うさぎのお銚子ちゃぷちゃぷ日記・しょの5

 

 雨の日は熟睡ちてちまううさぎは翌朝、七時過ぎに目覚めまちた。なぎしゃんは既にお風呂に入ってまし。なにせ昨日、ネンネちたというか酔いつぶれたのは十時になるかならないか、という時刻でちたから。怪獣ナギンパがお風呂で暴れる音を聞きながらうさはちっと考え込みまちた。なぜって、うさの予定では今日は朝ごはんを食べずに8時の高速バスで浜松町へ向かい、世界貿易センタービル地下の『あおしま』で、アンヨのキレイなおねいしゃまの脚線美を眺めながら粒胡椒ステーキランチを食べると、心に決めていたから、デシ。

 まあでも、ちかち、浜松町には来週のザンスクおんりぃで行けるかもちれない。きっと行ける。売り子をちてくりるまぁこしゃまも、遊びに来てくりるみーちゃまもやさちぃから、イベント後のらんらんランチに付き合ってくりる筈、でし。

 銚子には二度と来るかどうか分かりましぇん。もちかちたらもう一生、来ることはないカモカモ。ううう、ううぅーん。

 ソファでタオルにくるまってネンネちていたお寝坊うさぎはタオルの中で、こてん。お耳を座面に伏せて悩みましぃ〜。即断即決のうさぎにしては珍しい逡巡だけど、だって、でも、おんもが雨なんでしもの。けっこうざんざん、降ってまし。

 あぁ、でも。……でも。

 銚子のマグロしゃんがうさを呼んでいる〜。三日間の朝ごはんをお世話になったおばしゃまも、うさを待っているかもしりましぇん。うぅーん。おんもは雨だけど、だけど。

 だけど、でも。

 うさはがんばりまし。美味しいマンマの為ならば愛する寝床から起き上がり、雨の中でもド根性を振り絞って歩きまし。うさは、んーっとオッキ、いたしまちた。風呂上りのなぎしゃんも、裾の短いワンピとサンダルを着込みまし。足元は素足で手には雨傘。このシトも、普段の会社に行く前のグダグダさとからは考えられないくらい、マンマに関しては根性入ってまし。やはりANNA、アんたナにアそんでんのクラブの一員とちて、ここはやっぱり、がんばるんば、でしっ!

 傘をさしてうさたちはホテルを出まちた。雨は降るふる、人兎は濡れる、越すに越されぬ田原坂〜、じゃなかった、えっと。

 さか、さか、さかぁ……、あり?

 銚子は平べったい町で、途中に坂は、イッコもありましぇんでちた。

 世間は火曜日、平日の朝。通り過ぎるお醤油工場からはいいにおいがしまし。ああ、見学できずに終わってしまったデシ。ま・会社のお金で来たのでしから、仕方がないのかもしりましぇん。テクテクと歩いていくと、濡れ煎餅のお店の前を通りまちた。お煎餅は帰りに駅前で買って帰りまちょう。てく、てく。

 銚子電鉄にも乗れなかったし、犬吠岬は車で通っただけでちた。んでも、ま、仕方ないでしね。10時から19時まではお仕事だし、所詮はヒキコモリ体質の凪しゃんをつれているから、夜遊びもちなかったし。あぁでも今回の出張は本当にお金を使わなかったなぁ。食費を7500円、出張手当を25000円、あわせて32500円、会社から手当てとちて貰った凪しゃんでしが、出費は初日のランチが1050円、そりから1300円の三色丼セットが一回と、800円のお刺身定食が二回。夕食は支給されるお弁当だったしお酒は持ち込みだし。お弁当のおかずというか酒の肴にちた、お惣菜やらマックチキンとかを合計ちても5000円もいかないでし。うぅーん、シアワシ。

 しょんなことを考えながらてくてく、銚子港を通り過ぎて、『浜めし』のお見せが見える場所に出た、とたん。

 なんか、なんかね。

 わぁ、って、ね。

 ……声が聞こえたのは気のせいかなぁ?

