うさうさ物語・38

 

 

 しゃ、ふーみん!うさの秘伝・かいわれ大根おりおりを、覚えて男を上げるでし!

 

 

          かいわれ大根と茹で豚肉の和え物

 

 鍋にお湯を沸かす。塩を入れて、豚肉をゆでる。鶏肉でもヨイ。牛肉は、あまり合わない。

 かいわれ大根をパックから取り出し、根っこを切り落とす。ザルに入れる。

 茹でたお湯ごと、豚肉をザルにあける。お湯賀かいわれ大根にかかって、半煮えのイイカンジに。

 あつあつの肉とかいわれが触れるくらいまで放置。完全に冷める前に水気を切り、醤油やポン酢で合える。

 

 

          かいわれ大根とツナのチャーハン

 

 ツナ缶や、ひき肉や、豚肉牛肉鶏肉、またはハムソーセージ、なんでもいいから切ってフライパンで炒める。

 お好みで卵を炒める。炒めた具材に塩コショウをする。必ず、ごはんを入れる前に味付けすること。

 強火のままゴハンを炒める。あれば顆粒コンソメや、チャーハンのモトを入れる。

 かいわれ大根を、ざくざくと、二センチ幅くらいに切る。チャーハンに混ぜる。

完全に火が通らないうちに、火を止め、皿に移す。

レタス入りチャーハンはスタンダァドでしが、レタスは切るのが面倒だから、うさはいつも、かいわれで作ってマシ。

 

 

          かいわれ大根とツナのピロシキ

 

 食パンの耳を切り落とし、コップを麺棒のかわりにして、食パンを薄くのばす。これがピロシキの生地の代わりになる。

 ツナ缶は、油を絞ってどんぶりへ。一センチ幅に切った貝割れと混ぜ、塩コショウ・醤油など、好みの下味をつける。

 小麦粉を同量くらいの水で溶く。それをのりにして、ツナとかいわれの具を薄く延ばした食パンに包む。包んだ端はフォークでしっかり押さえる。

 水溶き小麦粉を表面につけて、油であげる。またはフライパンに油を多めに入れて焼きめを付ける。揚げ終わったら、切り落とした食パンに砂糖をまぶして、これも揚げる。

 

 

 ふぅ〜。こりだけ作れば、一食の用は十分でし。

 ツナ缶とひき肉は切らなくていいから、包丁を使い慣れないシトには便利な具材でし。

 食パンを薄くのばしてピロシキ生地にしゅるのは便利だから、覚えておいてね、ふーみん。

 こりに、何か、あるものを包んで上げれば、お酒のおツマミになるでし!

 んでね、今日は残り物のひやゴハンがあったけど、ゴハンを炊きたいときは、ネ。

このおコメは『無洗米』とゆって、とぎとぎ、ちなくてヨイお米だから、ハイ。

 この一合枡で、お箸を使ってキッチリと量って、水を線のところにあわせて、炊飯ジャーにセットすれば、あとは勝手に、電気が炊いてくりまし〜!

「ありがとう、うさぎ。……ごはんを作ったの、小学校の調理実習以来だよ……」

 中学校ではなかったの?

「女子が家庭科の間、男は工作の授業だったんだ」

 ふぅーん。お家では、全然ちなかったの?

「あぁ。すごいなぁ。やれば出来るんだなぁ……」

 ナンか感動、ちているふーみんでし。

「よし、決めた!うさぎ、俺を弟子にして、こりからも、料理を教えてくれよ!」

 うん。ヨイでしよ。ふーみんはじゃあ、うさの一番弟子、でし。

「ありがとう!」

 おテテをぎゅっと、握られて感謝さりて。

 ちっとテレテレの、うさのある日の、朝デチタ。

 

 

 

ある日のうさ日記・史浩の弟子入り、完