うさの函館かじかじごっくん旅行記・しょのナナ

 

 

 函館山は夏季の観光シーズンの夜間、自家用車は乗り入れが制限さりていまし。駐車場のキャパや渋滞を考えれば仕方のないことでちょう。頂上へ行くには、タクシー・バス・ケーブルカーという手段がありまし。うさうさはちっとお贅沢にケーブルカーに乗りましの。おねいしゃん、うさぎ一枚、くだしゃーい!

 往復で1040円を支払って、何十人も乗れるケーブルカーに、んしょ。おお、函館山の急斜面が足の下にあるよ!すりる満点でし!きゃー、というくらいの角度を登るから時間は短かったの。ラクチンで楽しかったぁ〜。

 頂上には修学旅行のシトたちが居まちた。ちっと人が多かったけど、夜景は素晴らしく鮮明でちた。んきゅん、しゅてきでしぃ〜。世界三大夜景とユわりるキラキラの世界を、うさは眺めておりまちた。ら。

「山すそに、すごい派手なラブホがありましたね」

 いこまんが仰いまし。うん、うさもケーブルカーの中から見たよ!お派手なラブホでちた!

「あれはロシア正教の教会です」

 地元のTしゃまが教えてくりて、うさといこまんはチンモク。まちがえちゃった、でしぃ〜。

 函館山は風が強かったけど、眺めは本当に綺麗でちた。ちっと迷子になりかけながら、写真撮影もちてもらったの。ちかもTしゃまの旦那しゃまのコネで、写真は無料でちぃたの!う、うれちぃ〜!

 写真を撮る時は、まずフィルムに夜景を写して、そりからフラッシュ焚いての二重写しで、人物も夜景もキレイに映るよう、工夫さりていまちた。さしゅが、ぷろふぇっしょなるぅ〜。せめてものお礼にうさ、宣伝ちておきまし。ケーブルカーを降りて建物内に入ってしゅぐ左手の、通路を通って屋外に出ると、優しくて親切な写真屋しゃんがありましよ!

 お土産売り場で、いこまんは切手を買ってまちた。うふ、うふ。うさはなきうさぎの木彫りを見つけてシアワシなキモチになってまちた。なきうさしゃま、お元気かなぁ。

 ケーブルカーでまた降りて、ふぅ、楽しかった。前回はお天気が悪かったから函館山の山頂は霧に閉ざされて、ケーブルカーも動いていなかったからなぁ〜。うさ念願が、また一つ叶ったよ!うーれちぃ、うれちい。連れてきてくりてありがとぉ、Tしゃま!

 とか、思っているうちにケーブルカーは麓の駅へ到着。ん、ここにも売店がありまし。お?

「すいません、ちょっと失礼します」

 凪しゃんが売店に駆け込みまし。何かと思ったら、あ、売店の奥のサッポロクラシックを二本、掴んでお会計ちていまし。あーあー、もー、うさツッコムの疲れたからナンにもユわないけどぉ〜。

 徒歩一分、だけど急勾配の坂が要注意、の距離を歩いて駐車場へ。ふぅ、たのちかったぁ〜。と、思っているうちに凪しゃんはビィルの栓を開けまちた。『プシュッ』っていう音でシアワシになる単純な凪しゃんでし。

「帰り、コンビニに寄って飲み物を調達しましょうか」

 あ、ありがとぉ、Tしゃま!漁火通りのセブンイレブンに寄ってもらって、お買い物、おかいもの。飲み物、といったらお酒に決まってまし。クラシックの大きな缶、サキイカ、うふふふふ。

 くじ引きをやっていまちぃた。へい、凪しゃん出番デシ。悪運の強さを証明ちてきなしゃい!

 と、うさが言ったら凪しゃんが籤を引いて、本当にナッツを当てまちた。バチとクジ、両方にあたりやすい我が家の凪しゃんデシ。コンビニには極北限定のものが揃ってまちた。さしゅが温泉地のコンビニ。ヒグマが吼えてる図柄のガラナドリンクをうさうさも買い込みぃ〜。こり南国で凪しゃんの会社のアンチャンたちにしゅんごくウケまちた。ま・ガラナという響きに幻惑、さりているかもちれないけど。若いアンチャンでしからね!

 北海道ワインの『道民還元』もありまちた。買いまちた。北海道ワインしゃんは小樽のワイン屋しゃんでここは函館でし。んでも、いいの。南の地に住むうちにとっては函館も小樽も北国なの。ワインしゃん、今夜はうさと寝ようネ。んで、一緒に南国へ帰ろうネ。らんらん♪

 てれびでナルニア物語の第一話を見て女王しゃまのサドっぷりにうっとり。しょちてTしゃまに、申し訳ないお土産をたくさんもらって、バイバイ、でし。Tしゃま二日間、本当にありがとぉ〜!ご家族しゃまにも、どうじょよろちくお伝えくだしゃい、でしぃ〜!うさといこまんはまた来まし!今度は車を麓に置いて、坂をんちょんちょ登って、外人墓地の中にある喫茶店でお茶を飲みまちょうネ!

 お車にうさ一行を2日間、積み込んでくりたTしゃまに感謝しつつ、うさはお見送り。うさはこの、愛を忘れないぃ〜♪

 ナルニア物語を見終わって、うさたちは再びのお風呂へ。ふぅ、夜遅いから、殆ど貸切デシ。海が見えるサウナにごろんと転がって、シアワシィ〜。神様、うさはうさぎなのにこんなにお贅沢をさしぇてもらえて嬉しいデシ。こりからも一生懸命働きマシから、よろちくお願いしまし!

