うさぎミタビの函館見参! しょのイチ

 

 

 

 みなしゃまこんにちは、南国のうさうさぎ、デシ。

 2010、うさは函館に行ってきまちぃたの。しゅんごく楽しかったのー!

 うさ、函館は三回目。五稜郭祭りは二回目の来訪デシ。

 しょんで函館のうさ仲間・Tしゃまとの邂逅も三回目。スリスリ。

 相変わらず、タベにたべ、ノみにのんだ戦果をご報告いたし、まあし♪

 

 

 5/14の朝、むっくりとオッキちたうさは、昨夜の残り物のカレーを食べて歯を磨いてから福岡空港へ向かいマチタ。ぶろろーっ、とバイクを走らせるコト、10分で到着。殆どカラッポのお荷物を預け、ラウンジで目覚ましのバドワイザーを恵んでもらってゴキュゴキュ。ふぅ、おごちしょうしゃまー!

 寝ているんだか死んで居るんだかよく分からなかった、朝はゾンビのよーな凪しゃんもビィルを飲んで元気になりまちた。ふぅ、ヨカッタ。たらら、たらりらぁ、るんるん気分で手荷物検査場を抜けてヒコーキに乗り込みマチタ。

 本日のANNA、天下の二枚目に会いに行く戦記の参加者は、なんと五名!大所帯なのでし。凪しゃんと、大分のご姉・まあこしゃま、妹・かまこしゃま。そりに岡山からいこまん。加えていこまんのダンナしゃまの、タケちゃんー!

 皆しゃまとは羽田で落ち合う予定ナノ。こりがナカナカ、大変な難関デシ。福岡・大分・岡山からのヒコーキは当然、羽田空港の第一ターミナル・南ウィングに到着いたしまし。しょんで函館行きおヒコーキは当たり前でしが北ウイングからの出発デシ。

 各人の乗り換え時間は、大分発が40分、岡山発が30分。預けた荷物は到着地までリレーで乗っけてもらえるとはいえ、身柄は自分で移動しなければなりましぇん。うさはだから、うさぎ探検隊の隊長とちて早めに羽田空港に入りまちた。函館行きは1240分の出発でしがうさは11時には羽田に到着。3番ゲートから18番ゲートまでシタシタと移動ちて、メンバーたちの到着を待ちマシ。

 途中、空港内のラウンジでも、おいちぃトマトジュースをごっくんこ。凪しゃんはふだん、お昼ごはんを食べないシトなのでランチはこりでジューブンでし。他のシトたちには各自でマンマを買ってきて、と、指示を出してまし。夕食は食べ放題だから軽くネ、とも。うさは用意周到な旅のプランナーでしぃ〜。

 しょんで凪しゃんは羽田で生まれて初めて、クレジットカードのキャッシングというものをちまちた。銀行でお金をおろし忘れていたカラネ。カードは頑としてマンスリークリア、翌月一括払い以外をしたことのない凪しゃんが、生まれて初めてカード会社に払う『手数料』(年会費はちゃんと払ってマシ)は、1万円を借りて翌月の一括払い、請求金額は1万と180円デチタ。提携銀行のキャッシュコーナーでおろす手数料よりはお安かったことを、皆しゃまの参考にカキカキちておきまし。

 12時前でラウンジで過ごし、搭乗口で皆しゃんの集合を待つ、うさ。かまたんは無事に到着、岡山勢もなんとか搭乗開始の直後にいらっちゃいまちた、わぁい、無事の集合、うれちぃ、でーしっ!

 うさはかまたんといこまんに、スリスリご挨拶。いこまんのダンナしゃま・タケちゃんには、ぱふぱふっと、こんにちはぁー!

「久しぶりじゃぁー」

 タケちゃんは岡山出身でしが大学が四国なので、時々、じゃじゃと喋られまし。かわゆいのデシ。

「これは凪さんにプレゼントじゃ。飛行機の中で飲めばいいが」

 と、差し出されたのは岡山名産・桃のワインでちた。キャーッと黄色い声を上げる凪しゃんでし。タケちゃんタケちゃん、しょんなアホウに優しくしなくてよいでしヨ。そりにちてもこの時期に、よくお休みが取れまちたでしねぇ。

「死ぬ気で頑張ったんじゃ。死ぬかと思ったんじゃが」

会社で社員しゃんたちの教育指導を担当ちているタケちゃんは46月、とっても忙しいしょうでし。だからこの旅行も最初は人数に入っていなかったんだけど、なんとか5/14にお休みをとれるメドがついて、遅れての参加表明デチタ。おかげでタケちゃんだけちーっと旅行代金が高いんだけど、まあ仕方ないでしね。

 

 ここで今回のうさ旅行のご予算をご披露デシ。JAL及びANAの割引を利用ちて、往復のヒコーキ代が45000円、そりに一泊目の温泉宿二食付き『湯の川プリンスホテル渚亭』が12000円、二泊目のチサンホテル函館が一泊素泊まりで2500円、約6万円ほどのお手配デシ。

