うさぎの大分まる齧りお日記 5

 

 

 中華料理のお店から帰って、コロンとリビングの床で丸くなってちまった、うさ。同じく転がった凪しゃんをAぢゃ子しゃまとまぁこしゃまが誘導ちてくりて、ベッドにゴロン、ちたのは見ていまちた。うさも運んでくりて、リビングの隣のお部屋でぴす、ぴす。とっても広いマンションには、おっきぃリビングと続きの寝室のほかにもお部屋が幾つもありまちた。豪華でちた。でも家具は殆どなかったデシ。

「壁のつくりつけのクローゼットが二つ、丸々あいていますから、お泊りグッズをキープしてくださいよ。片方はAぢゃ子さん、片方は凪さんで」

 とか、優しいまあこしゃまが昼間、仰っていまちた。お泊りグッズというか、寝袋はキープさちていただこうかなぁ……。ぴす、ぴす。

 夜の10時には意識を失ってちまったうさが、むっくりと、起き上がったのは午前五時ごろ。んきゅー、よく眠りまちたぁ!お部屋からリビングに出て行くと、あ……。

 リビングにはまぁこしゃまとAぢゃ子しゃまが、ネンネ。

 うさ、この二人の寝姿は最近、見慣れておりましの。Aぢゃ子しゃまはうさの巣穴の常連だったし、まぁこしゃまとは、9/138/23のイベント前泊をご一緒ちたからね。しょの前にも8/1に博多のホテルで泊まったし、しょの前にも……。トラしゃんの花嫁武者修行で安心院に行ったときも一緒にネンネ、ちまちぃた。

 Aぢゃ子しゃまはベッドの端っこで相変わらずの『ファラオの眠り』デシ。このシトは微動だにせず寝息もひそやか〜に、死んでいるんじゃと錯覚しゅるカンジでいつも、ネンネちていまし。

 まあこしゃまはベッドではなく、おっきいクッションに体を預けてうつ伏せで、ぴすぴす。ナンかシアワシしょうデシ。責任重大なお仕事をちているまあこしゃま、しぇめて眠りは安らかに、でしの。うさはお耳をふるっとちて、うさのカラダに年中蔓延ちているねむねむ菌をまあこしゃまに分けてあげまちた。眠れ、ヨイコよぉ〜。

 呪文を呟いてからとてとて、おトイレへ。ちー。しょりからも一度、歯を磨きまし。しゃぐしゃぐ。ネンネの前、帰って来たときに一度、磨いているけれど、かわゆいうさぎは身だしなみに気を使うのでし。

 お顔を洗ってしゃっぱり!

 んで。

 も一度、おベッドへ戻って、くぅ、すぴぴ。

 週末の醍醐味・二度寝の夢を味わったの、でちた。

 

 

 みんながもぞもぞと、起きだしたのは朝の八時くりゃい。お風呂からは温水棲怪獣・ナギンパが暴れている音が聞こえまし。うさも温泉に入りたくてとてとて。水・お湯の他に『温泉』の蛇口がありまちて、じゃーっと出てくるお湯を洗面器に注ぎまちた。オテテの先をちゃっぽんと入れたら、アチチチ!

「別府の湯は熱いよ」

 湯船の中から凪しゃんが、ミョーギノヤマハフカイゼの口調でコメント。ううっ、しょーでちた。源泉が幾つもあるこの土地では、比較的低温の観海寺温泉。そりでも50度〜60度は平気であるのでし。アチチチ。仕方ないから勿体無いけど、お水を足すでしの。じゃーっ!

 今度は早めにお湯を張って、ぬるくなった頃に源泉のまま、ちゃっぽんしゅるでしぃ〜!

 あったかいお湯にシアワシに浮かぶうさ。ああ、五臓六腑にしみわたるこの心地よさ、シアワシ……。お風呂上りに冷たい飲み物を、ごく、ごく。

 ああ、いいキモチ……。

「今日はこれからどうしましょうか?温泉はスギノイホテルの棚湯に入れるクーポンもあるし、他にもたくさん、立ち寄り湯がありますよ。朝食は、ランチは?」

 まぁこしゃまが気を使ってくりまし。くーぽんはお妹のかまこたんがゲットちていてくりたの。ありがとうでし。みんな優しいデシ。んでもお風呂にはまだイマイチ、食指の動かない、うさ。だって今、ほかほか温泉の湯上りだもん。棚の湯はとっても気持ちがいいけれど、今度にいたちまちょう。ほかほか。湯気がおさまって毛並みが乾いてきたうさはふかふか、ほっこりうさぎ、でしぃ〜!

「今日は杵築を散策したいです。月に一度の観光客誘致デーですよね」

 と、ポカリを片手に遊ぶことには下調べに余念のない凪しゃんがユいまちた。杵築観光課に連絡して観光資料を送ってもらっていたのでしから、相当にやる気でし。杵築はまぁこ・かまこご姉妹しゃまのご実家てもありまし。

「じゃあ食事を済ませて。ごはんはですねぇ、別府駅の裏に、サンドイッチの食べ放題のお店があります。美味しくて、コーヒーつきで850円です」

 む、さ、サンドイッチ、でしか?!

 うさ、サンドイッチ大好きなの。にぃにぃが作ってくれる唯一のマンマでし。(詳しくはうさうさ物語・うさ日記参照のこと)ちかもおいちくてしょのお値段とは、まぁ!

 行ってみたいでしーっ!

