ある日のうさ日記・うさうさヨゥロッパの日々。

 

 

 うんちょ、よいちょ。

 お片づけ、お洗濯〜♪

 お買い物、そちて、ゴハンのご用意ぃ〜♪

 ふんふん♪いいお天気で、お洗濯モノ、乾いて気持ちいい、でしぃー!

 日本は今ごろ、梅雨でしぃのにネ!梅雨のないよぅろっぱは、いいでしねぇ〜!

「うさぎ」

 あ、お帰りなしゃい、ふーみん。

 とてとてとて。鞄、お預かりしましの。んしょ。

 お疲れ様でしの。お茶のみましか?そりともおコォヒィ?

「ただいま。うさぎ、こんなに一生懸命、いろいろしなくっていいんだよ?」

 ううん。うさがちたいの。さちて、ふーみん。

 うさは、にぃにぃがダイスキなの。

 だから、お疲れ様なにぃにぃを、ちょっとでも助けてあげれると、うさうさが嬉しいの。

 おりおりもお洗濯もオソウジも、うさはヘイキ。割と得意なの。だってうさ、京ちゃんのうさぎだったんでしぃの。

「かわいそうにな。折角広い、庭のある家に居たのに、こんな遠くにつれてこられて」

 ナニ言ってるの、ふーみん。はい、お茶でしのヨ。疲れがとれる、ハイビスカスのお茶でし。中庭のお花を千切って干して作った、うさうさの手作りでし。

 うさは、ここに、一緒に、ついて来たかったの。来れてシアワセなの。

「狭いアパートで、かわいそうに」

 うさ、ちーっとも。

 勿論、さーちゃんが居るあのお家はダイスキでし。けど、にぃにぃのコトを、もっとスキだから。

 一人であのお家に居るより、ここに居るのがスキ。

 そりにこのアパートも、好きでしよ。窓辺に干したお洗濯物が、ほら風でくるくる、廻ってて面白いでし。お洗濯、楽しいんでしぃの。ふーみんのおっきいおパンツ、旗みたいに揺れてまし。

 京ちゃんもハンサムしゃんもにぃにぃも、ブリーフばっかりでちたから、うさ、トランクスって、珍しいでしの。しょのうち、どりか、古くなったら、イチマイくだしゃいね。うさの寝巻きにいたちまち。

「欲しいなら好きなのをあげるよ。毎日、うさぎのお蔭で、とても助かっているから」

 てへへ、そでしか?

 役に立ってるなら、うさ、嬉しいでしぃ〜♪

 ふーみんには、オンギがありましから、ネ。

「なんのことかな?」

 ほら、お飛行機のナカで。

「あぁ、あんな事か」

 あんな事じゃないでし。うさうさ、生まれて10ヶ月。最大のピンチでちたの。

  

 ……しょう。

 お飛行機の、ナカで。

 うさはふーみんと、にぃにぃのお懐に交互に抱っこさりて、機内食のパンを貰って、ミルクを貰って、ワインをちょっとだけのみのみ、さしぇて貰えて、シアワセ、でしぃたの。

 しょのうちに、機内が現地時間に合わせて暗くなって。

 にぃにぃは仮眠の前に、おトイレに行きまちた。

 ……んでね。

 しょの時に、うさも連れて行ってくりたんでしぃ、けどね……。

『ほら、うさぎ?』

 にぃにぃに、オチリとアンヨを支えられて。

『うさぎ、トイレだよ?ほら』

 うさ、ホントに、泣きそうになったんでし。

 ……だって。

 にぃにぃの前で、でしよ?

 しょんな、……まさかぁ……。

 ちー、は、出来ない、でしぃ……。

 しょんなの……、ハズカシ、すぎましぃ……。

 うさ、ぷるぷる、って暴れたら、

『ん?おっきいのか?』

 って、にぃにぃのオテテのナカで、くりん、って。

 おちりを突き出す、みたいにさりまちたの。……おトイレの上に。

 ……しょんなの……。

 しょんなの、うさには、出来ましぇーん!

 うぇーん、羞恥プレイでしぃ〜!!!

第一、      にぃにぃ、支える位置が、マズイでしぃ〜!

こりでちー、ちたらにぃにぃの、お指を汚してちまいまし!!

うぇぇえぇーん!!