 ただし、凪しゃんの福岡〜羽田往復と、大阪ご姉妹の函館〜羽田〜大分という帰路は貯めていたマイルでとったので九州の三人は4万円を切るご予算でしの。

 

ああそりにちても、タケちゃん、タケちゃん、岡山のANNA門外顧問のタケちゃん、よく、うさ旅行に付き合ってくりまちたねぇ。ぱふ、ぱふ。(お耳でお肩を叩く音)

タケちゃんはうさぎが考えるところの『正しい大人のオタク』の典型的な、理想形ともいうべきシトでし。優秀な成績で大学を卒業、なかなかの会社に就職し、かわゆい奥様と目出度いオタ結婚。そりから頑張って働いて出世ちて、人様よりちっとたくさん貰えるお給料を趣味に使いつつ、休日にはオンラインゲームでモンスターを狩る、という、実に有意義な人生を過ごして、おらりまぁし!

ねぇタケちゃん、函館の何処に行きたいでしか?うさは三回目だからちっとは詳しいの。今日は大分の姉・まあこしゃまが午前中はどーしてもお休みできなくて夜にホテルでの合流なの。そりまで自由時間だから、タケちゃんのリクエストの場所にうさ、何処でも連れて行ってあげるよ!

「第一希望は、時任町のだるま屋模型店じゃ」

 ……ぽぇ?

「第二希望は弁天町のイシダ模型店、第三希望は宮前町のウオツ模型店じゃあー」

 ……あの、そり……、ドコ……?

 弁天町だけは凪しゃんが『瓦解』『混沌』をカキカキちていた時、見たよーな気がしましぃけど。西地区、宝来町よりもドック寄りでしよネ。

「函館といえば模型の聖地じゃからのー。札幌なら来んかったが、函館は一度は行きたかったんじゃー」

 少年のよーにオメメをきらきらさしぇるタケちゃんは、お疲れの筈なのに足取りも軽く、ヒコーキに乗り込んで行きマシ。後をトコトコついて行きながら、ええと、ええとと、うさが悩んでいると。

「と、いうことですので、我々は別行動で」

 クールに奥様のいこまんが申されマチタ。ふ、きゅ……。

 ま、まぁ、コリは確かに、ありがちな事態デシ。ANNAは個々に独立心と行動力が豊富で(モノは言いよう)、旅行先でもそりぞりが個別の目的に向かって走ることは珍しくありましぇん。タケちゃんがプラモデルを狩に行っている間、うさたちはこの前見つけて行けなかった墓場の喫茶店に行きまちょうか。

「賛成です。そうしましょう」

「わぁい、墓場の喫茶店、楽しみー!」

「墓場の喫茶店?」

「この前、いこまんさんが見つけた喫茶店なんですよー」

 面白い喫茶店を見つけることに特殊な才能のあのいこまんは、以前、下関の歩道橋の上からナンの予備知識もなしで『下関異人館』を見つけた戦功がごじゃいましぃのデシ。

「凄く景色がいいそうです。ロシアンティーが名物のようでした」

「そうなんですか、楽しみです」

 函館は始めてのかまこしゃまも同意ちてくりて、うさたちを乗せたヒコーキは離陸いたしまちた。座席はほぼ満席で、遅れて申し込みをちたタケちゃんはちっと後ろの方になってちまいまちた。一時間ちょっとのバイバイでしタケちゃん。一人で寂しくても泣かないでネ。

 とかゆっていたら、ありゃ、いこまんのお隣が空席!こりはラッキーでし。離陸前後の乗務員しゃんたちは忙しいのでうさは我慢ちて、ヒコーキが水平飛行になってから呼び出しボタンを押しマチタ。おねいしゃんが来てくりてご用はナニでしか、と尋ねてくだしゃって、あのねのね。

 連れが近くの席をとれなくて後ろに居るのデシ。前があいているのなら呼んでもよいデシかとうさうさはお尋ね。前の方もお連れ様ですかとおねいしゃんに確認さりまちた。モチロンでし。前に座っているいこまんのダンナしゃまでしっ!

 おねいしゃんはどーぞと言ってくりたの。うさは席から立ち上がってタケちゃんを呼びに行きまちた。はぁい、タケちゃんさま、奥方しゃまがお待ちでし。お席をお移りくだしゃい、でし!

「荷物は持って行くんか?」

 タケちゃんにお尋ねされて、うさはイエスとお答えいたしまちた。しょの時のタケちゃんは、左右を、えーっと、恰幅のよいオバシャマたちに囲まれて、なんだか困った様子に見えてまちた。エットコヤットコ、いこまんの隣に移ってくるなり、ふーっと息を吐いて。

「助かったー、周りがすっごい、化粧臭かったんじゃ」

 心から安堵という様子で仰いマチタ。ありゃしょーだったんでしか。ふきゅ。

「化粧の匂いのしないオンナたちでごめんなさいー」

「あたしたちも、もうけっこうオバチャンなんだけどぉー」

 まぁまぁ、凪しゃん、いこまん、タケちゃんをしょう苛めないで。にこにこちながら来てくりたじゃないでしか。さ、マンマをタベまちょう、マンマを。はい、おしぼりをどーじょ、デシ。JALはまだ機内の飲み物サービスがあるからスープも飲めましヨ。

