うさぎの銚子をちゃぷちゃぷ日記・しょの2

 

 

 マグロ、しょちてしょりを食べるための、タクシーッ!

 という、うさと凪しゃんの叫びは探し回ること5分と少々で報われまちた。ヨカッタ。もーちょっとで、音波で太平洋を割ってしまうところでちたでしヨ。

 銚子駅前で拾ったタクシーしゃんに720円を払って、『丼ぶり・定食屋 久六』しゃんに到着ちたのは正午になったかならないか、という時間帯。ん、ナンか人気がないでしの。平日のお昼時だからかな?おんもにのれんが出ていたので、凪しゃんとうさはがらりと引き戸を開けまちた。よ、よろちぃでしか?

「いらっしゃいませ、どうぞ」

 にっこりうさたちを迎えてくりたのは優しそうなおばしゃま。うさたちは口開けのお客でごじゃいまちた。食べようと思っていた鮪の刺し揚げ定食は時間がかかるということで諦め、鮪のスタミナ唐揚げ・鮪のお刺身・鮪和風サラダ、しょりにごはんとお味噌汁と小鉢がついた定食を注文〜。

 スタミナ唐揚げは何処がスタミナか分からない、から揚げというか……?

 お刺身は冷凍ではないようでしが、薄いし、量が少ないし。

 鮪和風サラダは美味しいけれどお刺身と同じく薄かったデシ。(背景画像参照)

 んー。ま、こりが現実というモノかもしりましぇん。ゴハンをお代わりちたし、お味噌汁美味しかったし、お店のシトは親切でちた。出て行く時は満席に待ちの行列も出来て、人気店であることが伺えマチタのでし。

 要するにうさは贅沢なの。だって玄界灘の潮風に吹かれながら生きているうさぎだもん。川端商店街や柳橋市場の鮮魚店が副業にやっているランチを日々、飽食ちていましからねぇ。

物価の高い関東では、ランチ1050円というのはお得なのでちょう。んでこの定食は、きっととってもおいちぃのてちょう。

 ちっと期待はずれ、とまではいかないけれど現実を見たよーな気持ちで、凪しゃんとうさうさは出張先へ。こんちゃー、とご挨拶、お仕事しまちたが、なにしたか覚えてましぇん。ちっと疲れてホテルに到着ちたのは18時ごろ。

平日なのにお昼を食べた、うさと凪しゃんはあんまりお腹がすいていなかったの。羽田で買っていたパンを食べ、スーツケースに詰め込んでホテルに送っていた『北○道ワイン・07年はつ絞りデラウェア』を飲んで、心ゆくまでお風呂にちゃっぷんちて、うさは早めに眠りについたのでちた。すぴ、すぴ。

 翌朝。

 夕食が軽かったのと早く眠ったせいで、7時に目が覚めてしまった、うさ。

「……」

 凪しゃんとうさはベッドの中で、ちっと考えまちた。ホテル代は会社が出してくりるけど、朝食は自前、昼食はお弁当が支給され、夕食の手当ては1500円、ぷらす出張手当てが一日5000円、というのが今回の凪しゃんの出張明細デシ。お給料とは別に出張手当が、そりも移動日を除外ちて5日分でるので、イマドキにちてはなかなか、おいちくないことはない待遇デシ。ヒコーキのマイルも溜まるしね!

「……」

 しょちてね、日本の税法では、出張手当というものは非課税なのでし。きしししし。という訳で、グルメしゅる予算がないでもない、うさと凪しゃん。しょーちてここは港町。同じく港の博多に住んでいるうさと凪しゃんは知っていまし。こういう町では、漁港の近くでやっている朝ごはんがとってもおいちぃの、デシ。目をつけている港の朝ごはん屋しゃんの地図も、ちゃんとファイルの中に入ってマシ。仕事の資料より整理整頓さりて。

「……」

 しかち昨日のマグロはソコソコ、でちた。うぅーん。

出張先は10時の始まりデシ。泊まったホテルからは徒歩15分。送迎の車も出るのでしが、凪しゃんとうさはしょの距離を歩くと決めていまちた。なぜかと言うとトラしゃんの結婚式のあとで福山城址を散策ちた時、肝に銘じたからデシ。歴史オタクには体力が必須だと。昔の姿を残している史跡であるほど、しょこはバリアフリーではありましぇん。大手門から搦め手へ通る馬道なんかは鉄壁の歩きにくさデシ。うさ、負けないために体力が必要なの!という訳で最近は会社のお昼休みに、凪しゃんを叱咤ちてお散歩に行ってまし。バイク通勤の凪しゃん、意識しないと本当に歩かないからね。

行こうと思っている朝ごはん屋しゃんは出張先から、さらに五分ほど歩いた場所にありマシ。しょこで食べようと思っている『三色丼定食』は1300円。ちかちホテルでしょぼい朝定食を食べても800円もしゅるのでし。歩こう、食べに行こうと決意したうさと凪しゃんは、よっこいちょ、と起き上がり、軽くシャワーを浴びまちた。

銚子の気温は24度ほど。日傘をさして片道20分、トコトコ。うーん、ちっと暑いでし。でも知らない町を歩くの楽しいなぁ。風が吹くたびにお醤油の匂いがちたり、潮の匂いがしたりいたしまし。トコトコ。

海沿いの道を歩いてようやく着いたのは銚子港の外れにある『浜めし』。こちらは朝の8時から昼の14時くらいまでが営業時間という、漁港にマッチちた形態のお店でし。しょの手前にも朝食を出しているお店は何軒かあったけど、うさは初志貫徹で『浜めし』にたどり着きまちた。

時刻は840分くりゃい。おはようございましゅ、と言って、カウンターに腰を下すうさと凪しゃん。一応オンナの朝食の一人客というのは珍しいのかお店のシトはちっと不思議しょうな顔。

「三色丼定食を」

 くだしゃい、と、凪しゃんはご注文。クチコミで評判がよかったメニューでし。ま・所詮は関東の評判。玄界灘と有明海の海の幸に恵まれ、年に三度も四度も極北へ美味を飽食ちに行く、このうさうさの舌をウナラセルことなどないと思いましけれど、ホテルのしょぼい定食に800円払うくらいならここで1300円で知友モンちておいた方が、うさ日記のネタになるだけお得というものでし。

 うさは、差額の500円をもったいないとは思わないうさぎなの。

 おいちくないものにお金を出すのは100円だってもったいないからね。そりくらいならあと500円をプラスちて、まぁまぁのマンマを食べた方がマシというものでし。

 ふぅ、朝茶をのみのみ、ちながら待つこと数分。店内はお座敷のテーブル席が三つ、カウンターが7席くりゃい。漁が終わったらしい猟師しゃんや、ツーリング途中のライターしゃんや、おっきいカメラを荷物からはみださせたシトなんかで半分ほど埋まっておりまちた。ふきゅ。

「はい、お待たせしました。どうぞ」

 愛嬌のあるおばしゃまがうさと凪しゃんに出してくりた、三色丼定食。

「……」

 ナニコレ

 な・に・こ・れ。

 なに、これーっ!!!!!!

 

 

 

                銚子を舐めていたうさぎの驚愕・ツヅク