極北、胃・カモーン!モノガタリ・4
しゃて、裏切りのもと南国人のWしゃま、二本目の親知らず(牙)つきのトラしゃん、そうちてうさとヨボヨボ凪しゃん一行は、ホテルのシャトルバスにのんのちて、ぶろろーん。石狩街道を茨戸川(?)に添って、札幌市北区と石狩市の境目のあたりへ行きましの。うさうさは最近、ちっとだけ極北の地理が分かってきたよ!地下鉄にも乗れるよーになって、えへ、うさも、ちょっとは北国に馴染んでるヨ!
ホテルの正面玄関にバスは到着。郊外だけあって駐車場は広々、気持ちも広々、よいホテルでし。あっ、なきうさしゃまのお家の車があるッ!なきうさしゃまとご主人しゃまご夫妻が、ロビィでうさたちを、マッテテくりまちた。
なきうさしゃま、なきうさしゃま、なきうさしゃまーッ!
7月以来、約四ヶ月ぶりの再会に、うさとなきうさしゃまは、ぎゅーっと抱き合いまし。なきうさしゃま、お元気でちぃたか?うさは元気デシ。うさたちがおハナを擦りつけあってピスピスしているうちに、凪しゃんは海外旅行用の真っ赤なスーツケースを開けて。
「はい、オミヤゲです。トンコツラーメンと、路地のミカン!」
ちょっと、しょんな粗品をオミヤゲとか言うんじゃありましぇん。そーゆーのは粗品と呼ぶんデシ。おかげで軽くなったスーツケースをフロントに預けて、エボ君にのんのさしぇていただくでし。ぶろろーん!
「いつものコースでいいですか?」
と、お尋ねちてくりた、なきうさ・マスタァのSしゃま。旦那しゃんのクマしゃんの素晴らしい加速で北海道の広々とちた道を駆け抜けて行きましの。びゅーん!
「いい音ですねぇ」
「マフラー替えたんですよ、7月に。佐藤水産のサーモンファクトリーでランチにしますよね?」
「しまぁす!でもその前に、例のおかしいスーパーに連れて行ってくださぁい!」
と、凪しゃんがまた、ワガママをほざきまし。
「おかしなスーパー?」
「佐藤水産のななーめ向かいにあるんですよー」
しょうなの。うさたちも、初めて7月に連れて行って貰ったの。佐藤水産のサーモンファクトリーの、サッポロから言うと500メートルくらいのななーめ向かいにある、ナンて行ったらいいのかなぁ。市場?スーパー?
7月は店頭で焼き鳥やホットサンドが売ってありまちた。海水浴場が近いんだって。博多と佐賀の出身・南国三人組(若干一名の裏切り含む)は、あんまり海には興味がないのデシ。海産物には興味アリアリでしが。しょんで、お店は奥に魚市場、みたいな一角があって、おっきぃ鮭やタラしゃんがごろんごろん、転がっていまし。おいちしょう〜。オスの銀毛が丸っと一匹で3000円でちた。ホタテの活けもあったよ。きゅうーん!
んでね、手前には、ナンか業務用、みたいな食料品売り場がありまし。白菜は六個束ねられて一把で480円とか、ピーナツもすんごい大袋だし、極北名物・コマイ(氷下魚)の干物も安くておっきくて、680円とか。あとね、お惣菜もあるし、ふりかけもあるし、うきゅきゅーん!
