うさの札幌、ガンバレ肝太郎モノガタリ・5

 

 

 クマしゃんが運転しゅるエボ君は、一路、小樽の朝里川温泉へ向けて、しゅびーん!目的は温泉ではなく北海道ワインしゃんでし。ギャラリーへ駆け込むと、ちょうど工場見学が始まる時間でちた。うさたちはしばし、景色のいい窓際でお喋り、しょりから試飲が始まるのを待ちまぁし。んふふ。

 試飲しょのものはいつものよーに進行いたしまし。なきうさしゃまのご主人、クマしゃんと飼い主しゃまご夫婦がアイスを食べながら待っていてくりるのも、いつもどおりでし。北海道ワインしゃんのギャラリーに行ったら皆しゃま、ぜひ、『ないあがらそふとくりぃむ』を食べてみてくだしゃいネ。ワインの風味たっぷりでしゅんごくおいちぃの。あ、お車の運転手もオッケーだしょおでぇし!

 ただ、冬季は販売が中止になるの。ココでソフトクリームを食べさせればカオの、クマしゃんの飼い主Sしゃま情報によると、冬季は週に12本しか出なくなるから、原材料の確保が難ちぃんだって。2007年は12/2で終了、再開は来年3月の予定だって。ふきゅーん。冬は定休日もあるから気をつけてくだしゃい。冬季は日曜日も隔週休になりまし。道路もところどころ、通行禁止で遠回りになっちゃうしネ。

 そりでもうさは、クマしゃんの運転技術とSしゃまのご好意に甘ったれて、ワインを飲みに来るけどネ!

 相変らず、かまんぺぇるちーずとチップスを出してもらって、贅沢な試飲をしゅる凪・トラ・裏切りの南国人Yしゃまの三人。ちかちここで、イヘンが起りまちた。そりはっ!

「すいません、戦線離脱します。白がはじまったら、また戻ってきます……」

 はきゅっ!トラしゃんが、試飲の列を、離脱ぅ〜!

 ざっと20本、試飲といってもなかなかの分量、たぶんトータルでハーボトルの量は超えるけど、トラしゃんがワインを途中でやめるなんて。九州(吸収)ワイン海綿ズと呼ばれた二人の跡を、二人分を一人で立派に継げると思われているホープが!

 心配しつつ、試飲をやめない一行。8本目くらいで離脱ちたトラしゃんは14本目くらいで戻ってきまちぃた。しょりから買うワインを求めてキャラリー内を徘徊〜。

「気になるのがあったら言いなさい。試飲させてあげる」

 親切なお店のシトたちの、笑顔に支えられてらんらんうさうさぎ、でし。凪しゃんはまたちても、瓶を抱えて右往左往。スパークリングワインが発売になってるしぃ、新酒もゾクゾクと販売になってるしぃ、去年までの在庫がバーゲンプライスだしぃ。

 一万円こえないと送料無料にならないのに、籠の中に運んでも運んでも一万円をこえなくて、うさちっと疲れちゃいまちた。ヨタヨタ。だって去年の「はつしぼり」なんか500円くりゃいなんだもん。気軽なシリーズだけど、南国の玄関の靴箱の中で34年は持つことはうさが実証実験済みだもん。買わないでは、いられないんだもん〜。

「えへ、えへ、えへへ」

 あ、トラしゃんも嬉しそうにギャラリーを徘徊ちていまし。

「大人になれて嬉しいなぁ」

 しょう、トラしゃんは新社会人。大学時代もバイトで頑張っていたけど、やっぱり会社に勤めてお給料を貰えるのとは違いまし。一緒に、がちゃがちゃ、籠をレジに運んで、計算おねがいしまーし!

「はい、えーと、全部で9260円です」

 えっ!うさの計算では11000円くりゃいだったのに。あ、ちまった、会員割引を忘れていまちた。メール会員になっているので、割引があるのでし。うきゅん、まって、もう一本!

「サービスしておきますよ」

 お店のシトは優しく言ってくりたけど、うさうさはフルフル。いやん、もー一本買うの〜。工場限定ポートランドを買い込んで、よち、こりで向こう四か月分くりゃいのワイン確保、終了〜。週末においちぃワインを飲ませないと、『原稿かけない。明日から会社行かない』とすぐにグレル凪しゃんを飼ってるから、うさもタイヘンなの。

 お会計を済ませているうちに、あ、トラしゃんがソフトクリーム食べてる。うさにも一口、くだしゃあい。あむっ!んー、ナイアガラワインの風味たっぷぅりぃ〜。おいちぃ〜。

「とっても美味しいでぇす」

 トラしゃんは、ペロペロじゃなくぱくぱく食べてまし。うきゅ、早く元気になってね、トラしゃん。

 

……なんていうことを考えていた。

……うさの甘さは、数時間後に露呈しゅるのでしが。

 

 お土産にワイン甘納豆を貰って、ギャラリーのシトたちにご挨拶ちて、うさうさは、バイバイ。るんた、るんた、と山を下りロイズの工場へ。生チョコの『ペイズリー』を買えたよ!他にも買ったものはたくしゃんでしが、こりも割愛、いたしまし。セイコーマートで『やきとり』もかいまちた。今回はお握りがあるから、焼き鳥の串を買ったんだけど相変らずおいちかった♪裏切りの南国人・Yしゃまもお気に召してくりまちた。

