うさぎミタビの函館訪問記・しょのゴ
再建さりた開陽丸しゃんには地上から橋を渡って入りまし。こんにちはうさぎ探検隊でーし!お勉強さしぇてくだしゃいな♪バブルの時代に交付金を使って、オランダに残っていた設計書どおりに作られたという開陽丸しゃんは全長72メートル、はば13メートル、高さ45メートルでし。掃海艇「すがしま」よりも遥かに大きいの。ありで45名が定員だけど、開陽丸には何人が乗っていたのかなぁ。
初代南極観測船の「宗谷」と同じくらいかな。「宗谷」はぼろ船だったけれど、「南極に行くの、行きたいのーっ」という関係者の情熱にほだされた、宇宙のつかない戦艦大和の設計者が改装(?)の図面を引いたんでしよね。東京の「船の科学舘」で展示さりていましから、このうさ日記を読んでくだしゃっていね方々の中には、某・ビッグサイトへの道すがら目にしたことのあるシトも多いんじゃないでしかねぇー。
青少年センターで、体験型施設なので、お船の中は撮影自由で殆どのモノには触れまし。てへ、うさは二回目だから、みんなに見所を案内しゅるよ!砲撃準備体験はけっこうたいへんなの。しょの後で持った弾は重くて、こりを昔は人力で運搬ちていたのだと思うと、下っ端水兵しゃんたちのご苦労がしのばれまし。ぜぇはぁ。
しょんでビデオも見まちょうね。江戸幕府の公費留学生だった榎本しゃんは西洋学問の専門家とちて、開陽丸のオランダの造船所への発注時点から深い関わりを持ってマシ。歴代の旗本ではなく昇進の家柄で、バタ臭い洋学好みだと嫌われることもあったけれど、全面降伏ちた最後の将軍に承服できずに意地を通して脱走軍を組織した、ココロは立派なモノノフだったと思うデシ。
しょもしょも。
無能だったり軟弱だったりのオトコが、鳥羽・伏見・会津戦争を経て函館まで辿り着いて、そこでもかなり踏ん張った、なんていうまねは、出来なかったでちょう。頭が良くて気性もしっかりとちていた、筈でし。ハズなのでし。旧幕府軍というよりも幕府脱走軍、総帥である将軍の命令に逆らってまで、同盟者だった会津が明治政府に攻撃されるのを見殺しに出来なかった、オトコの意地を通した戦いだった筈でし。
あぁ、なのになぜ、アナタの努力は、いつも無視される〜♪
このお日記の背景は小樽のアーケードに吊るされていモノでし。うさのおトモダチのお家からの無断借用なの。『いいふりこきのわたしは、明治政府一の洋装派だった』と書いてありまし。いいふりこきというのは見栄っ張り、格好つけという意味らしいでし。良いフリをしゅる、ということかな。
榎本しゃん、函館で戦争をちて迷惑かけた罪滅ぼしに、赦免後は北海道開拓使に任命さりて、小樽を中心としゅる北海道の発展に頑張ったのに……。
えのちんは、なんだか、貧乏くじを引く運命を背負っていた、としか思えましぇーん!いつでもどこでもスポットライトの当たるひーちゃんとは対照的なシトでし。
ま、そりはともかく、船内を、ぐーるぐる。詳しい内容はうさのおトモダチのお家で見てくだしゃいな!らりらり〜♪甲板に出て指揮官ごっこをしたり、面舵いっぱーい遊びをちたり、碇を引き上げる装置をみんなで廻したり、楽しかったでし。みな童心に返りまちた。ま・うさぎ探検隊はいつも、遊び心と喰い意地で出来上がってましが……。
「ふぅーん、へぇー」
「すごいのぉ、よくこんなのを作ったのぉー」
「榎本さんって、うさちゃんの言うとおり、本当に……」
「出世していない訳じゃないんですがね。一回負けてコケたワリには偉くなってますよ。冷や飯食わされた時期もあったけど、明治政府内の旧幕臣としては勝海舟と並んで相当、ハバをきかしてます」
幕府が倒れて最後の将軍が静岡に引っ込んだとき、お供した旗本たちもたくさん居たけれど、けっきょくは江戸に帰ってきたシトも多かったよーでし。二君に仕えずというカタイほーの武士道からすれば榎本しゃんは裏切り者ってなるのかちら。でも幕府はとっくの昔に余剰社員を抱えすぎていて、みんなにまともな『お給料』を払うことは出来なくなってまちた。武士は食わねど高楊枝、しょんな戯言は妻子が居たらユっておれましぇん。現実は厳しいのでし。ふきゅきゅ。
当時の仕官服を着た係りのシトと記念撮影もちて、うさぎ探検隊一行は江差を離れまちた。函館に向かってもと来た道を引き返しまーし♪こりが反対方向へ行くと松前に着きまし。松前といえば新八しゃんの故郷、再建され資料館になっている松前城、しょんで忘れちゃいけない、松前漬の本場ぁ〜♪昔は余ってどーしょーもなかったカズノコを、スルメとコンブと一緒に漬け込んだ保存食デシ。現在はカズノコの現象と価格上昇に伴い、主役の座をスルメに譲ってちまいまちたが、お酒の肴にもごはんのお供にも、スバラシイものでし。うふふ。
「うーん、まだおなかすきませんねぇー」
おいちぃホテルの朝ごはんを、おなか一杯に食べたうさぎ探検隊の面々は時刻が1時をとっくに過ぎてもおなかがすきましぇーん!