にぃにぃは、暫く待ってくりまちた。んでも、飛行機のおトイレをそうそう、独り占めも出来なくって、か

ちゃ、って。

うさを懐に入れて、お席に戻ったんでし。

しょの時、窓際のふーみんは、すやすや、お夢の中、でちた。

にぃにぃも、しゃぐに、すー、って。

……うさは。

うさは、うさうさは。

意志の力で我慢、ちようとケツイ、いたちまちたの。我慢、ガマンでしい〜!

ふるふる、フルル。

でもガマン〜!

しょうやってたら、にぃにぃが、パチッと目を開けて。

「……すいません」

 うさを隠しながら、スッチーしゃんを、呼びまちた。

「毛布を貸して頂けませんか?」

 飛行機の中は空調が効いてまし。そりに、にぃにぃは、うさを隠してるせいで上着を脱げないのに……?

 気配で目覚めたふーみんが、

「寒いのか?」

 不思議そうに、にぃにぃに訊きまちた。

「いや、この子が寒がってる」

「……うさぎが?」

「さっきから震えが止まらないんだ」

「風邪でもひいたか?」

 ふーみんが、うさを覗き込みまし。

 うさは、うさは……ッ!

 必死で、目で、ふーみんに、訴えましたぁの!

 オチッコ、オチッコ、オチッコ行きたいのぉ〜!

 ふーみんは、曖昧なお顔のまんま、

「ふぁーッ」

 おっきぃあくびをヒトツ。うさは、絶望に泣きそう。

 しょの時、ひょいって。

「うさぎ、一緒に行こう」

 お中のナカに、隠してふーみんが、立ち上がりまちたの!

 うさは、天にも昇る、キモチィ〜!

「おい、史浩、さっき」

 連れて行った。しょんな風に、にぃにぃは言おうとちたみたい、でちた。

 でもスッチーしゃんがお毛布を持って来てくりたから、黙って。

 うさは、ふーみんと、おトイレの中へ。

 ……う……。

 シュワーッ!

 シュワワワーッ!

 シュワァーン!

 ……………………しぁ、わせぇ……。

「よしよし、うさぎも大変だな」

 うさがちょっと、かけちったオテテを洗いながら、ふーみんは、笑いマチタ。

 

 あり以来、うさはふーみんをダイスキでし。

 もともと好き、だったでしぃけどね。

 とこりで、ふーみん。にぃにぃは?今日はご一緒じゃなかったんでしか?

「可哀想に、うさぎ」

 うさを抱っこちて、ふーみんがまた、言いまちた。どちて?

「シュジンの我儘で、振り回されて、可哀想だ」

 だから、ちっとも。

 だって、うさは自分で選んでついて来マチタ。

 にぃにぃ、訊いてくりたんでしのよ?来るか、って。行きます。連れてって。しょう、お返事ちたのは、うさ自身、でしの。

 だから、うさはシアワセでし。

 うさは、思い通りに、生きてまーし!

「辛くないのか?」

 ううん。まぁ、二人が何日も帰ってこない日は寂しかったりも、しましが。

 お台所のお水が、ポタン、ポタンって落ちる音を数えてね。あと幾つ数えたら、帰って来てくりるかなって、しょんなこと考えながら、ねむねむ、いたしましの。

 飛行機に乗って、降りたら、ハンサムしゃんが居ると思ったのに、ハンサムしゃんは遠くで。

 にぃにぃが、地図を広げて教えてくりまちた。ハンサムしゃんはマレェシア、ここはドイツだよ、って。とっても遠かったでし。

 煉瓦のアパート、時々、冷たくて。

 でも……、うさが自分で選んだことなの。

 うさは、にぃにぃを助けて上げる為に一緒に来たの。そばに居るの。

 だからにぃにぃ、ワガママじゃないの。

 お暇な時に、なでてくりれば、そりでいいの。

 うさは、にぃにぃの役に立ちたいの〜!

「そう、か」

 うん。

「そうだな……」

 そうでし。

「自分で選んだこと、だよな」

 しょう。うさ、自分で、ついて来るって決めまちた。

「あいつを助ける為にここに居るんだ」

 しょのトーリ、でしぃ。

「……そうだった……」

 うさうさを、お膝にのっけて、ふーみんは撫でてくりまちた。

 てへへ。

 頑張ったうさうさにご褒美でしか?ちょっとだけ、甘えていいでしか?ぽよーん。

 てへ、てへ。シアワシ。

 そうやってるうちにガチャ、ってお玄関のドアが開いて。

 にぃにぃが帰って来まちたの!うわぁーい!お帰り、なしゃーい!

 うさは飛びつき、ちぅちぅ。うさうさを抱きとめて、お肩にのっけてにぃにぃは、すりって頬を、寄せてくりまちた。えへへー!