サーモンファクトリーの方が洗練さりていてキレイな売り場だけど、やっぱりあしょこは観光客用だし、サーモン以外は少ないからね。うさ、ここで自分用のお土産を買うでしィ。函館名物のイカメシの真空パックも、ここが一番、安くておいちぃの。あと、ふりかけ!素っ気無い包装の『鮭とシラスのふりかけ』が、もーねぇ、こりしゅんごくおいちぃの!210円だけど……。
紅鮭のこぶ巻きは、おっきーいのが四個も入って、720円でちた。一個で一食のメインのおかずに十分(うさと凪しゃんのオカズとマンマが2対一じゃないと足りない贅沢な習慣で)でし。
「きゃー、嬉しい〜。同居人に、お弁当のオカズになるもの買って来いって言われてるんですよー」
と、トラしゃんが、うきうき市場内を徘徊。こぶ巻きはオススメよ!ちなみにトラしゃんの同居人しゃんは女の子でし。東京で新社会人の一人暮らしはタイヘンだから、大学時代のお友達と一緒に住んで、ルームシェアちているんだって。しょのおトモダチが自分のお弁当を作るツイデに、とらしゃんのも作ってくりているの。んで、トラしゃんが悪いことをしゅると、お弁当のおかずはキャベツの千切りだけ!(ふるふる〜)
「ずーっと残業で夜ゴハンがコンビニ続きでしたから、お昼のお弁当だけが生命線なんです。イノチを握られてます」
コンビニのお弁当、時々たべるのはおいちぃ時もあるけど、続くとちっと、ナミダメになっちゃうヨネ。やっぱり身になるのはおいちぃマンマでし。ほりゃ、干物も買って帰るでしヨ、トラしゃん。
「わぁー、やすーい!」
裏切りの南国人・Wしゃまが嬉々として抱えていたのは、野菜昆布の束。お、おっきぃ。でも1000円ちなかったヨ。うさも買って帰りたいけど、スーツケースの隙間がなぁ〜。おっきいスーツケースで来たけど、あまりにもかさばりましい〜。
レジの近くには焼き鳥やパン、タコのから揚げなんかの惣菜が売ってありまし。あぁん、誘惑ぅ〜。でもダメぇ、うさたちこりからサーモンファクトリーなのぉ〜。買い物袋を抱えてエボ君に戻ったうさ一行。お車しゃまって、ホントに有り難いデシ。こんな大荷物を抱えて軽々と移動できまし。こり持って電車やバスには乗れないヨ。そり以前に、電車やバスではこんな郊外に来れないし。
「はい、Hちゃん、これあげる」
む。凪しゃんがトラしゃんに手渡したのは、コンパクトなクーラーバッグ。自分用にはおっきいクーラーバッグ持ってまし。7月に持ってくるの忘れて生鮮を買えなかったのがよっぽどショックだったんでしネ、このシト。
「ありがとうございます!」
トラしゃんはちゃんとお礼を言えるヨイコでし。起きるのは遅いけど。エボ君は交差点を華麗にUターンちてサーモンファクトリーへ。うさうさは、ドキドキ。うぅっ、今日はナニを食べよう。っても、やっぱり、今日もきっと、『ホタテと鮭親子丼定食』なんでしけど。ふぅ〜。
ファクトリーに到着。広々、でしぃ〜。まじゅはホールでお握りを買い込みィ〜。このお握りは空港でも買えるのでしが、工場だと空港より50円くりゃいやすいデシ。油断ちているとしゅぐに売り切れるから先に買っておくの。んで、混む前に二階のレシトランへ。五名でーし♪既にちっと順番待ちが出ていまちたが、二組ぐらいならへっちゃら♪とか思っていたら、しゅぐ案内ちてもらえまちた。『お座敷でいいですか?』ってお尋ねさりて、通されたのは小上がりの個室デシ。うきゅ、うさ、レストランのこっち側に案内さりるの初めてぇ。混んでいるからか、人数が多かったからか、個室ってしゅてきぃ〜。
凪しゃんはいつものをご注文。トラしゃんも同様。ただし、トラしゃんは茶碗蒸しをつけまちた。ねぇトラしゃん、丼は定食じゃなくて単品にも出来るよ。定食で大丈夫?
