芳中に四球で満塁。続く樫に左前打を打たれ1点を返される。法政二高4回5打者連続安打を含む全員の19安打。守っては柴田−加地の継投で11三振奪取。
2回戦4-0浪商
法政二 0 0 0 0 0 0 0 4 0 4
浪商 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
1960n2.bmp 7回まで0-0の投手戦。8回表、先頭打者の是久が左中間を破る2塁打。続く西山の犠打は3塁手の送球を1塁手が逸らし1,3塁のチャンス。続く山田はスクイズで是久を迎え入れ、ようやく1点を先制。さらに1,2塁から的場が左翼線への3塁打で貴重な2点を追加。さらに幡野の安打で的場も帰り、集中打で一挙4点を挙げる。柴田は浪商を3安打9奪三振で完封。怪童・尾崎行雄との3番勝負の始まり。相手投手:尾崎行雄(1年、東映)。
準々決勝8-0早実
早稲田実業 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
法政二 2 0 0 0 1 0 0 5 X 8
1960n3.bmp 1回裏、2死1,3塁から1塁走者が盗塁を試みる。捕手の送球が逸れる間に、3走がホームインし1点を先制。さらに柴田の右前打で1点を挙げ、初回から2点を先制する。5回裏にも西山の中前打から幕田の右翼線2塁打と続き1点を追加。さらに8回裏には3安打、3四球、3失策を絡め、大量5点を追加。法政は11安打で8点。投げては柴田が11奪三振で完封。
準決勝6-0鹿島
法政二 0 2 0 0 0 1 3 0 0 6
鹿島 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
1960n4.bmp 2回表、先頭の幡野が左前打で出塁。田中が送って1死2塁から、奈良の左翼線2塁打で1点を先制し、さらに是久の左越え2塁打で2点目を挙げる。6回表、先頭の的場が左中間を破る2塁打。幕田が送って1死3塁となった後、打者・高井に対しスクイズを外したボールが暴投となり1点を追加。7回表、田中が右越え2塁打で出塁。奈良の犠打は内野安打となり無死1,3塁のチャンス。是久は三振に倒れるが、西山の1ゴロがエラーを誘い田中が生還。さらに1死1,2塁から代打・寺門が中前打し満塁。続く的場は右前タイムリーで1点を追加。さらに幕田の遊ゴロの間に西山が帰ってこの回、ダメ押しの3点を挙げる。加地−柴田の継投で毎回の14三振で完封。打っては10安打で6点を取り完勝。
決 勝3-0静岡
法政二 0 0 0 0 1 2 0 0 0 3
静岡 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
1960n5.bmp 5回表、先頭・是久が中前打で出塁。西山が送り、山田が1飛で2死2塁となった後、的場の左中間2塁打で先制。6回表には、高井・幡野が連続で左前に運び、柴田が送って1死2,3塁のチャンス。続く奈良は走者一掃の左中間3塁打を放ち2点を追加。勝利を決定づける。2年柴田、3塁を踏ませず3安打に抑える。相手投手・石田勝広(早大→大昭和製紙北海道)
甲子園決勝戦法政二3-0静岡投手:柴田勲(2年、巨人)−石田勝広(早大→大昭和製紙北海道)
出来事法政二・昭和24年湘南以来の神奈川県勢全国制覇。剛球・柴田−カーブ・加地の継投で2回戦以降をすべてシャットアウト。合計得点は5試合で35点。鹿児島県が単独出場となり30代表校に。