「……お帰り」

 ふーみんが、言いまし。

「ただいま」

 にぃにぃがお答え。

 しゃあ、ゴハンにちまちょうネ!

 今日は豪華でしぃのよ〜!すぅぱぁで、百グラム98円の腿ステーキ肉が、夕方に行ったら半額だったんでし!四枚入り600グラム超で310円!しゅごいでしょ!ア・日本円換算ネ!

「おぉー、ステーキ二枚ずつか?豪華だな!」

 ううん。

 うさ、しょんな不経済は、しましぇーん!

 今夜は一枚ずつで、ステーキディナー。んで、残り二枚は今、コロコロに切られてお鍋の中で、お野菜とスープで煮こんでまし。明日は久しぶりに日本風カレー。おコメ、炊きまちょうね。懐かしいでちょ?

「……ありがとう、うさぎ」

 にぃにぃが、うさをギューッて、ちてくりまちた。

 てへへへへ。

「涼介。さっきは俺が悪かった」

 ふーみんが、にぃにぃに言いまし。

「お前のチームだ。お前の好きなようにしろ。俺は、それを助けるのが仕事だった」

 にぃにぃが、うさを抱っこ、ちたままふーみんに、向き直りまし。

「史浩。俺は俺の思い通りにする」

 うさうさは、お床にぽてん。腿ステーキ、焼かなきゃ。

 付け合せのポテトサラダとにんじんグラッセ、そりに、オニオンスゥプは、もう出来てましの。材料は明日のカレーと一緒なの。腿すてぇきはオイシイでしけどちょっと固いから、包丁で切れ目を入れて、サラダ油をまぶして室温にしておいたの。ジューッて強火でしょのまま焼けば、オイチイ筈なの。

「だが、どうしてもお前が分かってくれないなら、俺はチーム自体を、止める」

 ふたぁりとも、沢山食べてくりるからうさ、シアワセ。二人とうさうさのスキなくるみパン、買ってましぃのよ。ニンジングラッセとパンが、今夜のうさの、夜ゴハン〜♪

「お前に分かってもらえない俺のことを、他の誰かが分かってくれるとは思えないからだ」

 ふんふん、ふふーん♪じゅうじゅう♪

「……悪かった」

「少しも」

「意地になってた、悪かった」

「お前もお前の好きなようにしろ、史浩」

 二人とも、早く座ってぇ〜。

 お腹いっぱいになったら、シアワセになれましよ。

 ペコペコだと、フシアワセでし。

 お腹すかせ、過ぎると喧嘩、しやすくなっちゃうでし。

 喧嘩をちたら、まじゅ、ごはん!

 喧嘩をちたらソクしぇっくしゅ、って、以前、ハンサムしゃんは言ってまちたが、そりはハンサムしゃん限定の仲直り〜♪

 二人はゴハンで、仲直り〜。

「怒りたかったら怒れ。お前が怒る時は俺が悪い」

「涼介」

「お前を当てに、してる」

「……腹が減っていたんだ」

 しょうしょう。ほら、焼けまちた。

 アムアム、しゅるでしぃ〜!

「……そうだな。食べよう、美味そうだ」

「あぁ」

 二人、向き合って、ごはん。

 お足元で、うさうさも、アムアム。

 おいちいでしか、二人とも?

「とても」

「あぁ、とっても」

「うさぎ」

「うさうさ」

 ハイ。

「ありがとう」

「凄いな、本当に」

「連れて来て良かっただろう?」

「全くだ」

「けっこう、ペットを連れて歩いてるチームは多いもんだぜ。……安らぐから」

「本当だな」

 ……てへへ♪

 でざぁとに、おリンゴも、ありましの。皮と芯は、うさにチョーダイね。

「あぁ、勿論」

「後で剥いてやるな」

 ゴハンの後、ふーみんが剥いてくりた、おリンゴ。

 お皮がとっても、厚剥きで、うさ食べるトコ、いっぱぁーい!

 うふふ。シアワシィ〜!

「啓介が」

「ん?」

「うさぎに会いたいって、ゴネているらしい」

「……うさぎにか?」

「そのうち、来るかもしれない」

「うさぎに会いに?」

「そう、うさぎに」

 ……てへへ。

 しょの時は、うさ、ふーみんと、公園にお散歩に、行きましネ。

 てへへへへ。

 にぃにぃ、ダーイスキッ!

 

 

 

                    ある日ある時・うさは、かすがい。