「なに言ってるのぉ、う・さッ♪」
あいたっ!ぶたれまちた。いたぁい。トラしゃんは撫でてくりたつもりでちょうが、トラの前足の一撃はシロクマしゃんのソレに匹敵しゅるのデシ。
うさだって、いつものトラしゃんから心配ちないけど、やっぱり昨日からちっと元気じゃないの。イイエ、気持ちはウキウキ・ランランで元気一杯っぽいけど、カラダがまだついて来てないよ、トラしゃん。
休日出勤と、夜の10時11時までの残業が連続じゃ、体調が低調なのは仕方ないでしの。新入社員しゃんでしょんなトコロに叩き込まれるのは、重圧に耐えられると会社から判断さりた証拠で、ヒマな部署に置いておかれるよりじゅーっといいことだけど……。新入りを会社の人事は物凄くよく見てるからネェ。こりから会社のみならず社会の中で、通用しゅるシトになってドコに行ってもデカイ顔してのし上がって悠々と暮らして行ける『一人前』になるタメの修行の時期だから、色々、チョーガナインダケド……。
マンマが来まちた。しばし、無言で食べる一行。はぐはぐ、おいちぃでし、はぐはぐ。しょんでやっぱり、トラしゃんは全部を食べきれないで、お残しちてちまいまちた。
「……」
あ、泣かないでトラしゃん。うさがナミダを舐めてあげるから。ペロペロ。
「珍しいね、Hちゃんがごはん残すなんて」
「具合悪いの?ホテル帰ろうか?」
トラしゃんの日頃を知っている全員が心配。
「いえ、元気です。ありがとうございます。最近ちょっと、生活が滅茶苦茶だったから、胃がちっちゃくなっちゃったみたい、です……」
泣いたらダメよ、トラしゃんーッ!
たっぷり昼食と山盛り夕食の間で、ソフトクリームを『ぺろり』と三個、食べれる健康さを誇るトラしゃん(でもスレンダー美脚)は、自分自身で、ちっと傷ついてまし。うんうん、GWのお台場では、みんなが『おごちそうさま』した後に仕上げのパスタ食べてたもんね。トラしゃんが立派な食いしん坊である事は、うさが証明しゅるよ!
「おごちそうさまでしたー!」
お店のシトにご挨拶ちて、一階のショップに降りまし。途中の入り口で、あっ、カニ汁を配ってる〜!
「ご自由にお召し上がりください!」
サービスのカニ汁、サービスといっても、カニしゃんのでっかいハサミがごろんと入ってまちた。極北人(裏切り者含む)はスルーで買い物へ突撃。ナミダメ傷心のトラしゃんも同様。凪しゃんとうさだけ、カニ汁を嬉々として受け取り、はぐはぐ。
「バリン、ボリン」
む、凪しゃんが、60号の釣り糸までは挟み切れる、自慢の葉でカニの甲羅を噛み割ってまし。こんなどーでもいいことだけは得意な凪しゃんデシ。うさはお上品に、楊枝でカニの身を、ほじ、ほじ、ほじ……。とれない……。いいもん、オテテでとっちゃうもん。パクン!
んっ、おいちーい。ぷりんぷりんのカニでしぃ〜。
満足しつつ、紙コップを捨てたら、あ……。
カニ汁の捨て場には、身が入ったままのカニがたくさん捨ててありまちた。
も、もちかちて極北では、カニ汁のカニはダシなの?中の身を割って食べたうさと凪しゃんはお行儀が悪いコなの?でもあんなにおいちぃのにぃ?!
頭を抱えつつ、うさと凪しゃんは売り場へ。む、早速、サーモンの特売があってマシ。おっきぃ切り身の粕漬けが一枚160円。桶の中に山盛りに広げてあるモノからパックに好きなだけ入れて、カウンターで値札を貼ってもらうシステムなの。カウンターの中のアンチャンがヒマそうなときは、『おいちぃのから5枚とってくだしゃい!』って頼むと、あんちゃんは一生懸命、脂のノリがいいいのをひっくり返して探してくりまし。今日は団体しゃんと一緒になってお客が多いから、うさは自分で頑張るの。でもよく分からないなぁ。Sしゃま、うさに、ドレが美味しいか教えてくだしゃーい!
