野村喜舟

掛乞やをかしきまでに険しき目

木兎や寝面に風の吹きつけて

囮木兎日向に眠りかけにけり

木兎や己の声に耳たてゝ

古妻も出刃も海鼠も仏かな

草枯や石の狐の口長く

河面はさしひく汐や草枯るゝ

日当りに洗ひたてたる大根かな

寺が干す芋茎の後の大根かな

や赤城の神は火の中に

や崖下はよき日向ぼこ

や漁翁が鯉の美しき

時雨るゝや自然薯堀りの藪の中

虎河豚を喰ふ蘭学の書生かな

枯蓮や舟のくゞらぬ石の橋

枯蓮や有明月のすさまじく

枯蓮や泥の深さの烏貝

初冬や山の鴉は紫に

歳の夜や迎春香の名をめでゝ

北風や子の物干して賑はしく

北風や護国寺をさす霊柩車

芝原の石の影ある冬日かな

や築地の内の藪の音

や里の子遊ぶ九品仏

強く野茨は刺を尖りけり

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