「時任町のだるま屋模型店に行きたいのじゃー」
と、おっしゃるタケちゃん。はぁい、確かソコ、五稜郭の近くでしよね。うさが地図を見てあげる!いこまんの運転で車は進んで、みんなで、しょの模型店が開いていることを祈りまちた。なむなむー。
「あ、あれ?」
「んー、車をつけられるところがない。タケシ、ぐるっと廻るから飛び降りて」
「なんか青い雨戸が降りてて、ちょっと不安ですね」
たーしーかーにー。入り口の半分は青い雨戸が閉まっていて、残り半分も、昔の田舎によくあった半透明のガラス入りのドア(?)で、なんか、営業中という活気が少しも、伝わって来ないカンジ……。
「いや、あれはあいとるんじゃないか?」
助手席でタケちゃんが、通り過ぎちゃったお店を振り向きつつ、おメメをきらきらさせながらユいまちた。
「昨日は全面が真っ青じゃったんじゃー」
お、しょうなの?だったらちっとは期待できましかね?市街地をぐるっと回りこんで、もー一度、模型屋しゃんの前に来て、タケちゃんはガチャッとドアをあけて。
「じゃあ、行ってくるが」
嬉しそうに出て行きまちた。五稜郭のお祭りのせいで交通量が多くて、あまりお見送りも出来ましぇんでちたが、車の中でうさ一同は営業ちていることを祈りまし。なーむー。
うさぎ一行も五稜郭へ行こうかと頑張ってみまちた。が、お車だとどーちても、駐車場が要るのでムリムリみたい。ま、明日にすりばよいでしよ。模型屋しゃんの先のコンビにに寄って冷たいコーヒーを買ってごくごく。ふぅ、いいお天気だからコーヒーがおいちぃよぉ〜。みんなでお喋りちて、そりから近くの公園へお花見に。
「桜がきれい、ほんとーにきれい。今年は部署移動で年度末・年度初めがとっても忙しくて、花を見ている余裕がなかったの。見れてうれしいなー」
と、仰りながら公園の喫煙コーナーで霞を醸成ちていたかまたん。車に帰る途中で落ちていた桜の花を、うさに拾ってくりまちた。ありがとぉー!
二年前にいこまんと来たときは同じころだったけど、桜はもう葉が出ていて、藤の花が咲きかけだったよーな。ダテ在住のTしゃまにお伺いしたところ、今年は一週間か十日くらい遅かったんだって。きっと桜の花もうさぎ探検隊を待っていてくりたんでーし♪
「お昼はどうします?」
「あ、実はタケシからリクエストが。滞在中に一度、廻ってるお寿司を食べたいそうです」
おお、しょーなのね!らじゃでしよー!函館で廻っているお寿司といえば、函太郎で、き・ま・り!読み方は(かんたろう)でし。(はこたろう)じゃないよー!
「ああ、あの凪さんといこまんさんが、ANAのクーポンで食べ放題をしたお店ですね?」
「そうです。ちょうど、ここからなら海沿いの浦賀本店が近いですよ。五稜郭の裏にも支店がありますが、今日はそっちは避けた方がよろしいでしょう」
函館の地理をなんとなーく分かってきた凪しゃんがユいまし。
「ああ、ホテルからの途中にあった」
「そうです。海のそばで、景色もいいし」
「じゃ、ランチはそこにしましょうか」
しょーちているうちに、タケちゃんの模型店探索も終わりまちた。お迎えに行きましのー。船よりも飛行機中心の品揃えだったしょーで、ほんのちょっとだけしょんぼりのタケちゃん。ドンマイよ!とりあえず聖地巡礼を済ませて、タケちゃんは『正しいオトナオタク』から『正しいオトナオタクすべさる』に昇進でし。
「あんまり嬉しくないのぉー」
しよんなことをユいながら辿り着いた函太郎浦賀本店の広い駐車場に車を入れて、午後二時過ぎのランチでし。んでもね、イベントの時はいつもこんな時間になっちゃうから、よくあることだけどね。
てってと歩いて、こんにちはーっ!