主な選手 ◇盈進商業:赤池義則(三井造船玉野)・小田徹也(日大→日本鋼管)・河内佳征(富士鉄釜石)◇享栄商業:辻恭彦(西濃運輸→阪神→大洋→国際総合伊勢原クラブ監督)・岩月宏之(日大→日本石油→西濃運輸→中日)・吉山智久(日鉄二瀬→中日)・大脇幾夫(三菱重工名古屋)・市橋進(西濃運輸)・大沢光昭(電電東海)・加藤文靖(日本通運名古屋)・生田欣溢(日本通運名古屋)◇県岐阜商業:近藤精吾(三菱重工名古屋)◇戸畑:井戸崎泉・藤津靖雄(熊谷組)・出雲勝洋(日大→拓殖銀行)◇秋田商業:今川敬三(2年、早大→秋田商業監督)・成田光弘(大毎→阪急)◇水戸商業:阿部功(石川島重工業)◇西条:森本潔(立大中退→三協精機→阪急→中日)・長井栄二(電電四国)・長井征一(電電近畿)・薦田久審(芝浦工大→日本楽器)・松浦毅(法大→日鉱日立)・岩本美昭(全鐘紡→三協精機)◇静岡:石田勝広(早大→大昭和製紙北海道)・石山建一(早大→日本石油→プリンスホテル監督)・渡辺尚(立大→金指造船所)・大塚恭弘(立大→トヨタ)・花城政夫(立大)・古畑博之(中大)・横山弘(東芝)◇早稲田実業:森山欣映(法大→全府中→向山建設)・高橋基(早大→林建設)・逸見英輔(日大)・山崎博昭(電電関東)◇大社:若月宏之(2年、立大→京都大丸)・千家敬麿(2年、慶大→鐘淵化学)
◇東北:伊藤勲(大洋→南海→大洋→NTT東日本)・細谷靖(仙台鉄道管理局)・川島寅松(太平洋セメント)・杉山恒夫(日鉱日立)◇徳島商業:広野功(2年、慶大→中日→西鉄→巨人→中日)・矢野義明(住友金属)・小川晃義(大協石油)・中村健(大協石油)◇平安:大崎隆雄(大洋→近鉄)・石丸弘幸(法大→鐘淵化学)・堤光二(日大→日本通運)・谷川勲(関大)・浅井勝(龍谷大)・間瀬雄一(龍谷大)・山本隆(東洋レーヨン)◇米子東:宮本洋二郎(早大→巨人→広島→南海)・直江輝昭(早大→住友金属)・矢滝伸高(2年、関大→米子東監督)・清水賢(東映)・荒松稔雄(亜大)・松本勝彦(日本軽金属)・井畑彰(大協石油)・常藤幸治(電電近畿)◇北海:佐藤進(富士鉄室蘭→国鉄→中日)・高屋敷日出夫(富士鉄室蘭)◇明石:金山巧(東洋レーヨン)・藤村一三(川崎製鉄神戸)◇浪商:除信山(早大)・向川勝海(法大)・福本正憲(積水化学)・藤高(天王寺鉄道管理局)・上田茂宏(羽幌炭礦→電電北海道)・米谷竜猛(大阪鉄道管理局吹田→全常磐)
県大会決勝戦法政二6-2慶応
法政二 0 0 0 0 0 0 0 2 0 4 6
慶応 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2
1960k.bmp 慶応が3回と5回に1点ずつを挙げ、2点を先行。8回、法政が疲れの見えた慶応・渡辺から2点を奪い、同点に。慶応は、9回に1死満塁と詰め寄るが、強攻策がダブルプレーとなり、チャンスを逸す。延長10回、法政は疲れの見えた慶応・渡辺を幕田らが打ち崩し、4点を挙げて4年連続の甲子園出場を決める。投手:柴田勲(2年、巨人)・加地−渡辺泰輔(慶大→南海)。
出来事2回戦で県川崎が優勝候補の慶応と延長11回の熱戦をくりひろげ、0-1で敗れる大健闘。準々決勝の法政二−相洋戦で法政二・柴田がノーヒットノーランを達成(9-0)。決勝戦は、史上最高の緊張感溢れる試合と呼び声が高い。準決勝の鎌倉学園−慶応戦は、延長10回表、慶応・丸山が鎌倉学園・菱沼を救援した梅田から決勝のタイムリーを放ち、3-1で鎌倉学園を振り切る。
《準々決勝以上の結果》
[準決勝]慶応3-1鎌倉学園/法政二6-0横浜
[準々決勝]横浜3-2横浜商業/鎌倉学園3-2桜丘/慶応5-1浅野/法政二9-0相洋
主な選手 ◇法政二:柴田勲(2年、巨人)・奈良正治(法大→八幡製鉄→日大藤沢監督)・高井準一(近鉄)・是久幸彦(2年、東映)・幕田正力(2年、日本石油)・的場裕剛(2年、大洋)・幡野和男(阪神)・西山量夫(全藤倉→立花高校監督)・寺門朗(三菱重工川崎→三菱重工横浜)・加地孝博◇鎌倉学園:菱沼勇(いすゞ自動車)・柳田英弘(慶大→日本鋼管)◇慶応:渡辺泰輔(慶大→南海)・松方正範・宮川保弘・須々木邦彦・保坂清和・山本剛資・木南一也・加藤達郎・丸山武三・村上勝成◇日大:船山稔雄(中日)




戻る