 

 そりからホテルへ、うんとこしょ。また来たよ、ガトーキングダム・シャッポロしゃん!多分、うさと凪しゃんの人生で最もよく泊まるホテルでちょう。んで、今夜のお泊りは三人。凪しゃん・トラしゃん・Yしゃまの、裏切り者を含む南国三人組、なの。

 お部屋はジュニア・スイートでし。45平米、リビングとベッドルームが繋がった作りの、石狩平野の景色が一望できる広々なツインにエキストラベッドを入れてもらいまちた。

 どりだけ広いかと言うと、奥行きのあるお部屋の奥のベッドスペースと、手前のリビングスペースの両方に大型テレビが置いてあるくらいの広さデシ。ついでにお風呂にもテレビあるから、一部屋に三台という贅沢でし。バスルームはANNAクラブ内で『エロブロ』と通称さりている、フィッティング・ルームとの仕切りがガラスの広いお風呂でし。もちろんトイレは別、トイレもムダに広いの。ウォークイン・クローゼットには、南国人のモコモココートが何枚でも掛けられまし。

追加ベッドのせいでソファセットがあんまり使えないけど気にしないの。ベッド側のライディング・テーブルに椅子を出してみんなで、お喋り、お茶、そちて買ってきたもので宴会♪ワインが開きマシ、びぃるしゃんも開きまし。あ、みんな、あんまり飲みすぎたらダメでしよ。ホテル最上階の『ポール・スター』で、カクテルの飲み放題がついているかんらね。

「えっ」

「そーなんですか?」

 おメメがきらーり、輝くトラしゃんとYしゃま。うん、しょーなのよ♪しょんで朝食もついてまし。そりで価格は8000円でしの。オフシーズンで割引利いているとはいえ、広々のお部屋だし、コストパフォーマンスの高いホテルでし。満足ぅ〜。

 このホテルのことを、『おすすめでしゅよ』と教えてくりたのも、しょーいえばなきうさしゃまでちた。うさはみなしゃまの情けに支えられて生きていましぃの。こりをお読みのみなしゃま、各地の情報をおよろちくぅ〜。ちなみに食いしん坊うさぎは1月、シティの前に京都を旅行しゅる予定、でしっ!

「だから、アニキはさぁ」

「冬の氷道をFRってホントに……」

「余市のニッカウィスキー工場、りんごのウィスキーがあるんですよ」

「函館の観光の四割はひーちゃんのツラノカワが支えています」(←私見)

 しょんなことをお話しちているうちに、クマしゃんご一家はお家に帰られまちた。お家はホテルからお車で15分、ご近所でうれちぃなぁ。そりからうさ一行は、最上階のバーへ。最初は混んでいて出直しまちたが、夜の11時前には貸切状態に。

「カクテル八種類の他に、オレンジジュースとかウーロン茶とかあるからね」

 最上階からのお見事な夜景は真っ直ぐに伸びた石狩街道の光の帯、そちて札幌市を見渡せまし。凪しゃんは本調子ではないトラしゃんを気遣いましが、ちかち。

「ジントニック。ギムレット。モスコミュール。ビール。仕上げにカルアミルク」

 トラしゃんは、ヒソカに復活ちていまちた。い、いつちたの?やっぱりあの、北海道ワインのソフトクリームが効いたのかな?

「ダイリキ。スクリュードライバー。ギムレット。モスコミュール。仕上げにカルアミルク」

 ま、Yしゃまはいつも絶好調でし。

「ソルティ・ドック。……オレンジジュース。ウーロン茶」

 ちょっと、どーちたの凪しゃん。調子が悪かったトラしゃんに負けてましヨ。逆転さりているよ!

「……おばちゃんだから……」

 呟いて、うーロン茶を啜る凪しゃん。を、他の二人が心配ちてくりまし。うさもちっとだけ心配。大丈夫?カクテルの飲み放題なのに一杯だけなんて、凪しゃん、もーしゅぐ死んじゃうんじゃないの?

 夜景を見ながら、愉しくお喋り。一時間、たっぷり頼んでうさたちはお部屋へ。あぁ、いいキモチでし。三千円分は飲んだね!しょの満足感に浸っていたら。

「ごめんなさい、ちょっと、トイレ篭もっていいですか?」

 凪しゃんがお尋ね。ん、しょーいえば……。

 本人も時々忘れているのでしが、そちて、思い出しても強硬で食べるのでしが。

 うちの凪しゃん、実はちっと、腸が弱いのでし。胃は丈夫なんだけどネ。ナニに弱いということはないんでしが、消化が悪いものを食べ過ぎるとヨタヨタになりまし。夏でも冷たい蕎麦とかは、あまり食べないよーにちているの。

 今日は、タコのから揚げとか、鮭の白子のから揚げとか、固い貝とか干物とかを、食べすぎまちたでしネ。でも食べるけどね!

 お手洗いに篭もる凪しゃん、本日何度目かの酒宴を部屋で繰り広げる、お二人。

 うさも仲間に入れてもらって、うふふふふ。たぁの、ちぃー♪

「……ワイン……、私も……」

 懲りない凪しゃんを打ち捨てて、札幌の夜は更けてゆきまし。ちゃんちゃん♪