うさぎ探検隊でーし!五人でーし!カウンターでオッケーでーしっ!
こんな時間でもお客さんはソコソコ入っていまちたが、まぁでも、なんとか五人、並んで座れまちた。しょんで目の前にはレーンが流れてまし。流れているのはレーンだけで、お寿司のお皿は見えましぇん。時々、フルーツやプリンが来るだけ、デシ。
「どうぞ、ご注文くださいっ!」
うさたちのエリアの担当らしいアンチャンがにこにこ笑いながら声を掛けてくりまちた。ここのは機械ではなく目の前の寿司職人しゃんが握ってくりまし。実は札幌の根室花マルもしょうなのでしが、人気がある回転寿司というのは、廻っているのはレーンとデザートと番外メニューだけ、だったり、よくいたしまし。握りたてが食べれるからうさはしょの方が嬉しいけど、廻るお寿司を食べたいと仰っていたタケちゃんは不本意じゃないかな?
「私の話を聞いてここに来たがっていたんだから大丈夫よ、うさ」
あ、しょーなのでしか、ヨカッタ。んじゃ安心して、えーっと。
「軍艦三味と鮭のチャンチャン焼き」
食べ物を注文させればすばやい行動力を見せる凪しゃんが先陣を切ってのご注文。はいっと聞いてくりた板しゃんは、
「軍艦三昧、オーダー入りました」
と、カウンター内のマイクに向かってユいまちた。んー、確か前回も軍艦は厨房で作られて来たよーな記憶がありマシ。ウチの凪しゃんは軍艦がダイスキなので、今日も担当のシトは忙しいと思うの。よろちくデシ。
「こ、こぼれいくら軍艦というのを……!」
お、でまちたね、イクラダイスキしゃん!
「本まぐろ三昧じゃー」
「炙りサーモン」
「ほたて」
「たらば」
「甘エビ」
「かんぱちー」
「ホッキー」
と、次々オーダーちていくうちに、ちょっとずつ、レーンの上を番外メニューのお寿司が廻り始めまちた。半端や中オチを利用ちたらちき軍艦が来るたびに、そりは凪しゃんの席より先に流れていくことは、決してありましぇんでちた。
「イカ、美味しいー。凪さんもどうですか?」
「そう、函館のイカは美味しいです。でも神湊のイカはもっと美味しいですよ。ヤリイカですから」
「え、神湊って、福岡と北九州の中間の?」
「そうです。透明で、生きてます。胴を持ち上げたら足を伸ばして抗議してきますよ」
「え、ええっ?!」
「呼子のイカも有名ですが、アレは殆どが宗像からの送りです。送ってるうちに鮮度が落ちるので、宗像の神湊が一番美味しいです。今度ご一緒しまいすか?」
「ぜひー!」
「行きまーす!」
と、お話をちたのが5月の半ば。シーズンを待って6月の下旬には、凪しゃんはお二人を神湊と宗像大社にお連れいたちまちた。こーゆーコトに関しては行動力のあるシトでし。ふぅ〜。
まぁ、とにかく、食べて、食べて。おなかいっぱい、もー入りません、というほどに五人で食べて、けふけふ。
「9724円です」
それでも1万円いかない、素敵なお店でしぃ。ちかも、お車にのんのちた後で、いこまんが。
「はい、これ、タケシから。私たち二人分」
と、五千円札を出してくりて!
「えっ、いいんですか?」
「ありがとうございまーす」
他の三人のランチ代は1800円もしなかったことになって、ちまいまちたのでし。きゃあ、タケちゃん、気前がいいでしの。らんらん♪
「これからどーするんじゃ?」
「もうホテルにチェックイン出来ますけど天気がいいし、車は6時まで借りれるので、せっかくだから、函館山にでも行きますか」
「わぁーい、賛成ですー」
「行きまーす」
おなか一杯、シアワシ一杯のうさぎ一行は、函館山に進路をとったのでちた!