うさぎの大阪おセレブごっこ しょの3
あさ、あさ〜。
リーガロイヤルのプレジデンシャル・ツインで目覚めたうさぎはベツドからオッキちて、まずはお顔を、ばしゃばしゃ。K頼しゃまも目を覚まされまちた。おはようごじゃい、まーしっ!
「あー……。おなかすいた……」
うさも、うさうさもーっ!一緒に朝ごはん、食べに行きまちょう!らんらん♪
三人部屋のシトたちはまだネムネムかもしりないから、凪しゃんを叩き起こして二人と一羽でラウンジへ行きまし。
「おはようございます」
ハンサムなボーイしゃんにイッスを引いてもらって、うさちょこん。お行儀よくお座りいたしまし。
「お飲み物は、いかがいたしましょう?」
おコーヒーをいただきまし。おほほほほ。(セレブうさぎのフリをしゅる、うさ)
ラウンジの朝食はスペースの関係上、しょんなに種類がある訳じやないけれど質が素晴らしいのでし。あ、コックしゃんが居る。お好みの卵料理を作ってくれるのでし。あのね、うさにね、チーズとベーコン入りのオムレツをお願いいたしまぁし!
ごはんは魚沼産のコシヒカリだし、大根おろしとシラス干しもしゅんごいおいちぃの。お醤油も、うさぎの暮らす博多はお醤油的には旨口圏なので大阪と似てまし。大根おろしにしらすを乗せて、お醤油をたらっとかけて、あむあむ。おいちぃなぁ。
蛸とサトイモとシイタケの含め煮もありまし。こちらもお出汁の効いた上品な味付け、でもお口に入れるとお味がじんわぁり。あぁ、おいちぃ。他にもお魚の焼いたの、納豆に海苔にサラダ、ハムもフレッシュでパンもいっぱいあるし、サラダは何種類もある中で、ポテトをもらって、皮がプリンとちているソーセージもね。
あ、博多のメンタイコもあるの。
……しょちて。
「お」
寝てるんだか起きているんだか分からなかった、凪しゃんが目を開けまちた。しょりはナゼかとユいましと、イクラちゃんが、陶器のボゥルに取り放題で、置いてあったからでし。ひゃっほーっ!
いくら、イクラぁ、とり放題の、いくらぁ〜♪ごはんの上にオレンジ色のイクラしゃんをのっけて、イクラ丼の完成〜。うふうふふ。し・あ・わ・せっ!イクラ好きのトラしゃんに見せびらかしたいなぁ、このシアワシを。
いただき、まぁーしっ!
オテテを合わせてからハグハグ。しょうこうちているうちに、三人部屋のシトたちも起きてこられまちた。おはおはでーしっ!
「あれ、珍しいね」
と、凪しゃんが言ったのは、K頼しゃまがイクラをお椀にとって来られたから、でし。K頼しゃまは基本的に、あまり魚卵は食べないのに。
「んー。イクラの上にメンタイコ乗せて、魚卵オン・ザ魚卵なの」
よく分かりましぇんが、よーしゅるに、味が良ければ召し上がるのだ、と、うさうさは解釈ちておきまし。
デザートのパンケーキにはメイプルシロップを掛けて、んま、んま。ああおいちぃ。上品な甘さでしあわしぃ〜。おコーヒーをお代わりちて、ふきゅ。
しゃあ、メインイベントでし。フレッシュ・フルーツにシャンパンを掛けて頂きましっ!ANNAにおいて朝シャンとは朝のシャンプーにあらず、朝のむシャンパンである(ばぁい・Aぢゃ子しゃま)のでしーっ!
いただき、まーしっ!いただき……、いただ……、き……。
「……一長一短か……」
ウチの凪しゃんが呟き残念しょうに、トマトジュースを注ぎまちた。
ど、ドリンクがナイナイでし。フリーで置いてあったアルコール用冷蔵庫が、空になっていまし!うわあぁぁあぁぁーん!
「イクラが復活した代わりに朝のアルコールは無しになったんだね」
うえぇええぇぇーん、うわぁああぁぁーん。
うさ、楽しみにしてたのに。楽しみにしていたのにぃー!
「夕べ、あれだけ飲んでたじゃない」
K頼しゃまに呆れ慰められつつも、うさうさは、オイオイ。シャンパン、飲みたかったでしの。シャンパーン!
嘆きつつフルーツを食べ終えて、お部屋にき引き上げたうさに。
「これから、どする?」
K頼しゃまがたずねてくりまちた。えっとね、伊丹をだいたい、16時の出発なんだけど、しぇっかくだからお初天神に行きたいでし。たまには観光というものをいたちまちょう!
この世の名残、夜も名残、死にに行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜、曽根崎心中、でぇーしっ!
「近いんだっけ?」
「歩いていけるでしょ。曽根崎警察がすぐそこだし」
「ああ、凪さんがまんだらけの場所を聞いたっていう」
「うん」
我が家の凪しゃんは比較的、地図が読める方でし。んでも、最初に大阪のまんだらけに行った時は迷って、交番に飛び込みまちた。交番のシトはとっても親切に教えてくりたしょーでし。
広島のナナちゃんと妹のかまたんは、ご用事があるので朝でさようなら〜。姉君のまぁこしゃまと凪しゃんとK頼しゃまにうさで、11時過ぎにチェックアウト、そりからホテルの送迎バスに乗って梅田へ、梅田から歩きまし。てく、てく。
商店街を抜けて徒歩15分ほどでお初天神に着きまちた。お参りをちて、商店街を歩きまし。んで、お好み焼きのお店に入りまちぃたの。おぉ、なんだか今回、大阪を満喫ちていましぃよ!
そりから伊丹へ。蓬莱のぶたまんを買うというK頼しゃまとまぁこしゃまに付き合って、うさうさも、テクテク。おいちぃのかな。うさも買おうかなぁ。でもうさ、冬は冷蔵庫の電源を抜きっぱなしだから保存がきかないしなぁ……。
世間様にご披露しゅるのは初のよーな気がいたしましが、うさのお家では12月から翌年の2月くらいまで冷蔵庫を使いましぇん。電源、切りっぱなし、デシ。電気代がしゅごくお安くなりまし。ま・電気代ではなく、『冷やすものが無いから』というのが表向きの理由なの。ストーブを点けている季節、うさのお家では大鍋がストーブにかかってグツグツと煮られてマシ。週に二度、月曜と木曜がお買い物の日でしが、買ってきたモノはしゅぐ、大鍋で煮てしまうから冷蔵庫しゃんの出番ってないのデシ。
おでん、シチュー、ポトフ、カレーにトマト鍋。とってもおいちぃので、みなしゃま、食べに来てくだしゃいな、でぇし!
しょんなこんなで、まぁこしゃまとはお別れ。無事にかまたんと合流ちてネ。うさはK頼しゃまと搭乗口へテクテク。コーヒーを買って語り合ったのは最近のおジャンプの展開と銀魂の映画のことでちた。
時間が来て、登場案内が始まって、そりではバイバイ、とユって凪しゃんとうさは博多へ旅立ち、まちぃたが、しょの搭乗、というのがっ!
「……」
ブリッジから地面に降りて、テクテク、ヒコーキに人力で歩いていく、というモノ!
こ、これは函館で見たあの方式でし。いつか体験ちたいと思っていまちたの。夢が叶ったよ、バンザーイ!
うさと凪しゃんはオモチャのよーなヒコーキに乗り込み、博多のお家へ帰ったの、でちた♪