エンジンオイル交換でクルマに潜って見るとスターターからATオイルパンに掛けてオイル滲み発見! 当初は以前にオイル交換でこぼしたモノだと思っていクリーナで脱脂、しかし、また滲みが出来る。 一通り思い当たる節を調べても一向に分からず、微妙なオイル漏れは続く。 これではらちが明かぬと重い腰を上げインマニまで剥がして見ると・・・・・ な、なんと8番の後ろブロックとヘッドから漏れているではないか! 見なかった事して組むわけにも行かず最悪のことを考えヘッドも一気に剥がすと・・・ シリンダーからの噴きぬけではなく良かった〜! 当初ヘッドガスケットが抜けたのかと思っていたのですが、 ガスケットの一部に浮きが発生しVバンク内のオイルが漏れ出したと分かりホッと一安心。 |
|
外したヘッドとブロック 左から1番、3番、5番、7番 左から8番、6番、4番、2番 |
|
後は外したモノを元に戻すだけ。 さすがにヘッドガスケットまで手持ちが無く必要なパーツをピックアップし本国オーダー、 パーツの到着まで暫しあいだ各パーツの状態チェックや面出し、修正、脱脂等の作業です。 結果、シリンダーの傷もナシ、他の部分に至っても良好。 でもその中で2点、大きな問題でないにしろ気になった所が有り今後の課題に感じました。 ・6番ピストンが他のモノに比べ付着カーボンが少々ウエット ・3番EXバルブが他のモノに比べ焼け気味 そうこうしている内にパーツも無事に到着しセットアップです。 少し話が反れますが、最近はボルトを締めるのに角度締めが主流になりつつあるようです。 今回はヘッドを組付けに、サバー乗りのkatuさんのアドバイスと協力で角度締めを行ってみました。 手順として始めに規定トルクで全てのボルトを締め付けて、 次に指定された角度を廻して行くのですが、半端でない締め付けトルクとV型エンジンの性格上 コツを要し一人ではなかなか難しく手伝ってもらう事でほんと助かりました。 さて、ヘッドさえ載ってしまえば、ロッカー組付けバルタイ調節、 そしてマニからは毎度の作業で半日コースのセットアップで完成! さ〜て『火』入れるぞ! イグニッションひねって、キュルキュルキュル、ボ〜ン!ドロドロドロ・・・ 何時もながら、この時が緊張と感動の瞬間やね! 取りあえず、無事に火が入りひと安心。 一通りの作業チェックと調整し終了と思いきや・・・・・ ここで問題発生!!! 『 SESが点灯 』して消えないのです。 |
|
カーボン除去したピストン 完成! しかし・・・ |
|
原因のエラーコードを調べてみると「マップセンサー」 これが点灯する一番の要素は、2次エアーの吸込みとセンサー自体の故障。 しかし、おかしなことにある一定の回転に上げればSESは消えアイドリンクでまた点灯しこの繰り返し。 先ずはセンサー、異常なし。バキューム計あてても特に異常なし。 作業手順にミスがあったのかもと思い、再度マニからセットアップしても変化なし。 テスター、燃圧計をあてても特に怪しい数値は見当たらず悩みましたよ。 仕方なく次の手段として怪しい所に目星を付けパーツ交換し現物検証です。 手始めにO2センサー、ここがボケると低回転でのフィードバックがうまく出来ず。 SESが点滅すと聞いたので交換。しかし変化なし。 次に燃料ポンプ、インタンクやし、燃圧もあるし、ガソリンを抜かなあかんし、 ローダウンでタンクを下ろせるだけの高さを確保しないとあかんしと躊躇。 ま〜、色々言い訳しても交換できませんので何とかしましたが「大変」の一言。 極め付けはポンプセンダーとラインの接続を外すこと2時間、位置的に手が旨く入らず外れな〜い 仕方なく専用工具を買いに行き再チャレンジすること数分で脱着OK! たがが500円の工具ごときに今まで何をやっていたかって感じでした。 下ろしてしまえばコッチのもの、センダー外しポンプを組み替えるだけの作業、 後はセンダー、タンク共々有った所に戻し完了! 再び緊張と感動の瞬間 イグニッションひねって、キュルキュルキュル、ボ〜ン!ドロドロドロ・・・ 明らかにエンジン音が違う、SES点かない! 今までの症状がウソの様に出ない!直ってる!やったー! 不調の原因はどうやら燃料ポンプの劣化で吐出不足のようです。 またSESの点灯は、吸込むエアーに対して必要なだけのガスを送れずに センサーがエアーを多いと判断したからでしょう。 ノーマルであれば、「なんで」と思うような事なんやけど 手を入れているタホからすればデリケートなまでに現れてしまうのでしょうか・・・。 今回は良い勉強になりました。 |
|
左:寄せ集めの燃圧計 右:バキューム計 左:問題の500円工具、ディスコネクトツール 右:テスター |
|