うさぎの銚子をちゃぷちゃぷ日記・しょの3
あんまり期待ちていなかったうさと凪しゃんの前に運ばれてきた三色丼セット。お味噌汁や小鉢がついて1300円のそりは、宝石のようにキラキラ、輝いていまちた!
「……うわぁー」
マグロはメバチでちょう。キハダにちては切り身が大きいし、身の「さっくり」感はキハダではないと、うさと凪しゃんは判断いたちまちたが、間違っていたらゴメンなしゃい。冷凍さりたことのない近海マグロしゃん、ほどよく脂がまわったのが、おっきいの三きれ!しょんで、イクラとウニしゃんがいっぱい、丼を覆いつくしてまし。オレンジとルビーと珊瑚の競演でし。きらきらぁ〜。
「いただきます」
お箸を持って会釈ちて食べ始めるうさたち。こりね、田舎育ちのうさたちの習慣だけど、カウンターではちっとだけ意識してやってもいまし。だってお店のシトたちのウケがいいんだもーん。お店のシトのご機嫌はとらない(仲良くなるまでは)けど、気に入った時は仲良しになりたいなぁといつでも考えてている欲張りのうさでし。
はぐはぐ。う、ううーん!
マグロ、おいちぃでし。サクムチッとちた、ちっと粗野だけどいい脂が乗ってまし。近海もの天然の証拠に、お醤油につけてもお皿が『どろっ』とならなかったデシ。養殖は鰯しゃんのペレット食べさせてるから、一気にお皿の縁まで脂だらけになるんでしけどね。ああ、この味はボシュかな。ひーちゃんかもしりないな。んきゅきゅ、おいちぃマンマをもぐもぐちながら、しょんなことを考えるうさ、でし。
マグロを一切れ食べ終えて他所によけて(ごはんがほかほかであったかかったから)、今度はイクらとウニを頂きまし。イクラに関してはイクラでし、という感じでちた。うさはぁ、イクラは食べなれた贅沢うさぎだから。佐藤水産のとれとれ季節の新イクラを、お小遣いかき集めて毎年、通販ちている贅沢うさぎだからね!
んでもしょのうさが、「イクラでしね」と思ったということは、偽造イクラではないというコトでし。卵の膜はちっと硬かった(冷凍10ヶ月目くらいでしからね)けど、ちゃんとお口の中でとけまちた。偽造の、皮だけお口の中に残る、あんなことはなかったデシ。そりなりに、んまんま。
ウニも、うさはちっと、贅沢なうさでしよぉ〜。南国だけど寒流が磯を洗っていく福岡・長崎・大分のあたりでは、ウニが地元で獲れるデシ。大分のまぁこしゃまが、ウニを一板、与えてくだしゃった夕餉もありまちた。柳橋市場でもミョウバンに漬けていない塩処理だけのウニウニが、今の時期だと一板1800円くりゃいでしから。うふ、うにを板単位で語る、うさぎは贅沢うさぎでし。らんらん♪
ちかち。
しょんなうさを脅かす、ウニの、甘さぁ〜!
「……」
ぼそっと凪しゃんが呟いたのは、『これ大丈夫なのかな』でちた。何がって、原価率デシ。食べ物は大体、原価の倍から三倍の値段をつけなければ経営がなりたちましぇん。ごはんにお味噌汁、マグロにイクラ。しょんでこの、イクラしゃんがもう、親の仇のよーにぼってり、乗せられておりマシ。一板の半分は確実、三分の二に近いんじゃないかちら。
「生の板ウニは外国産の冷凍モノでも、市場で一枚、700円はついてたけど……」
年に何度か、長浜市場に朝マンマ食べに行く凪しゃんがユいまちた。うーん。きっと銚子は日本ではないんでしよ。地の果てだったし。アムアム。
「ふぅ」
大食いのうさと凪しゃんにちて、おなか一杯まんぷくの、シアワシな量がありまちた。漁師しゃん相手の定食屋しゃんでしからネ。注いでもらったお茶をごくごく。周囲の漁師しゃんたちはビール飲んでまし。
いいなぁ、うさも飲みたいなあ。
……でも。
漁師しゃんたちは飲んでいいんでし。だって、夜中の二時頃から海に出て働いて、獲ってきたお魚を市場に出荷ちおわったのでしもの。でも凪しゃんはこりからがお仕事。お酒はダメでしよ!
「分かってる」
ごく若い頃、アパレルでちっとだけ派手にやっていた凪しゃんは昼休み、ランチもやっていた職場近くのバーでビールがランチの代わりという、アンタはイギリス人ですかっという無茶も行っていまちたが……。
おごちしょうしゃまでちたとご挨拶、しょうちててくてく、歩いて五分の出張先へ。しょの手前でお魚屋しゃんが売っていた『名物・磯揚げ』を買いマチタ。魚肉ボールみたいなもので、イワシとアジが美味しかったでし。
職場ではお弁当の折り詰めが支給さりまちた。日によってハンバーグだったり、焼肉だったりソーセージだったり、色々あったけどけっこう豪勢なお弁当でし。うちの凪しゃんはそりを、持参の風呂敷(北海道ワインしゃんに貰ったの♪)で包んでホテルにお持ち帰り、しょりと磯揚げで夜ゴハン。はぐはぐ、おいちぃでし。基本、人付き合いが嫌いで、ひきこもり生活を愛する我が家の凪しゃんは、夕食のお誘いを謝絶ちてホテルで一人、飲み食いしゅるのがスキなオナゴでし。
えらいシトからのお誘いを(しょりがの込みのじぃじぃでない限り)はきはきお断りできる凪しゃんは、だから出張を嫌いではないのかもしりましぇん。
酔っ払いつつ、会社の経費で送ってもらったスーツケースからノートパソコンを取り出し、カタカタ、『ベスター』を打つ凪しゃん。ノートパソコンは古くてネットには繋げないのでしが、テキストを打つにはジューブンでし。
そりからたーっぷり一時間、幸福に、うさと凪しゃんはお風呂に入って、しょんでネンネをちたのでちた。シアワシ……。
翌朝。
本日は目的をもってむくりと、7時過ぎに起きた、うさ&凪。
「……」
シャワーを浴び、着替えててくてく、銚子港へ向かいまし。
まってて、『浜めし』、うさの朝ごはん〜♪
うさぎの銚子の朝ごはん ツヅク