「じゃあそこで食事、それから杵築を観光しましょうね」

 はいっ!ありがとぉー!

 うさうさ一行は9時にまぁこしゃまのお家を出まちぃた。駐車場からはしゅてきな海が、見えまちた。あぁ、うさ、ここのうさぎになるでしぃ〜。ゴロゴロゴロ。

 ゴロゴロちていてもお腹はふくれないので起き上がって、Aぢゃ子しゃまのお車に乗り込みまし。ウンチョ。

「昨日あれだけ食べたのにちゃんとお腹がすくって不思議ですねー」

 う、うん。そでしぃね。たいへん健康な食欲を、うさぎのうさも感じてまし。昨日、夜遅くまであむあむ・のみのみちたのに不思議。おいちぃマンマはカラダにも良くて、そりでおなかがすくのかな。てへ……。

 高台のマンションから坂を下って、うさ一行は別府の駅裏へ。うさは福岡のうさぎだし、Aぢゃ子しゃまは山口だから別府には何度も来ていまし。保養地でしからねぇ。だいたいの土地勘はあるでしの。明るい朝の光の中、まあこしゃまのナビに従ってAぢゃ子しゃまが運転、しょんで着いたのは、『青山コーヒー舎』でしっ!

 カウンターが7席くらいとテーブルが二つ三つ、こちらもこじんまりぃとちたお店。9時から始まるサンドイッチバイキングを目当てに、既にお客さんでいっぱい。うさ一行はカウンターにお座り。三人の後でご夫婦が入ってこられて、そりで店内はいっぱいになってちまいのちた。何人か満席で帰っていたでしの。人気店でしのねぇ〜。

 んで、サンドイッチは、本当においちかったでしっ!

 食パンのサンドイッチだけでなく、オープンサンドや丸パンや、トーストサンドもありまちた!ゴーヤとチーズの、カレー味のサンドがしゅんごくおいちくて、うさ、何枚も食べてちまいまちた。他にも、卵やスパム、お肉に、ツナ、ハム、お野菜、ポテトサラダなどなど、カウンターの中でマダムが一生懸命、手作りで作ってくりる、つくりたてバリエーション豊かなサンドイッチをはぐ、はぐぅー!

 うちの凪しゃんなんか、取り皿に山盛り、三回もお代わりちていまちた。よく食べるオナゴでし。でもAぢゃ子しゃまもまあこしゃまも、おいちぃおいちぃと、あむあむ。もちろんうさぎも、アムアム。プチデザートのお皿もあったけど、キャラメルナッツの載った甘いオープンサンドでシメて、ふぅ〜!

 おいちかったぁー!しょんで、しゅんごく、おなかいっぱいでしーっ!

 ああ、うさぎはとっても、おシアワセ。お耳を揺らしまし。お会計をちてお店を出る時に、まあこしゃまが挙動不審でちた。どちたの、ナニをちていたの?

「いつもはお店の周囲に、すごくお年寄りの、でもキレイな猫が居るんですけど」

 あ、しょうなの?あっ!あのコじゃないでしか?

 うさが指差すおネコユしゃまに、ううんとまぁこしゃまはかぶりをフリまちた。

「あれとは違います。今日は見かけないから、どうしたのかなと思って。そうしたら、いつもの餌皿がなくて、お花が飾られてました……」

 悲しそうなまぁこしゃま。げ、元気、出してくだしゃいな。生きていれば時が流れて、サヨナラは絶対に来るけど、シアワシに生きていればシアワシに月に行けましヨ。あっちにはまたお友達も居るし、できるし、ネ。

 ぺろぺろ、元気出してー!

「あ、見てうさ。駅前高等温泉だって!」

 お車は杵築へ向かうべく、別府駅の方向へ。歴史のある、あり過ぎてややレトロな感じになってちまつたけど最近ではしょの古臭さが再評価さりている、この別府の街、デシ。よいとこでしからみなしゃま一度、ぜひおいでませ、よ!

「高等っていうことは並もあるのかな?」

「あるそうですよ。並湯は炭酸で、高等は硫黄泉です」

「うーん。源泉の町、別府ですねぇ」

 必死で地下をボーリングちて汲み上げたイドキの温泉ちは格がチガイましのよぉ〜。ヒノモトのこの国の源泉の五分の一が、この大分には集まっておりマシ。

「あ、宿泊もできるんだ。個室で2500円、大部屋で1500円。ふぅん」

「今日は満室みたいですけどね」

 しょんなお話をちながら、お車は海沿いにくだり、昨夜と同じく国東半島を、今度は逆に、廻ってゆきましよー!

「ああ、お天気が良くて最高。青い空バンザイ!」

「Aぢゃ子さま、杵築に来られた事は?」

「国東自体が、初踏破でーす!」

 楽しそうに仰るAぢゃ子しゃま。うさうさはね、実はドライブで駆け抜けたことがあるの。な、なきうさしゃまが、もう五・六年前に、来られた時に、一緒に杵築城に行ったの!極北の地にはお城が少ないから、足軽の格好をちたりちて、しゅごく楽しみまちた。うふふ。

「かまこが実家に行っているので、そこに車を置いて、街中はマーチで走りましょう」

 というまあこしゃまの提案に、はぁい!はあいのついでに、あの、実家に行くのでちぃたら、ワンコしゃんのジョン君に会える、かな?

「いいですよ」

 にっこり笑ってくりたまあこしゃまに、うさはスリスリ。

 たのちぃ大分・二日目の幕開け(既に満腹状態)でしっ!