「んー、脂がのってるのはカマのところ。でもシッポは身が大きいし、食べやすいし、固いけどキュッとしまってて、わたしはそこが好きです」
しょうでしか、しょうでしねっ!うさうさはホントにおっきい、掌くらいある切り身をパックに入れまちた。しょんで、おにーちゃんに渡して値札を貼ってもらいマシ。
しょりから、ランラン、売り場を徘徊。やっぱりココにはココのよさがアルでシィ〜。試食いっぱいだしぃ、なんでもおいちぃしぃ〜、お惣菜の、『サーモンの白子のから揚げ』もおいちかったぁ〜。あっ、サケカマキッパー、買わなきゃ!こりを皮がカリカリになるくらい上火で焼いて食べるのがうさダイスキなの。でも、お店の説明には、『燻製済みです。このままでお召し上がりください』って書いてあるの。あり?
カニといい、うさの食べ方っておかちぃのカナ?
悩みつつ、相変らず、買い物をしゅるうさたち。生サーモンのアラが、ビニールにぱんぱんに入って150円だったよ!肌がピカピカ光ってるよーな新鮮なアラ!あぁん、どーちてうさは今、旅の空なのかちらぁ〜!(号泣)
ともあれ、カマキッパーや干物、サーモンの加工品にお惣菜を、袋が膨らむほど買っても3000円ちないくらいでし。ついでに粗品で、サーモンのソーセージももらっちゃいまちた。ありがとぉでし、店長!
らんらん、お店を出たうさ。お空はちっと雲が出てるけど、いいお天気になってきまちたの。よかった。ま・晴れても曇っても、うさたちはモコモコなんだけど。
「行くガウよ」
クマしゃんがエンジンを廻してくりて、お車は小樽へ、ゴゥ!勿論、行く先は北海道ワインしゃんでしの。ワイーン♪
「最近、一日に一本、ゴハンのたびに、赤を開けてるんですよ……」
ため息とともに仰ったのは、裏切りの南国人・Wしゃま。Wしゃまの極北初上陸は凪しゃんとともにで、ミルク村でロマネ・コンティのブランデーの底の残りをマスターから一緒に恵んでもらったりちた、あの日が懐かしいデシ。もーしゅっかり、置き去りにさりてちまった、うさと凪しゃんデシ。
「おかげでエンゲル係数が高くなっちゃって、タイヘンです」
多少、高くなったところで、Wしゃま稼ぎがいいから平気でちょ〜。
「ところで凪さんはもー新酒飲んだの?」
「はぁ、我慢できなくて通販しました。美味しかった」
「今年どうだったですか?」
「美味しかったよー。飲んだのはまだ、ポートランドとデラウェアだけだけど」
この日は11/17。熟成が必要な赤と、甘い白ワインの代表とも言えるナイアガラはまだ、発売さりていなかったのでし。ポートランドとデラウェアは9月の末から、うさ飲んでまちたけど。えへ。
うさはボジョーレ、解禁日には飲まないのでし。だって高いもん!あり半分は航空運賃とのことで、年末になれば船便で、半額近くでお酒屋しゃんに並びまし。解禁日と違って大々的な広告はうたないけど、飲むならしょの頃の方が味もおいちぃ気がするの。ま・値段が半額だから評価が甘くなるのかもしりないけど。
「凪さんは今年の秋、サーモン捌いてましたよね」
「うん。何故か二匹も、丸のまま届いて。別々のところから頂いたんだけど、一方はそれでも一塩してあったから塩を流して解体したんだけど、もう一匹はほんっとにシメだけ入っててドン!だったから、タイヘンだったよ」
「美味しかったですか?」
「やっぱり美味しかった。塩も生も、丸ッと一匹だと、カマとか尾の身とか、齧れるし」
食べやすさより味重視、サカナグイを自認しゅる凪しゃんは言いマチタ。しょう、サーモンは大きいから三枚におろした中骨にも身がたっぷり(おろすのがヘタクソな証拠)で、冷凍ちた後、身をスプーンでこそぎとって、あったかゴハンに載せてお醤油かけて、サーモンの中落ち丼にちて食べれたしネ!
しょんなことを、るんるんお話しながら一行は、極北の聖地・北海道ワインの小樽ワイン・ファクトリーへと向ったの、でちた♪
うさうさの、肝臓しゃんおーらぁい?モノガタリへ、ツヅク