ある日のうさ日記・12

 

 

 

とてとて、とてとて。

うさうさは、ちょっと緊張〜。

だってイマ、生まれて初めて、紙のお金を持って御使いちゅう。

いつもは、せいぜい、100円玉を二枚か三枚で、しぅくりぃむを買いに行く、くらいでしから。

初めて、お札というのを、もって歩いてまし。心配でし。ヤギしゃんに見つかったら、どうしよう〜。

うちの凪しゃんは、ちょっと悲しいことがあったんでし。

おかげで、ヤケ酒に溺れていましぃの。

貰い物の『赤城山』を飲み尽くし、ジンの在庫も切れてとうとう、うさうさがお酒屋さんまで、御使い〜。

ブジに帰って来れます、ようにぃ。

 

とてとて、とてとて。

ふぅ、ヤギしゃんにも見つからず、凪しゃん行きつけのお酒屋さんに、到着。

きょろきょろ。店員さんが居ましぇんよ?

……あぁ、そうか。

ここは凪しゃんの行きつけ。ということは、安価な量販店。

京ちゃんとのお買い物の時みたいに、

「こんにちは、須藤さま。本日は何を御探しで?」

とか、店員さんが来てくれたり、しないんでしねぇ。

しょーがない。うさ、ジリキで探しまし。オイシイお酒は、ドレかなぁ〜。

ちなみに、ドイツには300社以上のビール会社があるそうでし。

んでも、日本の、日本酒のメェカァは、500社くらい、ありまし。

いっぱいの会社が、いっぱい、いろんなお酒を出してまし。

しょのナカから、オイシイのを見つけるのは、ムズカシイ、でし。

そりでは、うさうさによる、オイシイお酒の見分け方こうざ、でし。

 

まじゅ、包装に騙されては、いけましぇん。

黒地に銀文字、もしくは和紙包み。

ジツにおいしそうでし、御値段も、はりまし。

のんべぇのシトはともかく、ご自身は呑まないけど観光地で、

のんべの上司に御土産、なんてシトがまんまと、だまされまし。

でもでも、そりは、いけましぇん。

おしゃけもお菓子も、ニンジンも、アジが本質、でしぃのよ〜。

オトコを見た目で選ぶとバカをみまし。オトコの本質はオサイフでし……、って、

話が、ちょっと違いましね。

 

しょの次に、キャッチフレェズにも、

騙されては、いけましぇん。

プロがいろいろ、考えていまし。

凪しゃんも昔は、和菓子洋菓子のキャッチフレィズを、いくつか考えまちた。

『おいしい御米でつくったおしゃけ』なんて書いてあると、

凪しゃんも、うさうさも、ついついフラァ〜、っと行きかけましが、そこは我慢。

よくよく読むと、『オイシイオコメ』は、新潟の御米のコト、でし。

新潟の御米はおいしいでし。そりはうさ、否定しましぇん。

でも、食べてオイシイお米と、御酒にするのに向いてるお米は、違いまし。

酒向米、というのが、世の中には、ありましの。しょのナカでは『山田錦』が、他をヨセツケヌ、圧倒的な酒米として、業界にはクンリン、していまし。

ちなみに、おかきや煎餅にするのに向いてるのは、『ヒヨク』という、佐賀でよく作られている粳米、でし。おかきや煎餅の原材料に、『ヒヨク100%』とか書いてあったら、そりは絶対に、買いでし。

ま、そりはともかく。

 

包装もきゃっちふれぇずも、アテになりましぇん。値段は、一升瓶で4000円を越えるようなのは当然、おいしいでしが、しょんなのは、お歳をとってオカネモチになってからの話でし。

 手ごろな値段でそこそこの御味のを、思う凪しゃんみたいなアナタは、マズ、『原材料』を見るでし。

 

『米』

これだけしか書いてない御酒は、純米酒でし。

おいしいでしが、値段もイイセン、行くはずでし。

そりがもし、アニャタの予算内なら、そりを買う、でし。

のんべの上司しゃまは、ほくほくと悦ぶはずでし。

 

『米・米麹』

こりも高級酒、でし。上記同様、贈答品に向きまし。吟醸、とか書かれているはず、でし。

純米酒より、ちょっと甘口が多いかな?でも、麹の種類によるので、一概にはいえましぇん。

甘口・辛口、いろいろあって、楽しいおしゃけ、でし。

 

『米・米麹・醸造用アルコール』

 発酵を早めるために、アルコール添加してありまし。凪しゃんが自分用に、イチバン多く、買うのはこりでし。手ごろな御値段で、でも、日本酒のキリキリッとしたアジワイはあって、うさも、だぁいスキ。今日も、この仲間のうちから選んで帰りまし。ドリがオイシイかな?

 

……しょして。

買ってはいけない、おしゃけが世の中には、ありまし。

そりは、そりは……。

 

『米・米麹・醸造用アルコール・糖類』

 最後の、糖類、というのが、のがのが……。

戦後、ニホンシュをマズクちた、根源〜、でしぃ。

みょーに甘くて飲み口がべたついて、嫌なアジが舌に残る。宴会や『日本酒』とだけのオォダァで、しょんなニホンシュを、呑んでしまった、不幸な過去はアナタにありましぇんか?

犯人は、このおサケ、でし。

イエ、まぁ、ソコをスキだと、アニャタガ言い張るのでしたら、そりはそりで、いいのでしが。

「日本酒は苦手」「嫌い」と、仰る方の大部分は、この、『糖類』入りの、お酒で日本酒を、きりゃいになっておられるのでは、ないでしか。

 観光地なんかで、カワイイ色合いのパッケェジで、地名が入ってて、いかにも御土産向きぃ〜、のなかには往々として、こりが混ざっているのでし。

 モチロン、『赤城山』みたいな、硬派のおしゃけもありましが。いやいや、『赤城山』は、もともと観光客用じゃないでしよね。Mしゃま、ありがとでちた、凪しゃん、とっても慰められていまちた。

 他にも、BBBにて頂いた、コーヒーやお菓子を、ぱくぱくしながら凪しゃんは、ココロのイタデを癒していた、でし。こんなアホウの御伽噺を、そりでもタノシミって言ってくださるキトクな方々のタメに、うさうさ、こりからも凪しゃんをちぃぱっぱ、するでし。

 

 

 原材料は、明示が法律でギムづけらりて、いまし。

 販売組合の申し合わせも厳しいし、業界の締め付けも厳しいので、某・雪のまぁくみたいな嘘つきは、滅多におりましぇん。

 どうじょ、御買い上げ時に、ご参考くだしゃい。ぺこり。

 しゃ、今日は、ナニを買っていきましかね。

 ごんご(五合)で880円の、『さくら』にいたしまし。

 こり、くだしゃーい!

 

 

 

 ある日ある時・うさうさのおつかい