 お風呂から上がって、お布団にコロンと転がって。

「明日は何時に起きるんですか?」

 いこまんが凪しゃんにお尋ね。携帯片手に、目覚ましをかけてくれりるみたい。

「旅行中にそんな。目が覚めた時が起きる時間ですよ」

 しょの主義のしぇいで今日、朝市に行き損ねたことは棚に上げて凪しゃんが答えまちた。うさはあきれたれど、いこまんは納得ちてくりて、電気を消して、ふぅ〜。

 ごそごそお布団しゃんの中を這って、うさはいこまんのお肩に懐きつつ。

 今日もとってもたのちぃ一日でちた。おやしゅみなしゃい、でし。

 すぴーっ。

 

 

 翌日。

 寝たいだけ寝んねちたうさうさといこまんと、おまけの凪しゃんは目を覚ましまちた。

「……ふぅ」

 ヨタヨタちながら目覚めて、朝風呂へゴゥ!ばちゃばちゃ、気持ちいい〜。そりから朝ごはんへ。あり、逆だったかなぁ?まあいいや。朝ごはんもとってもおいちかったことをお伝え、いたしまし。イカサシはもちろんありまちた。んで、昨日のマグロがヅケになっていて、うちの凪しゃんは朝からマグロのヅケの山かけ丼を、むしゃむしゃ食べて、おりまちた。

 いこまんは上品に洋風。好きな具をとったらホットサンドニチテクリるサァビスがあったヨ。うぅーん、今日はフルーツもきちんと食べて、満足・満腹でし。朝日に輝く海がとってもキレイ♪

「今日は月曜日ですから、記念館は休館かもしれません。電話を掛けてみます。閉まっていたら植物園に行きましょう」

 凪しゃんがユってお電話。ちゃんと営業ちてまちた。ホテルをチェックアウトちて、スーツを空港に運んでくりるさぁびすを申し込んで、と。二個700円で、スーツケースしゃんとはバイバイ。また空港で会おうネ。たしたし、ホテルの前のバス停へ。しょこから函館行きのバスにのんの。昨日から使っている市電・市バスの乗り放題チケットでしから、無料なのでし。らんらん♪

 『啄木公園前』のバス停で降りて、土方・啄木記念館へ。中はなんだか、お香の匂いがちていまちた。クンクン。展示物はえーと、あーっと、うーんと。

 ひーちゃん関係の展示物は殆どが雑誌に載った写真をモトにちたレプリカでし。模倣元が同時代のモノであるかどうかさえ、我が家の歴史&武器オタクが眉を寄せていたノもありまちた。

「昭和の『燃えよ剣』ブームの時に生産されたお土産用品の展示場、だと思えばよい」

 というのが、館を出た後の凪しゃんのコメントでし。ううーん。人物認識がまんま、史実と言うより『燃えよ剣』でちたねぇ。ひーちゃんのことを『武士』になりたかった男、『百姓出身』で武士を夢見た男と連呼ちていて、まーしょのとーりなんでしが、しょちてしょの証言はひーちゃんのご実家から出ているので、うさが否定しゅるのは失礼なのでしが、歴史の中でだいぶ意味が違っているよーな……。

 ひーちゃんの時代になると、百条から直参になるのは夢でもなんでもないでし。動乱の幕末、幕府は人材を求めてまちた。幕府武講所の師範役に立候補ちた近藤しゃんもしょうでしが、『武士』というより幕府に仕える『抱え席』『御家人』の新規召抱えはフツーに有り得まちた。

 土百姓から武士へ、というよーな、身分制度に挑戦という大きな夢、ぼぉいずひぃあんびぃしゃす、みたいに表現しゃりると、ちっと違和感が……。

 どっちかというと、いいとこのボンの家業手伝いが、公務員臨時採用試験に挑むよーな、もちろん努力が必要なことでしが、夢というより目標と言うか、ふきゅ……。

 ま・記念館の話に戻りまし。学術的な価値がかすかでもあるのは書の数々でしが、ひーちゃんのはないしなぁ。江差の海陽丸にはあったんだけどなぁ。ま・とりあえずうさが聞いていたお話よりは、ちっと進歩が認められたことをここに記しておきまし。ひーちゃんが池田屋で着用して刀の跡が残っている『鉢がね』、以前はまるでホンモノのよーに展示ちてあったしょーでしが、今では二段の棚の下段に追いやられ、「歴史群像○年○月号の記事による」とかって、レプリカであることを伝える紙がちゃんと張ってあったでし。

 一階がひーちゃん関係の展示、二階が啄木しゃん関係の展示でちた。こりに関してはうさもコメントを差し控えマシ。営業妨害になってちまいしょうだから。んでも、繰り返しましが、温泉地にありがちな秘宝館の一種と思えば面白いてしヨ。愉快なお土産も揃っているし、一度は行って損はないと思いマシ。うさは、うさが知る限り、二本で一番凛々しいキティちゃんを買いまちた。ひーちゃんの写真のコスプレ、外股に開いたアンヨがかわゆいキティちゃんでしの〜。

 しゃて、しょりなりにたのちんだ記念館を出て、うさ一行はトコトコ。バス停一つ分を歩いて、回転寿司の『函太郎』へ!

 いざ、出撃ぃ、でぇーし!