 時刻は810分。うさと凪しゃんが玄関の引き戸をあけたら。

「おおー」

「来た、きた」

「いらっしゃい」

「よござっしやったのー」(←こりは違うかも。聞き取れましぇんでちた)

 お座敷の漁師しゃんたちが、声をかけて、拍手ちてくりまちた。

「……」

 さしゅがの凪しゃんとうさうさも、ビックリ。

 極北のフォレストナントカという道の駅で雪に触っていたら屋台のおっちゃんが焦げたフランクフルトをくれたり、みるく村でリシャールヘネシーをおまけちてもらったり、色々と経験ちてきたつもりのうさうさと凪しゃん。でしが、朝のマンマを食べに来て拍手されたのは初めてデシ。

「まぁー、この雨の中ねぇ。こっちおいでぇ」

 女将しゃまがカウンターの中から招いてくだしゃって、うさと凪しゃんは、三日間、腰をかけ続けた席にお座りいたしまちた。出てきたお絞りでおテテをフキフキ。乾いたタオルでお顔をフキフキ。あったかいお茶をごくっ。何故かアイスコーヒーまで出てきて、ごくごく。

「岩牡蠣のフライを単品と、三色丼セットお願いします」

 朝からやりたい放題の凪しゃんでし。全くあきれちゃう〜。あの、うさにはグラスでミニビールをくだしゃい。凪しゃんは帰りが原チャリなので禁酒よ。うふ、うふ、うふふふ。

「……」

 きゃー、いやぁナニしゅるのぉー!うさのお耳を引っ張らないでよぉー!うさが悪いんじゃないでしぃ、アサイチの便だったから早起きしたくなくってバイクで乗りつけた、凪しゃんが悪いんでしでしよ!

 うさの巣穴から空港まで、バイクではほんの15分足らず。タクシーでも1000円いたしましぇん。ちかちながら公共交通機関で行こうとしゅると、駅までの徒歩を含むと一時間近く、かかってちまうのでし。空港に行くのにまずは空港に背を向けて、駅までてくてく10分以上、歩かなければならないというこの矛盾。ふきゅ。

 季節の岩が着のフライは1000円でちた。んー、んーっ。岩牡蠣、初めて食べるけどじゅーしーでおいちぃよ!びぃるをぐびっと飲んで、ぷはぁ〜。

 らんらん、うれちぃ、いい気持ちぃ〜。

「……」

きゃー、いやぁナニしゅるのぉー!うさのお耳を引っ張らないでよぉー!

 凪しゃんの嫉妬を一心に浴びつつ、カキフライ片手にびぃるを飲んだうさは三色丼もごしょうばん。んー。なんか、マグロしゃんが初日に食べたのと、あきらかに厚みが違う気がするのは、キノセイ?噛み切りにくいくらい厚いデシ。お口あんぐりあけて、んぐっ!

 むしゃむしゃ、ごくごく。おごちそうしゃまでちた!

「アイスコーヒー、もう一杯どうぞ」

 注がれたコーヒーを遠慮なく飲み干して、ありがとうごじゃいまちたとお礼をユって、うさはお店を後にたちのでちた。

 ふぅ。

 銚子のシトは優しかったデシ。しょんでお魚も美味しかったデシ。

 ま・東京のシトも案外、田舎モノのうさたちに優しいんでしけどね。空港や大きな駅の路線図を見上げて呆然とちていると、いつも誰かしら声をかけてくりまし。お江戸の昔から『江戸っ子』は少ないの。お洒落でお金持ちしょうな東京のシトたちの中にもかなりの確率で、南や北のシトたちが混じっているのでちょう。行く先の路線も分からず駅名を見つけることさえ出来ないうさの背中に、かつて上京したてのオノレをご覧になるのかもしりましぇん。ふきゅ。

 てくてく、ホテルへ帰りマシ。帰りの市場向いのお魚屋しゃんで、マグロの佃煮を買って帰りまちた。なかなかおいちかったよ。銚子駅前でぬれせんも買いまちた。銚子電鉄には乗れなかったけど、かわゆい電車は見たでしの。うふふふふ。

「……」

予定より遅いバスに乗り込みまし。浜松町でマンマ食べる時間はなくなったけど、おなか一杯だからいいよね。凪しゃんにはしょの頃、会社からお電話がかかってきて、貰える予定の代休が潰れたお知らせに、ナミダちていまちた。

 ドンマイでし。たかが12日連続出勤じゃないでしか。

 さ、お家に帰りまちょ。らんらん♪

 

 しょちて。

 羽田のラウンジでおいちぃジュースを飲んだり、みるくをいただいたりちて。

 ヒコーキがコンピュータートラブルで(誰かか携帯を弄っていたせいとか)滑走路で立ち往生、出発が一時間遅れ、しょのせいでザンスクオンリーに新刊が発送できなくなり、あわててまぁこしゃまの泊まるホテルへ送らせていただいたり。

 ザンスクの当日も、夕方からお仕事が入ってしまい、三時のヒコーキに飛び乗るべく1時30分には撤退、搬出をまぁこしゃまとみーちゃまの手を煩わせ、二人とランチしゅることは叶わず、しくしく泣いたり。

 色々ごじゃいすまちたが、うさぎは元気デシ。

 銚子・東京、しょちて旅日記は、極北編へと続くのでちた。らんらん♪

 

 

             日本列島をおマタにかけるうさぎ 拝