「あれ、凪さん、ごはんは?」

「わたし普段はお昼を食べないので」

「ええっ、大丈夫なんですか?」

「習慣ですから平気です。飲み物があればいいんです。ラウンジでトマトジャースをたっぶりいただいて来ました」

「なら凪さんは土産を飲めばいいがー」

 搭乗口で貰ったワインの小瓶のことをタケちゃんがおっしゃいマチタ。が、しょの時には、もう。

「空になってますよ」

 お隣のかまたんが冷静に事実を告げマチタ。

「ああ、うん、そうですね」

「早いのぉー、さすがじゃのぉー」

「席に座った途端に封があいて、離陸の時点でもう空になってました」

「もっと買ってくればよかったのぉー」

「……美味しかったです。おごちそうさまでした」

 しょんなこんなの機内で、タケちゃんが買ってきてくりた『大手まんじゅう』という、ほぼあんこ玉の薄皮饅頭を、コーヒーと一緒に、あむあむ。

 このお饅頭、凪しゃんが後日、会社に持っていったら兵庫出身の上司しゃんから、羨ましそうに見られたショーデシ。有名でなかなか買えないのよ、と教えられまちた。ありがとぉでし、タケちゃん!

 函館空港には定時に到着、荷物を引き取ってホテルまでは四人でタクシー移動、千円とちょっとでちた。空港からはバス便もあるんだけど、往路は荷物が多いからネ。四人で乗れば百八十円くらいの違いでしからここはホテルに乗り付けるべきでちょう。荷物を置いて一服ちてから、しゃあ、そりぞりの欲望の為に旅立ちマシよ!お荷物は極力、少なくしてくだしゃいネ。坂を歩くからね!

「何処に行くんじゃ?市電で終点の函館ドック前まで?じゃあワシはその手前まで一緒に行くが。遠くから手前に向かって攻めるのじゃ」

 てくてく、四人と一羽は徒歩10分ほどの市電・函館温泉へ。待っているうさたちの前を回送電車が通り過ぎまちた。

「見ました?運転者さん、別嬪でしたね」

 停車場からお酒屋さんの中をじーっと見ていた凪しゃんがしょんなことをユいまちた。確かに、さらさらの肩までの髪に眼鏡を掛けた運転手しゃん、ナカナカの美人でちた。やがて函館ドック行きの市電が来て四人で乗り込みマシ。こりから総延長10キロ、市街地を鉤字に横断しゅる短い旅の始まりデシ。あ、でも、乗ったり降りたりしましから、一日フリー乗車券を買った方がいいよね。

「それはどーすれば買えるんじゃ?」

 待ってて、うさ運転手しゃんに聞いてきまし。赤信号になった時点で、ててっと前へ走って、あのねのね。運転手しゃんコンニチワ。一日乗車券を四人分、欲しいのでしが、ここで買えましか?あっ、一万円しかないけどよろちぃでしか?

「市電専用でよろしいのですね?(市電専用は600円、バスとの併用は1000円)少々、お待ちくださいませ。ご用意が出来たらお呼びします」

 と、運転者しゃんがユってくりて、うさは座席に戻りまちた。運転者しゃんか何かを無線で話して、電車は進んで、やがて駒場車庫前へ。しょこに電車が停車ちたとたん、何かを手に全力で凛々しく駆けてくる、制服姿のシトが!

 あっ!しゃっきの美人しゃんの運転手しゃんでしっ!

 さらさらの髪を名美化手の全力疾走、停車ちた電車の運転席に乗り込むタラップに足を掛け、窓からバッと、おねいしゃんは持っていたモノを運転手しゃんに渡しまちた。しょんで運転手しゃんと敬礼しあい、しょの敬礼のまま、うさ一行(の乗った電車)をお見送りちてくりまちたー!ナンか、ガンダムに出てくるヒロインしゃんみたいでしーっ!

「……」

 こりは、と思っていた、とおり。

「一日乗車券のお客様、ご用意が出来ました」

 運転手しゃんに呼ばれて、うさうさは、トコトコ。なけなしの万札をはいっと渡して、お釣りと一日乗車券4札を受け取りまし。乗車券には停車場ごとの観光マップもついてまちた。四人で並んで、そりを広げて、見所をチェックしながら。

「回送電車を車両基地にいれたおねーさんが、無線で連絡を受けて用意してくれたんでしょうね」

「わたしたち、運がよかったですね」

 などとお話をちているうちに、別の停車場から乗り込んできたお客しゃんが一日乗車券をくれと運転手しゃんにお願い。すいません完売中ですと、運転手さんはお詫びをユっておらりまちた。車内販売は数に限りがあるので、出来ればホテルのフロント等で購入してからのんのちた方がよいようデシ。

 えへ、えへへへへ。

 キレイなおねいしゃんがバタバタと日付スタンプを入れて、お釣りとともに走って持ってきてくりた乗車券を眺めながら、うさはこの旅がきっとよいモノになると、ほんわか・シアワシな予感に満たされて、マチタ。