阿部みどり女

海底のごとく八月の空があり

秋の日の弱りし壁に唐辛子

芒抱く子に満月を知らさるる

十月の落葉は青くあたらしく

重陽の夕焼けに逢ふ幾たりか

鈴蟲のお伽に安き眠りかな

山澄みて神見そなはす廣田かな

秋風や凝りては動く午後の雲

霊園に詣る夢見て秋の昼

観音の影のさまなる貴船菊

つややかな樫の實まろぶ尼の墓

壺の棗日々に赤らみ縮みゆく

門前や走り止らぬ十三夜

がまずみの實に太陽のひとつひとつ

柿の枝盆を餘りて風情とす

雨欲しき待宵草の香のほのか

天と地に別れ別れに十三夜

くねくねと山の野菊も添へ插され

昼の暗月下美人の花底に

夜の音月下美人に吸ひこまれ

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