うさうさの、元旦。

 

 

 

 新年、明けましてオメデトウございましー。

 今年も、よろしくお願いいたしましー♪

 という訳で、うさうさの元旦でし。

 たらったらたらた、お年玉―♪

 

 むむ。

 また、起きてこないでし、二人とも。

 ナンたることでしかぁー!

 新年は、うさうさにニンジンをくれないと、

 いけないことになっているでしよー!

 あ、ハンシャムしゃんだ。

 おトイレ行くでしか?うさもーッ。

「なんだよ、お前。連れションすっか?」

 しまし。ちー。

 なおし、なおし。

 とてとてとて。

 寝室の、ドアの前に、先回りぃ〜♪

 いれてくだしゃい、でし。

「いいぜ、ほら」

 ドアが開いて、あ、にぃにぃ!

 おベッドの上に居ましぃー!

おベッドの上に、よじ、よじ。

にぃにぃ、おっきして下しゃい。ぺろぺろ。

「起きろよアニキ。うさぎが寂しいってよ」

 そうでし。寂しいでし。

 遊んで、遊んで。ねぇ、にぃにぃ。

 おっきして笑って、くだしゃーい。

「俺も寂しい。起きてよ」

「……ン」

 あ!

 にぃにぃが、起きてくりまちた!

と、思ったら、ありりりり?

キャー!

う、うぅ、うさうさ、にぃにぃに抱っこされて、毛布の中。

にぃにぃの腕の中。ヒャプーッ!

「あ、こら、うさぎ。お前まで寝るんじゃねぇ。裏切り者」

 裏切りまし。ねんねしまし。

 だってにぃにぃのオハダ、すべすべでキモチイイでしぃー。

 お胸に抱かれて、とろぉん。

「こんのヤロ、オカシテやるッ」

 ふふーん♪まぁた、出来もしないくしぇに。

 うさうさは、にぃにぃのうさうさでしよ。

 食べたらにぃにぃに、オコラレルでし……、あり。

 ハンサムさんが、にぃにぃのお毛布を剥ぎまちた。

 ありりりり、にいにぃ、しゅっぽんぽぉん。

 ささ、寒くないでしか?

 うさ、あっためてあげまし。ぎうぅぅぅぅぅうー。

「……けぇすけ」

 あり。

 にぃにぃ、お声がかすれてまし。お風邪でしか?

 でもでも、掠れたお声も、美声でしぃー!

「ナニ」

 ハンサムしゃんもほら、どっきんどっきん。

 ごっくん、唾をのみのみ。

 うっすら開いたにぃにぃの、濡れたオメメがしぇくしー!

「多数決で、今日は寝正月決定だ」

 ネショウガツ。いい響き、でし。

「お前も、おいで」

 あ、あやややや。

 にぃにぃ、急に動いちゃイヤでしぃ。

 うさ、ズリ落ちるところだったでし。よじ、よじ。

「……誤魔化しやがって……」

 ハンサムしゃん、毛布を戻して、にぃにぃの伸ばしたお腕の中へ。きしししし。

 にぃにぃの、魅惑力には、誰もかなわない、のでしー♪      

「目ぇ醒めたら餅喰って、初詣行こうな」

「……うん」

 お餅、うさうさも食べたいでし。

 初詣にも、ついて行きまし。バスケットに毛布しいてくだしゃいね。

あんまり人波の多いトコはイヤでしよ。あ、でもハンサムしゃんがガード、してくれるなら、大丈夫でしかね。

 林檎アメ、買ってくだしゃい。ミドリイロのがいいでし。

 

 にぃにぃとハンサムしゃんの間でねむねむ。うさ、シアワセぇ。

 おやすみ、なしゃーい。

 

 

 

 ある日ある時・うさうさの寝正月